SAND STORM

朝ぼらけ

2015年8月31日

[旅行記] 造海 弐(荻生) – 平成二十七年七月

Filed under: 未分類 — Tags: — sajin @ 18:20

◇荻生

海の家で毎食食べてもいいのだが、それだけだと飽きるので南の駅の方に1.5kmほど歩いて出て食べてくることにした。

駅方面に歩いていて目立つのは別荘で、地元住民の家屋も現代化されており、こういった昔の漁村といった様態の建物は例外的である。

しかし、この竹岡駅というのは詐欺のような命名で、「竹岡」自体は造海のさらに北で駅から2km以上離れており、駅のある場所は萩生というまったく別の土地だ。

竹岡と同規模の港がこちらにもあるのだが、町としては明らかに小さく、商店などまったくない。竹岡の方も線路は港のすぐ近くを通っているのに、なぜ竹岡の名を冠してこちらに駅を設けたのか謎である。

駅周辺で辛うじて施設らしいものは漁協のみで、陸では農協が果たしていた役割をここでは漁協がやっている。「チョコ」は何なのだろうか。

古くからの名所として天然記念物の光藻があるのだが、崩れた岩で何か事故でもおきたのか封鎖されてしまっていた。竹岡北の切り通しも同じように封鎖されていたが、恐らく近年になって過度に安全寄りの基準にしたせいだろう。

肝心の飯はまず目当てにしていた磯料理マルゴが定休日で食べられず、もう一軒向こうの方にあったのは仕出しで忙しいとやってくれず。2kmほども歩きまわった挙句、飯を食うあてがすべて外れて空腹と疎外感に苛まれる。

結局、最初に見かけた竹岡マリーナレストハウスが運良く開いていたのでそこで食事した。海辺では刺し身や天ぷらのような新鮮な海産物を食べるのが一番いいだろうと思っていたが、deep-fried(フライ)のエビやアジ、Seafood Curryのイカが殊の外美味く体に染みて、元気を取り戻す。

◇別荘

改めて辺りを見物しながら帰ると、津浜も多かったが、こちらにも別荘がちらほら建っている。

造海荘で聞いたが、別荘はそのまま保有すると資産として多額の税金がかかるので、ここらに別荘を建てている者は親族の一人の住所を名義上こちらに移し、形だけ住んでいることにして税金がかからないようにしているのだという。だから、実際には住んでもないのに選挙権だけある人が多くいる。

別荘.com-別荘にかかる税金①

別荘は地元民なら絶対に建てないような海の真近にあることが多いが、まともに維持できるのだろうか。

◇造船所前停留所

帰り際、造船所前停留所というのを見かけた。

浜に下りるとそれらしきものはなく、雑然と船道具が散らばり、遠くに廃墟が見える。

この廃墟が造船所だったのかどうかわからないが、海辺のせいで凄まじく錆びて荒んでいた。隣接して人工的な設備があったりするが、全体にどうも荻生は妙な場所である。

◇帰還

津浜に帰ると、いつの間にか海に飛び込み台が設置されていた。

津浜海水浴場は片方が海に向かって突き出した岩場で塞がれていて、海底も岩が多かったりと浅い割に刺激的だった。海に近い造海荘に宿をとったのは正解で、朝・昼・夕と時間を気にせず気が向いたら泳いで過ごすことができる。

海ってのは、必死で泳がないと波にさらわれたり、届くと思った足が届かなかったり色々自然が強制してくるので、身体が勝手に動くのがいい。また塩分があるので、ぷかぷかと浮いていると気持よく、身体がそういった環境を覚えていい変化をしてくれる。陸での運動はどうあがいても身体の一部にしか作用しないが、海での運動は否応なしに全身に作用し、それは月日が経った後も残る。


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