◇織姫神社
寺からさらに北西に歩くと、織姫神社がある。結構な数の石段だが、途中に逐一色々設けていて飽きさせない。足利は八木節発祥の地ということで、単に碑があるだけでなく、buttonを押すとその場で八木節が流れたり、足利氏の由来と織物との関係を記した碑があったり。元々この神社は麓の商店街の辺りにあったらしいが、戦前にここの織物が大いに流行って、分限者になった者がこの山に移したそうだ。
平日だが、社務所があり、七五三で参っている一家などもいて、ここは信仰の場として機能している。もっともさすがに表の石段を登りきる者は少ないようで、裏に駐車場があって大半はそちらから来ている。神社から眺めた市の風景。
◇織姫山公園レストラン
目的は神社そのものではない。両崖山山頂にある足利城である。ここから一気に山に入る・・・と意気込んだらまるでそんなことはなかった。途中に社があるものの、上は整備された古墳で、
頂上部には休憩所とevent会場を兼ねた建物の一階に織姫山公園レストランがあり、上質な蕎麦などを食べさせてくれる。朝たっぷり食べており、食事は城を降りた後にするつもりだったが、時間的に遅れたこともあり腹が減ったのでここで食を取ることにした。前菜とにしん蕎麦で十分腹は埋まり、蕎麦湯も出してくれて、これが結構美味しいのだが、この後teacoffeeという紅茶と珈琲を混ぜたものが出てくるので、あまり積極的に飲むことはしなかった。もう時間が十五時半近くになっており、水っ腹では山になど登れたものではない。
隣で喫茶していたご婦人たちがいて、昼間から優雅なものだと思って話を聞いていると、足利らしく染め物の話をしていた。染め物は思い通りには行かないものらしい。
足利の布もたやすく染まらねば いずれか人の軽く染まらむ
restaurantを出た後も、しばらく公園になっている。