SAND STORM

朝ぼらけ

2014年6月14日

[雑誌] REset vol.0.00 (発行:1995-09-05)

Filed under: 未分類 — Tags: — sajin @ 17:42

本を整理していたら、1995(平成七年)の雑誌を発見した。英語版Windows95(1995/8/24)が発売されているが、日本語版Windows(1995/11/23)が発売されていない、当然internetも一般化していない段階で、networkを大きく扱った文化雑誌。技術的な所がまったくない所が味噌だ。

頁をめくると、まさにinternet前夜の、まるでこれから何が始まるかわからない、frontierへの期待と挑戦にあふれる見開きが出てくる。この年、阪神・淡路大震災が一月十七日、地下鉄サリン事件が三月二十日に起きており、この二つでそれまでの経済的にはとうに終わっていながら、気分だけは続いていた”バブル景気”の余韻が吹き飛んで空気が変わった。協力先は、一部internetもあるが、ほとんどBBSで、GAINAXが名を連ねているのが意外。記事構成は、何をやりたいのだか、何をやっていいのだか見る側にもさっぱりわからないものになっている。

広告に出ている当時のinternet provider接続料金を見ると、modemをピーガー言わせながら繋ぐdial-upですら、加入するだけで30,000円、毎月19,000円。勘違いしてはいけない、これはprovider(プロバイダ)料金であって、電話代は別にかかる。深夜のテレホーダイ(Wikipedia)にでも限定しない限り、楽に十万単位の電話代がNTTから請求されるだろう。

デスクトップジャーナルという、パソコン通信の会話記録。ちょうどこれから登場するテレホーダイのことを話している。デスクトップジャーナル1 / デスクトップジャーナル2 / デスクトップジャーナル3

NETWORKERS JAPAN 95′という、internet普及直前の祭りの広告が載っている。net surfingの紹介で取り上げられているのもUSAで、当時の日本にsurfできるほどのsite数はなかった。というか96′-97’にかけても、今のような便利さはほぼまったく現れなかったので、自分は一旦internetをやめた。それぐらい大したものはなく、良くも悪くもfrontierとしか言えないものだった。当時充実したnetworkを楽しむならパソコン通信への接続が必須だったろう。

この雑誌が特徴的なのはこういった新興宗教がかったCGや詩の類が異様に多いことだ。当時買ったのも、単にnetworkの現状や未来ということより、こういう奇矯さが目についたからだった。CG1 / CG2

ネットワーク座談会では、「ネットワーカーというのは思いっきりクリエイティブでなければならないと思います。ROMするにしても、発現するにしても、「他者の目」というのを意識しなければならないでしょう。ネットワーカーというのは、新たなジャーナリストの形態ではないのかという気がしています」と、意気込みが違う。

わざわざjunkを寄せ集めた企画まであるぐらいで、パソコン通信の時代から、CGは盛んだったらしい。もっともinternet登場後も、ISDNになってすら表示されるまで時間がかかって仕方なかったが。

CGだけでなく他にも変わった頁が多く、最早文芸誌の世界。PCやnetworkの雑誌でこんなことをしたのは後にも先にもこの雑誌だけじゃないのか?

裏表紙


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