SAND STORM

朝ぼらけ

2014年12月31日

[旅行記] 浦賀 – 平成二十六年十二月

Filed under: 未分類 — Tags: — sajin @ 16:40

◇浦賀

昨日の三崎に続いて同じ三浦半島の浦賀に行く。

京急で浦賀駅に到着し、早速coin lockerに荷物でも預けてうろつこうと思ったら、ない。観光地にもなっている立派な駅なのに、京急は浦賀にcoin lockerを置いてないのだ(後で改めて調べたら、基幹駅以外にはまったく置いてない)。出鼻をくじかれ、仕方なく横須賀中央駅まで戻って荷物を置いてくる。余談だが”三浦半島2DAYSきっぷ”は乗り放題の領域内+そこまでの路線分が一体になったものなのに、乗り放題の範囲外まで帰ると切符をのまれてしまって一日しか使えなかった。なんだかなぁ。

三十分ほどして帰ってくると、昨日と違ってよく晴れて急速に暖かくなり始めている。駅を降りるとすぐ壁に囲まれた湾があるが、それもその筈、ここは湾のほとんどが浦賀ドックという造船基地なのだ。

まず、湾の西側を散歩してみる。港には遠洋漁業か何かの大型漁船が並んで壮観である。

叶神社では、丁度年始のお参りの準備をしていた。湾を挟んだ向こう側にも同名の神社があるが、どちらが上ということはないようだ。

西源材木店の干支の表示が粋だ。

近くに浦賀の渡しがあり、buttonで呼び出せばすぐ来てくれるので乗って対岸に渡ることにした。

対岸をしばらくうろついた後、こちら側の叶神社にお参りする。源頼朝の天下奪取も叶えたと神社というので、野心的に女との仲がこれまでの様に保たれるようにと願ってみる。

本殿の左脇に山の上への参道が続いているが、ここは山全体が戦国時代の浦賀城の跡で、山頂は広場になっており、奥社やら戦前の殉難碑やらが建っていた。

奥まで行くと、晴れていて浦賀水道がよく見える。登る時に石段を掃除している老人がいたのだが、帰りに話を聞いてみると、元三菱自動車の社員で、昭和三十二年(1957)に勤め始めたという方だった。八十歳を過ぎたというが、見た目は七十ほどに見え、この急な階段を登り降りして掃除してしまうぐらいだから肉体年齢は五十歳ぐらいだろう。

階段の掃除に付き合いながら、これからまさに自動車業界が勃興する時代の話などをつらつらと聞いていく。日産プリンスが独立企業であった頃の話、旧財閥の三菱の企業風土、最初から軽自動車に狙いをつけていたSUZUKI会長の慧眼、三菱の最初の国民車は零戦など戦闘機の車輪構造を転用したものだったこと、最近の電子化が進んだ車は、嘗てのしっかりした金属でできたものとはあまりに異なっていて想像もつかないような構造になっていること、三菱退社後にBENZ(ベンツ)に勤めたが、日本製の部品を入れる前のBENZの電子装備は故障が多く散々であったこと、色々な話を聞いた。

JAMAGAZINE > 1999年12月号 | 日本自動車工業会

全体に浦賀は観光客の収奪装置と化した三崎とは真逆の印象を受けた。せかせかしない気分の良い場所である。

◇横須賀

浦賀から基幹駅の横須賀中央駅まで戻る。横須賀の中心部は距離の離れたJR横須賀駅より京急の中央駅側にあるので、京急の方が都合がいい。とりあえず名物のcurry riceでも食べるかと、横須賀海軍カレー本舗に入ってみた。こういう所は観光客が群れて並ばなければならないのかと思ったら、自分が入った時は運良く空いていて直ぐに座ることができた。

menuを見ると、艦隊これくしょんの流行に乗って、金剛やら陸奥やらの特別食がある。ネタで食べるにはいいのだろうが、自分は正統派の通常食が欲しいのでspecial set(つまるところ定食)にした。

curryは学校の給食に近い基本的な味で外連味がない。~系拉麺であるとか、△△の××!とやらいうのは大概二度と食べたくなるような食ではないが、それとは真逆で、こういうのが一番美味しい。rice,rouxともに大盛りにしたのだが、大人の男だと大盛りでも普通程度の量だった。牛乳がついているのが軍隊食らしく、setで食後に出る海軍珈琲は苦みが強く、砂糖を入れてちょうどだった。

港の方にも歩いて行ってみる。日露戦争の日本海海戦で有名な三笠(正面)があり、軍や戦争が否定された戦後日本でこういう国威発揚のものが露骨に展示されているのは例外的だ。年末で艦内には入ることができなかった。まだ午後二時ぐらいで時間が十分あるので、transit bus(路線バス)に乗って内陸の衣笠に向かう。


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