SAND STORM

朝ぼらけ

2016年11月22日

投資日記 2016/11

Filed under: 未分類 — Tags: — sajin @ 09:56

◇大損

すべての玉を処分することにした。損失は40万円にはなるだろう。Trump前後で唯一儲けた分をすべて吹き飛ばし、さらに損を拡大した。

なまじ頭がいいから、かき集めた材料を分析して創った「理由」を目の前の相場の流れを無視・軽視して優先させる。病気や現実の人生の困難などで頭(認知、意志、決断力)が働かなくなると、目の前の動きを受け入れての転換を行うことができなくなり、創り上げた「理由」により一層すがるようになっていく。頭は意識して動いている部分よりも、意識できてない上手く動いてない部分の方が遥かに行動に強く影響する。自分では動いているつもりでも、震える身体で指先だけ動かしているようなものなのだ。

結局、十一月の取引において、自分は運動中に落下して打撲した辺りからおかしげな取引を増幅させ(というより管理できなくなっており)、風邪を引いてから明らかに狂った取引を信用まで使ってやった挙句、認知と転換がまるでできなかったためここまでに至った。切る機会は何日も何回もあったのに「理由」が転換を阻み続けた。

今月は当然取引を完全に停止し、翌月からは資金の一部だけを使ってしばらく練習売買に専念する。当てようとしたり、儲けようとするのは当分やらない。
肉体や体調がどれほど悪く影響するか、頭で理解しているつもりでも自分はまったく見えていなかった。それ以前にもっと多くのことが見えていない、できていない。
ひたすら練習しつつ、外の敵と内なる敵の両面にやられないように造り上げ、鍛え上げていくほかない。無意識次元でそれができるようになっていないと、いつまで経ってもやられる。

◇Trump勝利で

暴落する所か再度最高値を目指して上昇を始めるのが相場。

自分はBrexitも当てたし、今回もTrump勝利と見ていたので先の先の手と後の手を両方計画していたが、先手が未熟者の愚かさで脆くも崩れ去ったので後手のみに集中していた。辛うじて有効手は打ったが、さすがに当選即相場が大回復とは思いもよらなかった。後付で説明すれば、mass mediaのTrumpコキ下ろし宣伝工作で彼を支持する投資家の声はかき消されていたが、投票人数同様にTrumpの経済政策を指示していた勢力は大きかった。それが大統領選がどちらに転ぶかわからない不安定さが失せたことで一気にrisk onに回帰した、とでもなるだろうか。

もっとも基底にあるのは狂ったような中央銀行相場だろう。選挙前から少し不安を消す報道が流れる度に上げようとする力が強かった。まったく外人が失せていた日本株ですら、最近は回帰していたのだから、そういう相場だということだ。窮極、この相場は中央銀行の連携した通貨安・相場テコ入れ競争が続く限り終わらないのだろう。Trumpがそれを崩さないとは言えないが・・・

◇分析手法

企業の売上・利益といったFundamentals、chart(株価変動)のpattern、移動平均線やその乖離、偏差値を取ったBollinger bands、MACDやStochasticsなど変化率を表すOscillator、前日の高値安値終値を足して割ったpivot、出来高の変動、果ては数秘術から占星術、季節のcycleまで無数の分析手法がある訳だが、これだけ計算機が進化し無数のbig dataから検証できるようになった現在、それらの分析が有効であるというのであれば、本来もう人間の判断など出る幕はなく、可能な限りの有効な分析手法を組み合わせて確立の高い取引を行えばいいだけのはずである。traderのやることはそのような分析に基づく少しでも確立の高いsystemを開発するか、自分でできなければ開発者から買うことしかないはずだ。

だが、そうではない。突き詰めた相場師は一人残らず、そのような分析手法はあてにならないと言っている。

私の見たところ、すべての分析手法は特定の状況で、特定の側面を測ることに限定して役立つだけであって、未来の株価の上下を予測できたりはしない。役に立つ分析手法というのは、単にそれをより大勢のより有力なplayerが使うために行動を変える原因となるからであって、ほとんど心理的なものでしかない。

Fundamentalsのどの指標を重視するか、technical分析のparameter(例えば移動平均線の日数を何日で取るか)をどう設定するか、それらをどれだけ、どう組み合わせるかは、使う側が簡単に変えることができる。これをcurve fitting(カーヴフィッティング)と言い、有効性を高めようとして分析手法そのものを変えて過去のdataに最適化すると、それはそのdata群に過剰に最適化されたものに過ぎず通用性を失ってしまう。結局、何がしかの有効な分析手法(俗に言う聖杯)は、このcurve fittingの結果捏造されたものに過ぎず、それを信じて取引しても当たり外れは良くて同率で良い結果などもたらされない。相場変動のほとんどを支配するのは、それら分析手法も含めたさまざまな情報に影響された参加者の個々の心理の総合であって、そのような大衆心理は限界値に近づかない限り有効性を減ずることはない。

◇もしもひとつだけ、魔法が使えたら

未明に過ちに気づいてすみやかに改められるようになりたい。
そして、その過ちを保たせている己の中のものを洗い清めたい。

◇技術がない

基本的手段が見えてないことに加えて、それを用いて玉を操作しつつ増減していく具体的売買の実践技術がまるで話にならない低次元である。例えば、売建て・買建てのpositionを取るにしても、ここだと思った時にいきなり資金をすべて入れて大きなpositionを取るのではなく、まず1/10なり1/5ほどの試し玉を入れて、そこから様子を見つつ上昇に合わせて乗せていったり、場合によってはうねりの中で天底を見極めた上でナンピンまでして玉を膨らませていく。手仕舞いをするにしても、いきなり全部を処分するのでなく、一定程度上がって押し目をつけだしたら半分手仕舞って利益を確定、残り半分はある程度のriskを受け入れつつ更なる上昇を狙って保有し、上がるごとに徐々に玉を減らしていくといったことが技法としてある訳だ。

何かの銘柄が上がりそう、下がりそうということだけで相場に関わる「当て屋」は、仮にそれを当てたとしても、売買の技術ができていなければ利益が出ないどころか損失にすらなってしまう。こういった部分は本当練習しかないのである。

◇基本的手段が見えていない

「買い(建)」「売り(建)」そして「待ち」、これが相場を張る上での基本的な手段だが、初心者は買い持ちしかできないので、買いの見方しかできず、売り建の側から物を見れない。こういう状態では、厳しい損切りの癖がついていないと上げ相場でない限り必然的に痛い目を見ることになる。
#売建てというのは、買った現物を売って処分するのでなく、相場の下げを見越して空売りなどのpositionを建てること。

「売り建」に関しては、始めて一年目の後半でようやく慣れていき、最近は同一銘柄に買建てと売建てを両方行う両建てや途中から反対側の建てを行うツナギや、そこからの捌きもようやく理解し、練習し始めているのだが、相場が有利になるまで徹底して入らない「待ち」がまだまだ自在にできていない。今まで自分ややってきたことと言えば、過大なpositionで過剰に相場(ないし銘柄)に関わるか、大失敗してまったく見放してしまうかのどちらかだった。それは観察しつつ有利な時にだけ入り、危ないと思ったら即手を引き、また観察を続けるといった進退とはかけ離れている。

今回また痛い目に合って気づいたのが、「待ち」は単にすべてのpositionを0にしてその銘柄・商品に入らない、関わらないということだけでなく、「相場が天井圏にあるから逆に振れると危険性が大きい」、「上昇の勢いが出ていない」といった理由で買建てを待つこと、「相場が底値圏にあり売建てで逆に振れると危険性が大きい」、「下落の勢いが出ていない」といった理由で「売建てを待つ」ことといった売り買いそれぞれに対する待ちが存在することだった。関わらない、入らない、売りを待つ、買いを待つ、それぞれを取り巻く待つ理由がすべて違うのである。


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