SAND STORM

朝ぼらけ

2014年12月31日

[旅行記] 衣笠 – 平成二十六年十二月

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◇衣笠城趾

横須賀中央駅からtransit bus(路線バス)で衣笠城趾に向かう。

京急バス路線図 衣笠

大体において複雑なtransit bus(路線バス)のことだからよくわからないが、城址に直接向かう便の乗り場が見つからないので、近くまで行く路線で降りることにした。年の瀬も迫っているせいか衣笠十字路に近づくにつれて渋滞がひどくなる。十字路で降りて、目の前の屋根付き商店街に入ってみると、衣笠の商店街は阪急淡路を思い出させる活気がある。今川焼を売っていたので、三つほど購入して城址への路線へ乗り換えた。

ややこしいことに「衣笠城址」停で降りてからもかなり歩かねばならず、城址に近づいてもよく探さないと登り口は見当たらない。上の写真の真中の山が城址がある山の裾で、左の住宅がある方が登り口だ。右の山は衣笠公園である。

城の手前にある大善寺は、鎌倉幕府の北条氏に滅ぼされた三浦一族ゆかりの寺で、本堂の左手が城跡への入口となる。古い寺で、石像などは、年月の重みを感じさせる。

説明板を読むと、衣笠城は大谷戸川と深山川に挟まれた、前三浦氏の本城で、三浦半島全体を統べる地であったようだ。しかし、現在では川ではなく横浜横須賀道路と三浦縦貫道が二方を取り巻いている。

公園化された城址に登ると、古い時代の城のせいか、曲輪は水平になってもおらず緩やかに傾斜した広場になっている。碑のある本丸の部分もそれほど広くはないが、大きな物見岩があり、上に登って先ほどの今川焼を頬張った。今日は昼間随分温かったが、ここは山上でさすがに風が冷たい。

本丸裏手には岩を大きく切り立てた空堀があり、その上の狭い場に小さな稲荷の祠がある。裏手は衣笠公園に抜けるという山道があるので抜けていくことにした。こちらの方が山がそのまま残っており、入り口方面よりも山城を感じることができる。

降りる途中に公園があるはずの向いの山や下の縦貫道が見えるが、縦貫道の西方面は今開通工事中で、そのせいで公園への入口がよくわからないことになっていた。仮の案内に従って山の方に入ると看板があったが、これは非常に紛らわしく、案内の「衣笠城趾・バス停」は本来縦貫道など通っていない状態で山際の歩道が東の「衣笠城趾停」へ向かうものであり、もうひとつの「衣笠公園」の案内は同じ車道などない状態での山際道を西奥に抜けて公園へ上がるものなのだが、「衣笠城址」を公園へ行くものと間違えて奥へ行くと、藪のtunnelを抜けるような状態になり、「ここ以外に道はないよな」と通常ならありえないような藪まみれの道へ進入し、苦労して峠を越えると、緑の柱など人工物が並んでいて、不審に思いながらそのまま強引に突破していくと、下に緑の人工芝のような絨毯が敷き詰められた意味不明な場所に出た。

もはや戻るのも面倒だ、どこかに登り口があるだろうと棘のある草が生えまくる中を突っ込んでいく。置いてあった照明の錆具合から見るに、すでに二十年以上は経過しているが、住民に聞くとbubble景気の時にgolf練習場として開発されたものが倒産し、住宅地に転用されたなれの果てということらしい。

廃墟化した駐車場に脱出して服についたひっつきもちやら、草切れやらを払って、再び進軍することにした。全身を使って藪を躱しながら前進を繰り返したせいか、身体の中のほうが、これまでの旅の中でなかった動く状態になっている。

いかにも排気煙が溜まっていそうな古い隧道を抜け、別の場所から公園に登るつもりだったが、急速に暗くなり始めていたので諦めてbusに乗ることにした。藪の中を通っている最中は、「こんな所には二度と来ることはないだろう」、と思っていたが、実際抜けてみると商店街も面白そうだし、機会があったらまた来てみるかなぁという感じだ。

横浜黄金町の宿自体はもう引き払っていたのだが、丁度三浦半島2DAYSきっぷが乗車駅の黄金町で切れることと、どうせ飯を食べるなら通っていた大衆中華飯店で食べようということで、降りて中華を食す。ここらは観光地化された中華街ならずとも中華飯店が多く、やっているのも漢人で客もChineseがよく来て漢語で喋っている。値段は安く、食べ方もかなり自由にでき、味は大衆中華としては最上級である。それに、おかみの愛想がよく落ち着くのだ。

何にせよ東海道から横浜への旅はこれで区切りである。宿が取れていればそのまま横浜に居ただろうが、年末年始ということで、一ヶ月以上前でも東京以外に予約を取れる場所はなかった。荷を背負って南千住へ向かう。


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