SAND STORM

朝ぼらけ

2008年1月3日

ATI/NVIDIAのGPU Driverの安定性

Filed under: 未分類 — Tags: , , — sajin @ 08:20

この記事はJanuary 3,2008ADに書かれたもので、その後GPU市場を性能・消費電力などに優れたATI>AMDが席巻するとともに、nVidiaはrename商法など見苦しい消費者軽視の諸行を繰り返し2010ADにはまるで信頼を失った。加えてXBOX360のGPUがATI製のため、互換性においてもATIの方が遙かに安定するということになっている。

最早nVidia製品の優位は買収して囲い込んだPhysXや独自に開発を進めてきたCUDA程度でしかなく、これらに用がない限りAMD Radeon一択という状況になったといっていいだろう。


両者のdriverの基本的特徴からそのよしあしを考える

NVIDIA

○GeForce発売以来市場を先導し開発環境の提供も積極的であるため、最新gameが最高のperformanceを発揮しかつ安定して動作することが多い。

game起動時にmaker logoと並んでNVIDIAのdemoを見ることも多いが、あれが正にNVIDIA環境で開発してますよという印でdeveloperが自分からNVIDIA製品向けに開発してくれる環境を構築している訳だ。

×driver更新において、最新gameのfps(frame per second)を稼ぐために度々後方互換性を切り捨てている。結果、ちょっと昔のgameをしようと思ったらその当時のdriverをinstallし直さなければならないということが起きる。

有名な所ではNVIDIAのdriverはDetonator→Forcewareで断絶がある(参考1)し、それ以後も似たようなことを繰り返しているのでdriverが新しくなればなるほど問題は蓄積していく(詳しく知らないが大昔のdriver→Detonatorでも似たようなことがあったらしい。つまりは昔から同じことをやっており、商売上それで問題ないから目の前のperformanceを稼ぐために繰り返しているということだろう)。このように後方互換性を軽視してdriver更新を繰り返すのでたとえ今不具合が出ていなくても将来発生する可能性がある。

◇NVIDIA製driverで問題が出るgame

Thief 1 Forceware 9x.xx以上で発生。84.21以前に戻す。
Thief 2 〃
System Shock 2 Dark engineを使用してるので恐らく同じ。#1

Industry Giant2 起動不能。patchも出ず切捨て

Might & Magic 6 起動不能。回避方法有り
Might & Magic 7 〃
Might & Magic 8 〃

Rainbow Six Raven Shield 8xxx系でまともに動かすのは困難

You are the Empty 正常動作は163台まで

上のlistはそこかしこでチラホラ見かけたものを記録したに過ぎないので当然他にも多数存在するだろう。

また更に問題なのが上を回避するために昔のdriverをinstallしようとしても、そのdriverがreleaseされた当時まだ存在しないものだと、そのcardには対応していないとしてinstallできないcaseがあること。その場合完全にplay不能である。


ATI

×一時期を除いて市場をleadしたことが無く、開発環境の提供や提携も一部に留まるため、最新gameで最高のperformanceを出せなかったり、最新gameが出た直後はNVIDIAに比べてtroubleが多い。

これはAMD-ATIが協力体制を築いていたgameでは逆になる。Half-Life2を始めたとしたSource engineのgame(Valveに元ATIの技術者が入社)は典型で、FarcryではATIと協力してのTech DEMOやAMD64専用patchなど協力関係が深かったからか後継となるCrysisではGeForceとのTie-Upが行われたにも関わらずNVIDIA製の方がTroubleが多いという一幕もあった。

○後追いでdriverの改良を繰り返すのが常態なので、後方互換性が確保するのが当たり前になっており基本的に新しいのを使えば昔のgameでも問題がでることはない(もちろん短期的に不具合がでることはある)。

◇Public β手順を経ないATIのdriver release体制

月一paceで律儀にdriverをreleaseしてくるATIだが、NVIDIAの様に

とりあえずβでrelease
↓
ある程度の期間Public Beta Testを経て問題がないか確かめる
↓
正式版に昇格

という手順をとっていないため、一般levelで使えばすぐ分かるようなbugが取れていないものが正式版として出てくることがままある。もちろんClosed Beta Testは行っているがそれでは取りきれない。

ATIのdriverの出来が悪いと言われる主な理由はこのPublic Betaを経ていないものが出てくるという点とNVIDIA優先で開発している最新gameの登場直後はtroubleが起きることが多い、という点の2つだろう。

他にも
・毎月release体制に入るまでは後追いの改良速度も遅く、改良できていない項目も多かった。

・CatalystがControl panelからControl Centerへ移行した後、AMDに併合されるまで異常に重かった。

といった過去のことが「ATIのdriverは出来が悪い」という世評に繋がっていると思われる。

◇まず情報収集

このようなrelease体制のATIのdriverは最新driverが出たら即使うというのではなく、ある程度情報収集した上での使用が望ましい。

その際、日本国内という狭く小さい枠で見るのではなく、今はAMD自体がforumを立ち上げているのでそこのCatalyst (ATI graphics drivers)を見れば大きな不具合があるかどうか程度のことは直ぐに判明する。

RAGE3D – forumの様な古くからATI userが集う場所も有望。

不具合があれば、簡単な英語でATI Catalyst Crew Feedbackに報告しておくのがよい。

まず自分の不具合を日本語で整理し、それを英語に翻訳しつつ、その過程で余計な感情やいらない情報を省いて可能な限り短く単純な報告にする。相手から見えない所で騒いだ所で何の効果もないし、数の一つとして振舞えば気軽に報告できる。


◇driverの評価基準に「後方互換性」を加えるべき

download販売が浸透して過去作品が手に入れやすくなったこともあって、これから昔のgameを遊ぶという人は増えるだろうし、game性という面でgraphicの様に単純な進化を遂げていない新作だけではなく昔のgameを遊び続けるという方も多いのではないだろうか。

そういった昔のgameもplayする層にとって、後方互換性はVideo cardを選ぶ際、単純な性能よりも遥かに重要な要素となる。

今までこういった後方互換性は評価基準として大きく取り扱われてこなかったが、gameが本や映画といった他の文化資産と同様の物となってきた今日、driverがupdateする度に昔のgameが遊べなくなるというのはあってはならないことで、この分野でも競争が行われる必要がある。

特にATI(AMD)は現在までそういう仕事をやり続けているのだから大いにList化するなり、参加報告制のforumを運営するなどして”売り”にすればいいし、そうやって後方互換性が評価基準としてClose Upされてくれば当然NVIDIAもこれまでのような後方互換性への軽視はやりづらくなる。

またIntelがGPU+CPUで市場に参入してきた時、優位を保つ武器になるのは将にこの蓄積の差だろう。


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