SAND STORM

朝ぼらけ

2012年10月14日

[D&D] Forgotten Realms: Menzoberranzan (PC game,1994)

Filed under: 未分類 — Tags: — sajin @ 18:34

Developer: DreamForge Intertainment
Publisher: Strategic Simulations, Inc.
Released: 1994
Engine: Menzoberranzan /Ravenloft

Wiki: Forgotten Realms Wiki / Wikipedia

(played: 中盤)

AD&Dのcomputer game。背景世界はGold Boxと同じForgotten RealmsでDark Elf Trilogyなどで小説のcharacterとして登場したDrizzt Do’Urdenを取り扱っているが、player character自体は一から作成する。Drizztは話の展開の中で仲間になり共に行動し、その能力は桁外れに強い。

[Story]

冒険を終えた二人の冒険者が街の酒場で休息していた。すると突如Drow(dark elfの種族)の軍勢が街を襲い人々を連れ去っていく場面に遭遇する。侵略者と闘いながら放火された建物の消火を終えた二人はDrowの跡を追って平原へ探索にでるが、その途次、同じDrowであるDrizztと出会い彼は侵略へ加担したのではなくむしろ彼を狙ってSpider Queenに支配されるDrowたちは町や村を焼き払っていたことを知ることになる。DrizztもかつてはDrowの一味としてそのような虐殺に加担していたが、幼いelfの少女に心動かされた彼は仲間を裏切り追われる身となっていたのであった。partyはDrizztとともに首魁であるSpider Queenを倒すため地下のDrowの都市Menzoberranzanへと向かうのであった。

同年に発売されたRavenloft: Strahd’s Possessionと同じgame engineを用いている。

#Gold Box (Wikipedia/GoldBox Wiki)

Pool of Radianceに始まる、切り替え式の擬似3Dによる探険とbird-viewの戦闘を組み合わせたseries。当時同じgame engineを用いて創られたものがすべて含まれる。後にWindows platformで同名のPool of Radiance(: Ruins of Myth Drannor,2001AD,Ubisoft)が出たので混同しやすい。PoRはNESにまで移植された。


[Patch]

Install (v1.00)>v1.1

v1.1はCD版(MNZOC110.EXE)とFD版(MNZO3110.EXE)で異なるので注意。v1.01はv1.1と同様なので適用の必要なし。

patch fileをinstallしたdirectoryに置いて、D-FendでEDIT>DOSBox Settings>Close DOSBox when program closesのcheckを外し、menuからQUITしてcommand promptからそれぞれのfile名を入力,enterで解凍。するとPATCH.exeができるのでpatchと入力して適用する。

※v1.00fはforeign(外国版?)でこれらのpatchはerrorが出て適用できないようだ。version確認はtitleの左上かV keyで行う。

comp.sys.ibm.pc.games.rpgMenz patch prob

  1. NPC ‘Vonar’ が呪文書にlightの魔法を記録できるようになる
  2. Jumpの位置はsave->loadしても消えない。
  3. Maliceはどのようなpartyでplayしてもgameの最後の方で出現する。
  4. Galeb Duhrに首輪を返すと起きていたcrashが起きなくなる。

修正内容は以上で、致命的なものはない。

[Setting]

・Sound

D-FendのEDIT>ProfileでSetupにSOUND.BATを指定し、setupを起動してUSE2からmusicをRoland MIDIに、Sound effectをSound Blaster Proに設定しておく。

・CPU

3D描写で負荷がとても重いのでDOSBoxのCPUをMAXに設定しておく。

[Trouble]

・Galeb Duhrにnecklaceを返した時に起きるような動画再生で不正終了する

ESC keyを動画開始直後に連打して飛ばす。

・Endgameの欠如によりハマる

MenzoberranzanにあるHouse Do’Urdenに入る前にsaveしておきそこからやり直す。(v1.1にupdate後)

[日本語版]

PC98にCD媒体で移植された。邦題『メンゾベランザン 闇の紋章』。

××PC98でのCD媒体gameの動作の難しさ

そもそもPC98でCD媒体でgameをするのは厄介で面倒すぎる。640kbに限られるconventional memoryが日本語諸々のせいでさらに削られるためにCD driverなどを動かす余裕がほとんど少ない。このgameに限らずCD媒体のgameをPC98で動かすのはどれも似たようなもので、動かすまでに至らず手に入れたがplayできなかったものも多い。

VOGONS :: View topic – Menzoberranzan Refusing to load

DOS/V版でもDOSBoxでCD版を動かすにはCDのfileを移してそれをCD driveとしてmountして誤認識させる処理が必要。

また、PC98はbusiness機を気取ってやたらと高額な癖にgraphics/soundなどgame面の性能は皆無もしくは低性能に止まりfull colorの3D処理などまともにできなかったので、このgameの様な描画負荷の高いgameには向いていない。


[Character making]

character作成時にSHIFTを押しながらleft clickすることで最大能力まで上げられる。このgameは弱いcharacterであることに全く意味がない上、party人数も少ないため、職業関連能力を最大値にするのは当然としてWizardであっても STR/CONなど戦闘関連能力を高めにしておくことが必要。

[Graphics]

2Dのinterfaceと初期の3Dを組み合わせたもの。3D描写に魅力はないがfreelookで360度をsmoothに見回せるのはこの時代では先進的。負荷が高いのと速やかなgame進行の為に移動制御盤の上のstepping mode切り替えで移動modeをblock単位で直角に動くようにしてplayするのが通常。

このstepping modeはdungeon内の鍾乳石が生えた場所など一部でつっかかって前に進めない箇所が出る。その場合はoffにしないとそちらには進めない。

user interfaceと操作性は良く、mouseでの操作だけでなく、num_padでの方向転換や四方移動に対応している。automapは過剰なぐらい便利で、近寄らなくても視線が通るだけで遠方まで自動的に判別し、まったく見えない距離にある物品類やNPCも即座に地図上で判別できる。

基本的には個体でやたら数多く出る敵を捌きつつautomap上の物品やNPC eventを回収していく作業的playになる。必要な物品を浪費したり、eventの処理を間違えるとハマることがある。

[批評]

××AD&Dのsystemとcomputer RPG的な多発戦闘との齟齬

AD&Dでは呪文は寝て休む前に予め何を記憶するか指定して事前に準備したものだけを起床後に使うことができる。準備したからといって何度でも使える訳ではなく、魔法の専門化であるWizardであってもlevel 3で1st levelを二つ、2nd levelを一つまでしか記憶できない。その枠内で1st lvのMagic Arrow x2,2nd lvのDarknessをx1と準備して初めてMagic Arrowを二回、Darknessを一回だけ使うことができる。かように呪文はcharacterのlevelをかなり上げないと極制限された回数しか使うことはできない。(たとえ上げても各levelの呪文は四回までしか唱えられない)。

D&D Wiki > SRD:Wizard

大体D&Dをcomputer game化したものは実際のTRPGに比べ戦闘が多発するようになっており、Menzoberranzanでもそれは例外ではない。最大で四人partyだが序盤は二人しか居らず、六人partyでplayできるものに比べさらに余裕がない。つまり呪文がないと雑魚との戦闘を凌ぎ続けるのは厳しく、その呪文は僅か数回唱えられるだけで尽きてしまうので多発する雑魚との戦闘を一回行う度に街に戻るか、そこらで危険を冒して野宿をせねばならない。野宿は高確率で敵に襲われるので結果として厖大な往復の手間をかけない限りgameが進行しない。おまけにmapがやたら広く移動・探索ともに面倒。

D&Dのruleとcomputer game的な配分の組み合わせを結合したことによる不快性はこれだけではなく、一々かかる手間その他諸々によりまともなplayをするのは難しい。

※PC98版に比べDOS版はそもそも性能が高いこともあって不快性は少ない。

×戦闘system

どう見てもMight & Magic 3のパクリで、戦闘と普段の探索は分離されておらずreal-time環境の中一人称視点で闘うことになる。partyは1blockに全員いるが、敵は1blockに一体しか存在しない。ではそれで戦術戦闘が成り立つかというとせいぜい飛び道具の使用と極一部の呪文しか戦術の役には立たない(Stinking Cloudが機能するくらいで、Fireballすら範囲攻撃ではない)。敵は決まったpatternでしか接近してこないので、地形にハマることがよくあり、結局はこちらから近づいて撲殺するのが大半になる。

そもそもD&DはChessから発展したChainmail(Wikipedia)というminiatureを使ったwargameが基盤になっている。だから人形を使ってそれぞれのcharacterの位置を動かしながら戦闘するのが本式で、Gold BoxやBulder’s Gateに代表される上空視点で戦闘するgameはちゃんとそれを反映している。

Menzoberranzan/RavenloftとEye of the Beholderはこれに反してM&M/Dungeon Master式の戦闘になっているが、D&Dの戦闘の面白さをまったく再現しておらず、では模倣したM&MやDMのような面白さがあるかというとそれもない。ひたすら忙しくclickを繰り返さねばならないので面倒なだけだ。

×level design

序盤の野外はやたらと広く、eventがあまりないので進行手順をこなすことのみが問題になる。中盤地下に潜ってからは延々複雑な地下迷宮が続き、魔法の隠し扉の厄介さや跳躍の薬やpath webなど限られたresourceから常時clue bookを参照しないと詰まることがある。auto mappingの生成が必ずしも正確でない(近くに寄らないと正確に描写されない、行き止まりと思ったら抜けることができるなど)ことも地下では悪要因になる。またDwarfの神殿以降はあまりにもfireballやlightningなどの仕掛け罠が多すぎてうんざりさせられた。総じてscenarioに絡んだ謎解き以外の部分を自分で地道に解いていくことに意義を感じられないつくりになっている。

party構成は固定で外すことの出来ない主人公二人の他はDrizztとその友人Vonarでほぼ確定すると思うが、地上地下にちらほら他の参加可能memberがいる。しかし最大四人partyでDrizztを外す選択肢はほぼ有り得ないので一人しか入れ替えることはできない。狂ったDwarfだとか女rangerだとか仲間にしたい人物がいてもこれでは参加させられない。

このgameに良い所があるとしたらDrizzt絡みのeventや彼がpartyに加わって一緒に闘ってくれることぐらいか。全体に戦闘から探索、物品・eventの回収含め作業感が強く、そういった作業自体は軽快にこなせるように工夫されてはいるものの、よく見積もっても並以下のgameplayしか得られない。しかもそれは時代遅れのものだ。

[総評]: Drizztに関心がある人なら

Gold Box seriesが終わってからのD&D computer gameはこのMenzoberranzan/Ravenloftにせよ、Dungeon MasterをパクったEye of the Beholderにせよ、いずれにも存在価値を感じない。攻略情報があればplayは可能だが、今更わざわざやるものでもないだろう。D&Dのsystemを遊びたいならGoldbox,もしくはBaldur’s Gateをすればいいし、D&DにこだわらなければMight&MagicやUltima Underworld,Dungeon Masterなどパクり元となった優れたgameをやればいい。

game systemから生まれる作業にほとんど面白味はないのでDrizzt絡みのstoryを見たい人以外にとって価値はないだろう。


関連記事

No Comments »

No comments yet.

RSS feed for comments on this post. TrackBack URL

Leave a comment


sand-storm.net