SAND STORM

朝ぼらけ

2016年7月21日

投資日記 2016/07

Filed under: 未分類 — Tags: — sajin @ 09:36

◇月足で見る入ってはいけない日本株式市場

桃:9月移動平均線
緑:24月移動平均線
橙:60月移動平均線
移動平均線=Moving Average=MA

これまで月足というのはあまり気にしなかったが、60月平均線のgolden cross(上抜け)/dead cross(下抜け)で見ると、相場に入っていい時と入ってはいけない時が一目瞭然だ。

日経225を月足で見ると(日経225というのは日本の株を代表する銘柄を平均した指標)、subprime loanが破綻した2007年8月に18000を超えていた株価は急落を始め、翌2008年前半は持ち直すかに見えるが、9月にLehman shock(リーマンショック)が発生し、決定的な株価暴落、長期低迷に陥ってしまう。それが上の画像の左端である。

2012年末からの急上昇は安倍政権の誕生によりAbenomicsが始まり、つまり日銀による金融緩和が開始され、人為的な円安と株高が始められたからだ。

それが2015年夏のChina shockで天井をつけ、右端の一つ手前の塗りつぶされた陰線、2016年6月英国のEU離脱(Brexit)で2月の暴落と同じ水準まで下げた跡、右端の7月になっている。今月は米国株の史上最高値更新、日銀のhelicopter money(国債の直接引き受けによるばら撒き)期待、Pokemonomicsなどで日足で見ると画像よりも激しく上げているのだが、それでも9月MAにはまだ遠く、下落傾向は変わっていない。

こうして月足で俯瞰すると、60月MAを下抜けた2008年6月は、即座に逃げなければならない時点であったことがよくわかるし、暴落で下げたからと言って資金を入れても長期間低迷する株価で利益を出すのは難しかったであろう。逆に2012年末に60月MAを上抜けた時に入れば、相場は長期上昇に入っており、素人でもボロ儲けできたこともよく分かる。その上昇相場も2015年夏のChina shockから明らかに下降に向かっており、60月MAをdead crossするのが容易に見て取れる。激しく上下しているが基本は下降相場で、買い持ちが基本の素人が入っても大幅な損失は避けられない。

では空売りなどで入れば儲かるのでは、というのは浅はかな考えで、GPIF(郵貯など巨額機関)を政府が操って株価を買い支えるために、市場は乱高下を繰り返しており、まともな上げ下げの動きでないため、身動きの鈍く、手段をロクに知らない素人は右往左往してやられるだけである。実際この期間に儲けたのは、邪道と蔑まれる急騰した株に集っては利幅を取って即座に逃げ出すイナゴ戦術を取る投資家だけだった。

日経平均株価 超長期月足チャート|1949年5月算出開始から現在まで | Base Views
2008年3月以前のchartが表示できないので、戦後の月足を主要な出来事とともに表した以下を参照してほしい。

subprime loan(サブプライムローン):信用の低い低所得者向けの住宅購入費の分割払い貸し出し。これを受け取る権利を証券化し、分割して混ぜ込むことで、貸し倒れの危険性をわかりにくくしたため、高騰し金融危機を引き起こした。
CDS(credit default swap):一定の保険料を払い続けることで、貸し倒れを防ぐ。これも証券化され取引されて、金融危機を引き起こした。
Lehman shock(リーマンショック):USAでsubprime loan bubbleが破裂し、CDS(credit default swap)を扱っていたLehman Brothersなど投資銀行が潰れて金融危機と長い景気後退・株価低迷を招いた。

CDSを担保する機関や投資銀行などを救済するために、USAで金融緩和が始められ、異常な低金利による人工的な株高が始まった。安倍政権はそれを引き継いだ。

◇現実逃避を改めないと損切りできない

素人が相場に足を踏み込む最大の理由は「楽して大金が欲しい」からであるが、その裏側には毎日身を粉にして働いてもロクに金も貯まらない現実、努力しても上手くいかない現実がある。
そういった現実逃避で相場に足を踏み入れた場合、たとえ思考や精神次元で押し殺しているつもりでも、「自己の都合」が情動・潜在意識では必ず優先され、都合のいい夢を見ることが実際の行動として現れるため、速やかに損切りができずに大損を繰り返す羽目になる。現実が嫌だから、手っ取り早く金を得ようと相場に足を踏み入れたのに、それと全く逆に手っ取り早く成果を得ようとすることを完全にあきらめ、一からすべてを学び、現実逃避の態度も改めて、すべての現実と己の弱さを受け入れ、克服していく、精神的に安定した強い状態にならないと儲ける以前の損をしない状態を保つことができない。

◇Pokemonomics(ポケモノミクス)

コラム:ポケモンGOフィーバー、市場の「いつか来た道」| ロイター

ポケモンを甘く見ていた。世代的にポケモンを直にplayしていないので、ピンとこなかった。

IngressのNianticが開発したPokemon Go!が世界的な流行となり、それに釣られて任天堂の株価は倍増、それだけでなく周辺の大して関係ない企業の株価まで数十%も上げた。
任天堂はポケモンの著作権を管理する会社Pokemonに33%出資しているだけで、Pokemon Go!の収益はNicantec→Pokemon→任天堂と制限された金額が流れるだけだが、ZeldaやMarioを使った同様のgameが次々出てくるという観測、Pokemonの知名度などから、Pokemonomicsと謂われるほどの影響を与え、任天堂の株価が一時倍増しただけでなく、周辺のちょっとPokemonを扱った商品や商売を提供しているだけの企業まで大きく値上がりした。

【ポケモンGO】ポケモンGOに米の陰謀論「特殊機関が…」 ロシアで禁止要求も – 産経ニュース

一方で、Russia(ロシア)では共産党がPokemon Go!はspy toolだとして禁止を求めており、Putin政権の性質から言ってRussiaでは遊べない可能性も高い。

サウジアラビアで、ゲームソフトシリーズ「ポケットモンスター」が反イスラムとの宗教令(ファトワ)が、聖職者団体により更新されたことが分かった。現地メディアが20日報じた。

同国のイスラム教聖職者団体である高位宗教学者協会事務総局は、教徒の質問に答えて、2001年に発令されたポケモンのカードゲームが反イスラムだとするファトワを復活させたことを明らかにした。イスラム教は進化論を拒否しており、モンスターが進化するポケモンのゲームは進化論を助長するものであり、神への冒とくに当たるためだという。ファトワは「子供たちが『進化』という言葉を口にするとはショッキングだ」としている。

さらに、ポケモンには、多神教の神を増やしていくことやギャンブルなど、イスラム法で禁じられている要素が含まれていると説明した。ゲーム中で使われているシンボルマークが神道、キリスト教、フリーメイソン、シオニズム(ユダヤ主義)を助長するとも述べている。

サウジ聖職者団体、「ポケモンは反イスラム」との宗教令を更新| ロイター

また、Saudi Arabiaの聖職者団体が多神教的、賭博的、進化論の影響などからPokemon自体を強く否定しており、他のIslam諸国、Malaysiaであるとか、Bangladeshi、Indonesiaといった国では配信されない可能性が高い。

韓国でのポケモンGO騒動が実に韓国らしかった:日韓問題(初心者向け) – ブロマガ

韓国は北朝鮮と戦争状態なので、そもそも高精度の地図が提供されておらずplay不可能と見られていたが、一部地域で可能とわかるとそこにplayerが集合、騒ぎとなって政府が見解を翻すといった事態や、開発に韓国人が関わっていることでPokemon Go!韓国起源説などが出ている。

◇己の内にある獣

相場に手を出すということは、未経験がもたらす「甘い考え」と「動物的な賭博癖」の両方が組み合わさって行われる。
甘い考えの方は経験と努力で克服できる。しかし「動物的な賭博癖」や固執といった脳の中核にある古脳の嗜好・志向を克服するのは至難を極める。結果、頭でわかっていても、実際の行動にはまったく反映されず、どうしょうもないほど損失を拡大してからようやく改められる。

己の内にある獣としての根核を失敗の中から見出し、獣の輪郭、振る舞い、性質を描き出していくこと。
それを外から単に押さえつけて制御しようとするのではなく、歩み寄り、繰り返し教え、和解し、精神と一体化していくこと。そういった歩みが必要になる。

◇掲示

この日記を始めるに当って、ようやく行き着いた態度を掲げておきたい。

「正しくあれ。
 最初も、途中も、最後も、全ての財産を失っても、ただ正しくあれ。
 行いの時に正しくあるために、その余の時に力を尽くせ。」


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