SAND STORM

朝ぼらけ

2015年2月17日

[旅行記] 南千住 弐(Graffiti) – 平成二十七年二月

Filed under: 未分類 — Tags: — sajin @ 09:34

◇Graffiti

graffitiってその町の深層心理を表してると思うんだよね。

印相風の描き物が多い。他に日の丸だか鳥の目だか

圧倒的に多いのは落書きないし、それを飾った程度の物だけど、これらに価値はほぼない。でも中には「絵」というに相応しいものがあって、そこには街と一体になった何かが現れている。

絵がいいといっても、本職に近い人間がやたら手を入れて塗ったくったのは、単なる表現の押し付けに過ぎず駄目だ。他所から持ってきた関係のないものでなく、その街の何かが表出されていないと意味が無いのだ。

中学生の絵だが、可愛いさと同時にこの場の精神性が表象されている(1,2,3)。

◇石浜図書館

地域の歴史を知りたいと思い図書館に行ってきた。

 昭和四十年代後半、この山谷地区の中に(または周辺に)相次いで公共図書館が開館した。台東区立石浜図書館、台東区立根岸図書館、荒川区立南千住図書館の三館である。その後、この三つの図書館は「山谷」という言葉なくしては語れないほどの特異な出来事を経験することになる。

そこでは、閲覧室で酒を飲む、酔っぱらって糞尿を垂れ流すなどの迷惑行為が多発し、近隣住民からの苦情が寄せられた。図書館側は閲覧室を廃止するなど様々な対策を行い、その結果、山谷労働者の利用は徐々に減っていった。今では三館とも、近隣住民が快適に利用できる「正常な図書館」になっている。

山口真也 「山谷労働者と公共図書館-図書館を考えるために」

かような歴史がある所に、河原での運動を兼ねていささか労務者風に見える格好で行ったため、それに相応しい扱いを受けた。入ると館員によりヤ○ザの事務所かと思うしっかりした挨拶が掛けられる。さて、目当ての本を手にとって読もうとすると、ここには一つとして座って本を読むことのできる場所がない。ところが隣で老人が椅子に座って調べ物をしているので、その椅子はどうしたのかと思って館員に聞いたら、パンチパーマ風のオヤジが出てきて対応し、高齢者や障害者には貸し出しているという。そこから一悶着あって、結局椅子を借りて台東区史を読む。この石浜は中世に踊り念仏で有名な一遍の時宗が道場を構えた場所で昔から宗教と縁深いようだ。

数時間読んだ後、帰りには意見を述べて帰ったが、日本人の悪い癖として波風を立てないことを重視するので、結果、意見や文句を言うのが特定の政治・利権がらみの連中ばかりになって、結局politically correct(”政治的”に正しい)な「老人を大事にしましょう」だの「人権を大切に」だとかいった一見「正しい」が偏ったことばかり重視されるようになっている。

さて、帰りに近くのsuper marketに寄った。すると異様な風体だが、この土地ではさして異端ではない男が何やら文句を言って警備員と衝突している。どうも認知症から被害妄想を発症しているようで、近くの人をとっ捕まえて自分の正当性と警備員の不当性を訴えている。「さて、さっきの自分と比べてどうだったかな」などと思ったりするが、誰も気にしてないし、ここではこれぐらい当たり前でいいかと思って私も気にしないことにした。


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