SAND STORM

朝ぼらけ

2012年2月17日

Personal Nightmare – play log vol.1

Filed under: 未分類 — Tags: — sajin @ 00:13

◇再びAmiga版との差

適当にvideo walkthroughを見ていたが、Amiga版とDOS版にはやはり致命的な差があった。それはAmiga版では時間に合わせて状景が変化するのにDOS版ではそれがまったくない。さらにAmiga版では時間を刻むごとに文字表示だけでなく、鐘の効果音で時刻を知らせてくれる。この両者、特に前者がないためにDOS版では午前午後すら判別できないおかしなことになっている。時刻のHUDがないのも、本来はこの情景描写+鐘で時間がはっきり分かるようになっているからだった訳だ。

発売はDOS版の方が後ということで、Amiga版の方が先なのになぜこんな劣化仕様になったのだろう?

graphics表示能力や容量制限があるとしても時間に関わる効果音や昼夜の違いぐらいは表現できたはずだ。

◇住民一人一人の生活が再現されている

例えば、Tony Donaldsonは火事で両親を失ってDog&Dagで育てられているが、16時になるとMrs Joensが2Fの部屋に来て、Tonyも1Fに降りて食事をし二十分ほどするとまた2Fの自室に戻る。

店が昼間しか開いていないだとか、特定の場所でしかなにかが起こらないというのはよくあるが、一人一人の登場人物が町全体を移動して生活している所まで描いたこと、その行動に合わせてこちらも活動しなければならないようにし、gameを解いていく上での推理や面白味に繋げたのはPersonal Nightmareの革新だった。

しかし、理解しづらいためか、以後のadventure gameは元より同じHorrorsoftですらこの作品以外で採用していない。

◇欠点

・表面的にはpoint-and-clickのGUIだが、できることは限られており、主体はinteractive fiction(文字打ち込み、推測)でこなさねばならない

・右列のGUI commandが不足。特に頻用するask&aboutがないので人物への聞き取りがとても面倒

・操作がpoint-and-clickとinteractive fiction(文字打ち込み、推測)の両方をこなさねばならない。片方だけですべてをこなすのはほぼ不可能

・musicがまったくない上、効果音もごく限られている。

・日付、時計、方角の表示やHUDが欠けている

・時刻により背景描写が変化しない

主人公が時計を持っていないので町の鐘で知らされる大ざっぱな時刻しか普段はわからない。特に午前午後の区別が表示されないので困るが、分まで含めた正確な時間はask X about timeで聞けば、Jones夫妻、Tony,Policeman辺りなら答えてくれる。

◇表化

やはり時間ごとに動きを顕わにしていくと色んなことがわかってくる。

操作性の悪さなどから酷評されることも多いが、ちゃんと取り組めば推理にちゃんと応えてくれる構造を持った先進的な傑作だろう。

◇進展

おそらくこのgameはExcel/CalcなどでNPCの居場所を確認していった方が早い。それぞれの人物がめいめいに自宅と他の場所をうろついているので時間ごとに動きを明らかにしていかないと推理や隙をついて道具を盗むことに効率的に近づけない。

それと自室なら置いといても安全だろうと持ちきれないitemを片っ端から投げていたら、警察に見つかってgame overになった。これは恐らく二日目の段階で誰かが部屋の掃除かなにかのために入ってくるのが原因と思われる。安全に物をおける場所となると、教会の鐘突き塔ぐらいか?

◇人に物を尋ねる

右にcommandがないのでNPCと細かい会話はできないのかと思っていたら、

ASK (character) ABOUT (character),
ASK (character) ABOUT (object) – be careful with this one, as it may have unfortunate
consequences,
ASK (character) ABOUT (event).
Example of interaction:
ASK MR JONES ABOUT FATHER

とあるようにask A about Bで多様な回答を得ることができる。

このA Bの入力をtypingでやるのはかなり面倒だが、mouseで対象を選べば自動入力されるのでその手間を省くことができる。ただしinventory内などは触れないので不可能。

◇real-timeゆえのgame性

物品の入手は昼間は住人の目が光っていて下手すると警察行きになるが、real-timeで時々刻々一人一人のいる場所が変わるこのgameでは隙を狙えば普段は入手できないものを手に入れたり、入ることのできない場所に侵入できる。

また夜は化け物の巣窟になり外を歩いているだけで襲われて死ぬが、これもその化け物がその場所をうろついている時にその場所にいるからやられるのであって、単に夜だから死ぬ訳ではない。つまり半ばaction gameの様な状況が一見古臭い静的adventureの中で展開されている。

◇Inventory操作

inventoryを開いて操作したいitemの上でしばらくleft clickしたままにすると、hand iconに切り替わりそれを持っている状態になる。これを左列のROOMにdropすれば捨てたことになり、inventory内の収納可能itemにdropすればその中に入る。上列のCloseはこの収容可能itemの中を見ている状態を切り替える。Moreは一箇所に大量にitemを棄てて1pageでは表示しきれない場合のみ、inventoryから抜けるのはExit。

また重さ制限と個数制限の両方がかかる。それぞれのitemは重さが設定されており、sledge hammerなど重い物は身軽な状態でないと持てない。よって必要性の薄いものは宿の部屋などに置いておかないと肝心の時に持てないことになる。

またinventoryに保持できるのは二列までで、それ以上もつならsuits,raincoat, briefcase,sagなど中に他のitemを収容できるものに入れ子にしていかねばならない。

suitsは着ているので捨てることはできず、その場に捨てたitemはlookしないとtextには表示されない。

◇時間による難しさ

map自体は小さな村の中心、一つの通りを挟んだ十軒の建物しかなく。基本的にはそれほどややこしい訳ではない。ただし建物の中はそこそこ入り組んでおり、これはShadowgateとかDeja Vuに近い。やはり中心は勝手に進行する時間の中で事件が発生していくので、それらの発生を抑えることと、それにどう関わるかということらしい。

最初のひき逃げ事件では、最初からその場にいても駄目で、酒場で事件を見に行った客のcoatから鍵を盗み、しかる後、現場に被害者の妻より先について鍵などを回収せねばならない。この際、落ちている鍵他はmouseで触れないのでtake allで入手する必要がある。このGUIの不完全さがPN最大の問題だ。inventoryへの出し入れもやりにくい。

◇基本

Your father is the pastor of your village. A strange letter from him made you decide to return to your
village, only to find out your father is nowhere to be found, and everyone is hostile and strange. You
have to find out what’s going on and what happened to your father.

君の父は故郷の村の牧師だった。その父からの奇怪な手紙が、君に失踪した父の行方を求めて故郷への帰還を決意させる。しかし帰った村では誰もが君に敵対的でよそよそしく接してくるのであった。一体村になにが起こっているのか、父の身に何が起こったのかを突き止めねばならない。

The theme of this game is to gather evidence against bad people of the village and show them to the
police. In some spare time you can also rescue one or two people from certain death.

このgameの目的は村の悪人達の悪行の証拠を収集し、警察に提示することだ。その余裕があれば、君は一人か二人の人を救い出すことができるかもしれない。

Elvira,WaxworksのようなcRPGじみた戦闘はない純粋なadventure game。

left clickで右端のcommand>対象とした後、right clickで実行になる。移動は左上の方角盤によりGUIで行えるのはもちろん、画面端や扉をclickしても移動できる。この点は洗練されている。

特徴的なのが、物事の進行がplayer主体でなく、real-timeで進む時間進行で発生すること。例えば最初酒場の側でひき逃げ事件が起きるが、最初からその現場にいるか、事故の音を聞いて駆けつけるか、終わってから行くかでは結果がまるで異なる。

◇難しい

何度か取り組んでみたのだがかなり難しい。難しいというかよくわからない。それでvideo walkthroughを見ると、take allなどinteractive fictionのcommand入力を行って進めている。GUI進行かと思ったらそういうことらしい。よく考えれば右のcommand button群もtextのcommandを生成しているだけだ。

Some of the objects are containers – to watch what objects are inside double-click them.
Other commands you may find useful are:
ASK (character) ABOUT (character),
ASK (character) ABOUT (object) – be careful with this one, as it may have unfortunate consequences,
ASK (character) ABOUT (event).
Example of interaction:
ASK MR JONES ABOUT FATHER
SW
UP
E
OPEN DOOR
N
OPEN WARDROBE
PUT TIE INTO WARDROBE
CLOSE WARDROBE
S, W, DOWN, N
LOOK
or
LOOK IN WEEDS
TAKE GARLIC
or
GIVE NUMBERPLATE TO POLICEMAN

Elvira: Personal Nightmare walkthrough – hints

The Manual…. sort of @ GOG Community Forum

Personal Nightmare Map @ GOG Community Forum

◇AMIGA版とDOS版

DOS版16色に対してAMIGA版は32色。

Amiga: http://www.mobygames.com/game/amiga/personal-nightmare/screenshots/gameShotId,222602/
PC: http://www.mobygames.com/game/dos/personal-nightmare/screenshots/gameShotId,59176/

graphicsに関しては落ち着いた色彩のAmiga版よりDOS版の原色に近いvividな描画の方がこのgameに合っている。

Amiga版はsoundが一部追加されているが、普段のgameplayでmusicがないのは同じでせいぜい一部程度。Personal Nightmareが弱いのは、この通常時にmusicがないせいで没入感が弱い所。

また、教会の鐘のある最上部に上がれるなど幾つかscene追加もあるらしい。

Amiga版はemulatorのBIOS権利などの問題があったりして、そもそもGOGは対応していないが、imageさえあればScummVMでの稼働が既に実現されている。video walkthroughtとしてuploadされているものがどちらを使っているのかはよくわからない。

Amiga version? @ GOG Community Forum


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