◇高瀧神社
今回の旅の最大の山場と考えていた、というより文字通りの山である真里谷城を攻めるために、早朝牛久から鉄道で南下して高滝駅で降りる。
まず登城の無事を祈るために近くの高瀧神社へ向かった。ここは想ったよりも遥かに立派な神社で(由緒)、他から勧請した小さな社をすべて専用の建物に収容している。社殿裏は凄い崖でよく崩れずに何百年も持っているものだ。
二階建ての管理棟には神主が常駐していて、さらに休憩所のような平屋を新設している。縁結び・安産・稚児の生育などの効験が高いため、納札所があったり、自分が来た時にも夫婦が訪れて神主に祈祷してもらっていた。
◇高滝dam(ダム)
神社の前は湖で、ここは平成初頭に完成したdamで有名。神社はdamの堰堤と反対方向にあるので、多少迂回して高滝の集落を見て回りながらそちらへ向かうことにした。
石仏や狛犬などを配置した私宅のようなものは何なのだろうか。風水のようにも見えるが、それにしては神仏が混交している。
他に気になったのが鉄製の瓦屋根の家が数軒あったこと。トタンでもないようで塗装が剥げて赤錆の方が目立っている。
◇堰堤
ぐるっと半周して堰堤に向かう。
比較的大きなdamで、日本で初めてbelt conveyor placing system(ベルトコンベヤ工法)により建設されたらしい(工事中の様子)。
手前には公園があって、営業中にサボっているのか休憩しているのかよくわからない人が休んでいた(登城の場合、自動販売機があるのはここが最後)。
堰を渡り切ると、高滝ダム記念館があり、一階は民具や工事中の様子、水没前と水没後の航空写真などを展示している。二階はこんな所にといっては何だが食堂があり、房総もち豚丼などを名物としている。大体、鉄道で来る方が例外で車で遊びに来る方が普通だろうから、この場所でも成り立つのだろう。その分閉店は早く十五時には閉まってしまう。できたらここで腹ごしらえしていくのが一番なのだが、朝食をたっぷり食べて数時間しか経っていないので山に向かうことにした。