SAND STORM

朝ぼらけ

2015年1月10日

[旅行記] 行田 弐(さきたま古墳群) – 平成二十七年一月

Filed under: 未分類 — Tags: — sajin @ 06:43

◇さきたま古墳群

そもそも埼玉(さきたま→さいたま)の由来がこの古墳群のある地で、昔は「毛の国」という国を構成していた大豪族毛野氏がおり、大和朝廷にも重臣を送り込むなど、古代の北関東の中心地はここだったのだ(群馬県の前身上野国の元の名は上毛野国、同じく栃木の前身下野国の元は下毛野国)。

現在主要な古墳が集中する場所は古墳公園として公園化されている。

雄大な古墳をいくつも抱えた広大な公園で、中心部には博物館、はにわの館などを備えるが、月曜でどちらも休館中。はにわの館の窓には体験作成の埴輪が並べられていて、玄関には完成品も置かれているが、ゆるキャラ化している。ゆるキャラグランプリ2014では一位が群馬、二位が埼玉だが、千五百年以上前からの伝統があっての結果ということか。

基本的に古墳は一部の整備されたものを除いて、登頂禁止で、また最大の大きさを誇る二子山古墳(説明板)は堀の水を抜いて保護工事をしている最中だった。十近くある古墳は大きさから整備状態まで様々で、近くに墓石が転がっていたりとよくわからないものもある。

を抜け、丸墓山古墳説明図)に登ると、他の古墳や、遠く忍城を望むことができる。この古墳は石田三成が水攻めをした時に陣取った場所ということらしい。この距離で水攻めをしたというのだから、相当広範囲が水浸しになり、結局水量が足りなかったのだろう。

東の端にある将軍山古墳説明板)は埴輪を並べた趣向だ。西から見るとただの古墳だが、裏の方は博物館化されていて内部に発掘品を展示してある(古墳の中に直接造るのはどうかと思うが・・・)

◇古代蓮の里

本来博物館で時間いっぱいまで過ごすつもりだったのだが、閉まっているので離れた古墳を訪ねてみることにした。しかし、一歩離れるとだだっぴろい農地が広がり、自分がどこにいるのかさっぱりわからなくなる。一本巨大な塔状のものが建っているのでとりあえずそれを目印に行ってみると、古代蓮の里という蓮を特集した大きな公園と博物館だった。

博物館は閉まっているが、表で藁で組んだ巨大な象と馬あり、ちょうど手直ししている最中だった。象の目が物悲しくも神秘的である。

◇地蔵塚古墳(説明板

離れた場所にある古墳を探して工場地帯をぐるぐるしていたら、精神的に変調してきて、酔っ払いが歌う歌のような、民謡のような、よくわからない土俗の歌を誰も聞いてないのをいいことを歌いっぱなしで漕ぎまくる。離れた古墳は工場に埋もれてさっぱりわからず、ようやく見つけた看板を頼りに入っていって地蔵塚古墳に着いた

この古墳は地蔵の社と一体化していて、何とも不思議な場になっている。気分がよくなったので地蔵の前で記念写真を取る。

◇八幡山古墳(説明板

この古墳も工場域の中の公園にあるのだが、単なる土盛ではなく、露出した石室のつくりが凄い(左前方左奥部)。

◇ゼリーフライ

頭がいい感じになったまま彷徨(さまよ)いすぎて時間がなくなってきた。とりあえず、市街地へ戻り自転車を返すことを優先する。しかる後、行きの時水城公園で見た屋台でゼリーフライ(公式)を手に入れようと荷を背負って歩いて行くと、まだ十六時過ぎなのに閉まっていた。

ここからゼリーフライを探す彷徨の旅が始まり、付近をうろつくがまったく見つからず、結局駅近くまで戻ってgas station(ガソリンスタンド)で聞いてみると、行田市駅から南に走る中央の商店街ではなく、近くの外れにある店か、りそな銀行の向かいの肉屋ならやっているかもしれないと言う。まず近くの店に向かったが、ここも既に閉まっていたので、最後の可能性を求めて肉屋を訪ねる。

りそな銀行向かいの鳥正本店に入ると、一見売り切れに見えたが、店主に尋ねるとすぐに揚げてくれた。聞くと、そもそもゼリーフライは行商人などが仕事の合間に食べるおやつの様なもので、家に持って帰って夕方に食べるおかずの様な扱いではないらしい。だから昼周りには売っていても夕方前にはどこも閉めてしまうのだ。

駅の待合室で、先ほど買ったのを早速食べてみる。日本のコロッケに近いが、より早く動く力になる感じだ。

この待合室はまるで五十年前で時が止まっているかの様で、一人待合室で食事しながら、ここが大勢の乗客で賑わっていた昔のことを思い浮かべた。全体に秩父鉄道は沿線から駅まで含めて時間が半世紀前で止まっている。単なる地方の鉄道を超えた味わいがある。


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