SAND STORM

朝ぼらけ

2014年8月4日

[旅行記] 南千住 – 平成二十六年七~八月

Filed under: 未分類 — Tags: , , — sajin @ 23:10

◇南千住

基本的に自分は旅行に限らず普段と違う場所に行くと、暇さえあれば行った先を歩き回って観察と体験を行う。これを走査(scan)すると勝手に言っている。今回は南千住である。

南千住の特性は、そもそも明治時代から隅田川の水運を生かした近代的な絨毯工場や製紙工場が建ち並び、同時に鉄道貨物専門である隅田川駅に石炭などを取り扱う大規模貨物駅が設けられた戦前からの伝統があり、戦後は高度成長を背景に山谷に日雇い労働者が集まる地域になったという東京の発展と密接に関わってきた点にある。

Google Street Mapで見ると、再開発された駅周辺を除いてかなり廃れた印象があるが、これは高度成長期の労働者を当て込んで営業された商店が、それが終わったために衰退・放棄されたためで、その様式は昭和~平成初期に止まっている。元々地元住民との連携が少ない場所の商店が早くに廃れたという感じで、実際に歩いてみると駅周辺の商店街、南の商店街いずれも残存率はかなり高い。

ドヤ街的な宿は泪橋(明治通り)以南に大量に存在し、宿自体は西成のそれより魅力的である(基本2200円)。西成はその領域全体が他の区域とかなり異なる物価、商店であるのに対し、巨大化する東京に飲み込まれた山谷において、そのような場所はごく一部の商店街に限られていて、宿を除く物価自体は商店街価格で安いということはない。

南千住が不便なのは、駅と山谷近辺の宿の領域が離れており、特に隅田川駅の貨物線路を越えるために歩道橋を渡らねばならないので、単に歩くだけでなく登り降りまでしなければならない点。JR常磐線、メトロ日比谷線、つくばExpressが交錯する駅の利便性自体は頗る高いが、駅周辺の再開発はどこにでもあるchain storeと表面的な清潔さをもたらしただけで、魅力そのものはまったく増していない。街に合っていないせいで、駅南方は既に浮き上がって廃れた感じだ。再開発で良かった点があるとすれば、東北方面の河川沿岸が公園として整備されたことで、運動・休息に良いという点ぐらいだろう。

駅近くで珈琲とmorningなら、西に通りを渡った少し南側にあるマリーナが、食堂なら商店街入り口にある仙成食堂がお勧めだ。食堂の飯は山谷の労務者の労働を支えた本物の飯で、見た目だけの出鱈目な食べ物と違って、一食で確実に働くだけの栄養素を得ることができる。ここで五十年務めて今年定年退職するという店員曰わく、五十年前は外で並んで待つほど人が溢れており、働きたい時に働いて、遊びたい時に遊ぶという、日雇い労働の黄金時代だったそうだ。

千住大橋を渡った隅田川と荒川に挟まれる場所にある北千住には一度だけ行ってみたが、背景人口がかなり多いのか、やたら深い所まで下町の商店街的な店が並んでおり、南千住とはまたかなり異なる場所だった。

◇墨田川

ようやく運動ができた。400mほどで川原と公園に辿り着けるのはギリギリだが、助かる。都市だとgymが一般的だろうけど、何か偏ってる感じがするよ。運動行為そのものを日常から切り離したものにしちゃってるというか。そもそも旅行者がgymもなにもない。

走るだけとか、特定部分の繰り返し運動じゃなく、もっと全身の色んな所を当てながら受動的に刺激していくことが大事じゃないかと、毎日運動を重ねながら思う。内臓や消化や、自律神経や、調子全体を整えることを軸に置いた運動、その上で走ったり筋力鍛錬したりといったことが自然と延長にあるものがいい。

◇川崎

ちょっと歩いただけだけど、B系?な若者が多いなぁ、というのと繁華街色が強いなと思った。

理性的であるのが一番つまらない場所で、理性的でしかいられないのは、色々思わされるところがあるな。自分でも驚くぐらい色んなものが散滅している。遠目に見ると、メフィラス星人みたいでかわいいなぁ、とは思った。というか、メフィラス星人はかわいいよね、子供相手に紳士ぶったり、切れて部屋の中で暴れたり。

◇山谷

宿の南の方に歩いてみたら、見たような雰囲気になってくるので、どういうことかなと思ったら山谷(Wikipedia)だった。

道に面した立ち食いの蕎麦屋?があったり、朝から開いてる食堂兼飲み屋があって、労務者が道にだべっていたりと、いつもの風景はいいのだが、どうにも腹から疲れていて、薄く通りを歩いて走査するぐらいに終わりそうだ。飲み屋や食べる所は多いのに喫茶店が少ないね、ここらは。

これからの日本ってslum街が増えると思うんだけど、西成や山谷みたいな継続の中で洗練されてきた、安くて居心地のいい街ってのがもっと各所に必要なんじゃないかな。洗練されてないslumって最悪だから。

◇秋葉原

秋葉原に行った。
laptopのAC adapterを忘れたのだ。
以前来た時は観光地化して、電気街・PC街としては使い辛いかと思ったが、junk streetというのが中央通り西側に一、二本入った所にあるというのでそこに行ってみると、かなり中古を揃えた小店がたくさんある。しかし、ここら辺りで店が開くのは基本的に午前十一時で、十時過ぎに行ったのではまだ準備中という所だった。

しかたないので、公園で暇を潰す。

さて、AC adapter自体はあったのだが、書き留めていた数値が電池のもので肝心のadapterのそれでなかったので、ダメだった。仕方ないので安物を買ったせいで使い物にならなかったiVDR playerと扇風機をヨドバシで買って一旦宿へ帰る。さて、今度はちゃんと数値を見て、それにあったものを買ったのはいいが、数値が合って、穴にはまればそれで使えるという甘い物ではなかった。よく見ると電導の形状は各々異なっていて、挿してもピクリともしない。昔の家電会社ごとに規格・形状が違うようなことが今も横行しているのであった。

iVDRのHDMIの出力をlaptopのHDMI入力に誤って挿したらDVD playerがガチャコンガチャコン言い出したが、変な電気の走り方をするものだ。


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