SAND STORM

朝ぼらけ

2007年1月6日

VistaでEAX消滅

Filed under: 未分類 — Tags: , , — sajin @ 23:28

PC Watch Creative、Vista上でEAXgameの3Dオーディオを有効にする「ALchemy」

このPC Watchの記事だがPC gamerにとって2つの重要な部分を含んでいる。

一つ目はVistaにおける3D Soundの互換性の問題。

VistaのSound処理はXPまでのそれとは根本的に異なり(1 2 3 4)、VistaでEAXも含めた3D Soundを再現しようと思えばX-Fi搭載を前提とした上で、Creative製のALchemyをかまさないといけないということだ。これは二重の意味でVista上で動かす既存gameの互換性が低いことを意味する。

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互換性の問題も重大だが、もう一つ重要なのは

Windows Vistaでは、Windows XPなどで実装されているDirectSound用HAL(Hardware Abstraction Layer)が廃止されたため、DirectSound3D(DS3D)やEAXといったマルチチャネルオーディオのハードウェアアクセラレーションが利用できなくなった。

この部分だろう。つまり

VistaはDirectSound3Dの元になる部分が消える
↓
DirectSound3Dの庇を借りていたに過ぎないEAXも使えなくなる
↓
3D Soundの代わりはOpen規格のOpenALが務めるようになる
↓
OpenALはMS・Apple・SONY・任天堂すべてが支持
↓
DirectSound3D(EAX)向けに開発されるsoftwareはなくなり、OpenAL向けに開発されるものだけになる
↓
CreativeのEAX Advantage消滅
↓
Soundcardは自由な市場競争の中で純粋にOpenaALの能力を競って作られるようになる
↓
Creativeはそれを見越してOpenALに積極参与

Open規格に移行するとはMSにしては珍しくいいことを行ったものだ。もっともOpenALの開発に”ソフトウェア開発能力の著しく低い”Creativeが関わっているというのはなんとも心配だがEAXなどで培った技術を移植してくれないと困るので仕方のないことだろう。

不二家がいい例だが、結局自由で競争のある市場が成り立っていれば、一社の自己の利益だけを考えた驕慢かつ消費者軽視の態度は即座に競合製品への移行という事態を招き、結果常に愚かな態度が淘汰される流れを生み出す。

ここ数年NVIDIAとATI、IntelとAMDがっぷり4つに組んで争うことでどれほどPC userはどれほど利益を受けてきただろうか?game用Soundcard市場には長らくそれが無かった。Globalな市場が独占されるということは消費者にとって最悪の事態そのものだが、OpenALで自由な市場が形成されるなら独占に付随して起こりがちな問題の大半は消滅するだろう。

CreativeにはOpen規格への貢献を「自由な市場の中で」魅力的製品を出すためのFeedbackとして生かしてもらいたいものだ。

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Link

OpenAL公式

Creative forum Audio in Windows Vista

本の虫 – Windowsでは、「音」が変わる

PC Watch Windows Vista時代を快適に過ごす環境 第二回game編


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2007年1月5日

Vista Upgrade版申し込み

Filed under: 未分類 — Tags: , — sajin @ 23:29

新調にあわせて買ったのがVista優待券付Media Center Editionだったので一応Vista upgrade版を申し込みしておいた。優待でもらえるのはHome Premiumで本体は無料だが送料が\2000ほどかかる。

それにしても申込書送付のやり方がかなりわかりにくい。下がアップグレード申し込みを行った後MSから送られてきたメールである。
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Windows Vista Home Premium 32-bit DVD へアップグレードのご注文をいただきありがとうございます。購入証明書(領収書、請求書など)の原本または保証された写し、および償還請求書をお住まいの地域のサービスセンターにご送付ください。

ヨーロッパ、中東、アフリカ
software upgrade program
PO Box 252
7300 AG Apeldoorn, The Netherlands
電子メール: MSTUPVISTAEMEA@moduslink.com
ファックス: 31-55-543 3946

南北アメリカ
software upgrade program
PO Box 1918
Orem, UT 84059-1918
電子メール: MSTUPVISTANA@moduslink.com
ファックス: 801-431-5616

アジア
PenWindows Vista upgrade program
Blk 750 Chai Chee Road
#01-03, Suite 987
Techno park @ Chai Chee
Singapore 469000
電子メール: MSTUPVISTAASIA@moduslink.com
ファックス: 65-62417132

韓国
software upgrade program
459-3, Gugal-Dong,
Kiheung-Gu, Yongin-Si,
Kyunggi-Do, Korea

購入証明書および償還請求書が受領され、認証されるまではご注文を処理することができません。認証後にはご注文が確定し、発送の手続きを行います。1月以降、4-6週間の間に商品が届きます。 当社のウェブサイトから配送状況をいつでもご確認いただけます。

ご利用ありがとうございます。

アップグレード補償カスタマーサポート

電子メールアドレース: MSTUPVISTAASIA@moduslink.com

日本からのフリーダイヤル:00 531 650399

電話(有料) : +65 62423642

ファックス(有料):+65 62417132

https://upgradeweb.moduslink.com/Vista/

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肝心のサービスセンターの宛先に韓国があって日本が無いのだからこれでは何がなにやらわからない。

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/1221/ms.htm

上のPC Watchの記事を見てないと、普通メールでもいいということ自体がわからないだろう。それに封書での送り先がシンガポールとか通常ありえない。このアップグレードサイトは11月にはすでに運用されていて、同じような質問は山と行われているはずだが、1月になってもこんなメールが送られてくるのだからあきれたものだ。

大体MSはこういうヘルプや解説の類をわかりにくいままにしていることが多い。userに無駄な時間と手間をとらせ困らせた挙句、サポートに同じ苦情や質問が行ってサポートの人件費もかかっているはずだが、userからはもとよりサポートからすらfeedbackする体制・姿勢がないのだろう。

これまでWindowsのヘルプやエラーメッセージがWindowsupdateできっちり更新されていればどれほどuser・Supportともに助かったことか。


http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0105/nishikawa.htm

色々検証もでてきているが、Vistaは予想通り積極的に買い換える理由がDX10だけという出来になりそうだ。

DX10でDirectXが最適化されてこれまでのDX9までのgameも早く動くという話があったが、根本的にOSが重いのでそんなものは吹き飛んで10%-15%はperformanceが落ちるというのが相場らしい。裏でexplore.exeだの何だのがCPU/GPU power食いまくってくれるのでまぁTotalで速くなることは無いだろう。

Vista最大の欠点はXPとの互換性を保証しない点だ。

少なくともMSがXPとの互換性を保証し、時間をかけてでも徹底的に高めていくという姿勢さえ明らかにすれば安心して乗り換えが進む。これはOS屋として最低限の義務だろう。それをせずにこれまでの独占商売にあぐらをかいた商法が通用すると思ったら大間違いだ。

Vistaは互換性が保証されないし、upgrade版でDualbootが可能なのかもよくわからないので決定的必要性が出ない限り当面installすることは無いだろう。最新OSを弄りたいという人以外にはほとんどmeritの無い代物である。

現在のVistaの売れ行きを見るに、DX10がXPに降りてくるのもそう遠くないと思われる。焦って乗り換える必要はないだろう。


Vistaマニア


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