SAND STORM

朝ぼらけ

2015年7月12日

[旅行記] 大多喜 – 平成二十七年六月

Filed under: 未分類 — Tags: — sajin @ 15:24

◇養老渓谷駅

便が小湊鉄道といすみ鉄道を繋ぐ手前の養老渓谷駅で止まってしまい、一時間ほど待つ羽目になった。

養老渓谷駅は駅舎の方は熱心に土産を売ったり、足湯をつくったりしていてまだいいのだが、観光で有名な割には駅前が寂れ気味なのは気になった。

駅前や商店街の様な半ば公共的役割を担う場所は私有制を否定ないし、制限すべきと思う。こういう限られた土地が、私有であることを理由に私宅化されることが多いが、それにより商店街の機能がさらに失われ衰退と消滅に拍車をかけている(商用利用しない場合高額の税金を掛け、一方退去には補助金を与えるなど間接的な手もあるだろう)。

暇にしていると、一人の若い女性がぶらぶらしながら同じく暇を持て余している。独特の可愛さと美しさを持った人で、行きの車内でも多少気になったが、話す機会もないだろうと思っていた。

周囲を見ている内に、この建物を背景にこんなposeを取ったら似合うだろうなと思うようになり、これ幸いと写真を撮らせてもらうことにした。cameraman気取りで撮影した後話すと、遠くから来た訳ではなく、千葉住まいだが、思い立って近くを旅してみることにしたという。

彼女は城になぞいかず街を散策するというので、彼女の写真機で写真だけ撮ってあげて別れた。しかし、女性を写すというのはよいものだ。

◇大多喜

大多喜は本多忠勝で有名な本多氏の居城だったので、駅舎もそうだが駅周辺をそれに合わせて整えている。駅前には立派な観光案内所があって安価に荷物を預けることができ、周囲も道路にかかる門をつくったり、木造の番所をつくったりと、風情を壊さない形で歴史的開発をしている。

岸壁沿いの道を城へ向かって歩くとNHKの大河ドラマ誘致と「メキシコ通り」という表示があって、暴走気味の観光誘致もあるが。

途中こんな車が通って、移動交番というものを見たことがないと思ったら、千葉特有のもので、五年ほど前に復活したらしい。

城に上る途中に茶屋と土産物屋があり食事には困らない。

本丸は千葉県立中央博物館大多喜城分館がある。一階には再現された鉄兜の体験場所があって、かぶると本当に重い。ここの展示は、さすが本多家の居城だけあって、刀剣・鎧ともに見事なものを飾っていた。あまりに質のいい武器を見ていると自分でも振ってみたくなるものだ。

城跡は整備された観光地と公園化された山城が融合しており、多少山城的な場所もある。

本丸端にある東屋の脇から高校側に降りる道があり、校舎の前に大井戸がある。これはこの間の久留里の上総掘りと対極的な大きな穴を穿った井戸で、日本でも最大級だそうだ。

高校まで下りると上に再現天守が臨める。

千葉には他にも大量の城跡が残るが、全体に整備率はかなり高い。他の県の山城も随分行ったが、史跡としての整備など無縁な「山」でしかない場所の方が圧倒的に多い。そうでない場合、史跡のことをあまり考えない公園・観光地化がなされていたりということもままある。こういった観光地化されたものがいいか、本来の跡が残っている方がいいかは時期・場合により微妙な所だが、両方楽しめるのが通常はよいのではないだろうか。

◇城下町

別の方から下りたので城下町をうろついて駅に帰ることにした。

ぶらぶらしていると、行きで会った娘と偶然再会して・・・という筋書きも当然ありえるが、自分にはもう一つ山城が待っている。男は山城。女を捨ててでも山城に行かねばならぬこともある。それが男という生き物だ。という訳で、早めに次の国吉駅へ旅立った。


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