SAND STORM

朝ぼらけ

2017年2月7日

投資日記 2017/02 vol.1

Filed under: 未分類 — Tags: , — sajin @ 07:35

◇Game化

Marcel Link “Trading without Gambling”(『続 高勝率トレード学のススメ』)が詳しいが、資金管理やどの市場にどのような流れの中でどの銘柄に取り組むのかといった戦略次元のtrade planと、実際ににその銘柄や商品に今の段階においてどの時間軸でどのように待ち、仕掛け、手仕舞いするかの戦術的なgame planがないととてもまともには取引できない。両者がなければ取引は衝動と感情によって行われる博打となり、破綻は時間の問題だ(Pan Rollingが”Trading without Gambling”だから『賭博なきトレード』とでも訳すべき書題をまた意味不明な改変をしているが)。

資金管理すなわち取引ごとの最大損失(risk)が管理されているから、gameの様に何度も挑戦することができる。事前に準備してgame playの環境を整えているから、実際の相場の動きの中で立ち回り、機会がくれば練習や鍛錬の中で培った技を繰り出せる。

◇6534 DACHD – 欲をかいて悲惨な両建て解除

事前に洩れた決算情報通りの好決算で10%以上一気に上げたDACHD。

事前の計画では一定幅以上振れたら不利な建玉を切るようにするというもので、その戦術に沿った注文を仕込んでいたのに、寄付き前からの値動きを見る内に、「もう散々上げてきているから、決算内容は織り込まれたのではないか」と思惑を走らせて、「一旦振り切れて戻った押しで捌こう」と無用の欲を出し、その注文を解除するという致命的過ちを犯した。

約定の仕組み | 取引ルール | 現物取引 | 国内株式 | 楽天証券

今はザラ場注文は超高速化されているため価格が折り合い次第その値段で処理されるが、寄付き前に出された成行き注文だけは板寄せという始値の価格で処理される。今日は巨額の成行き買い注文と逆に利確したい売り注文もその数分の一だがあり、それらが処理されるまで10分ほどかかった。自分は昨日の時点で出していたから、注文を取りやめなければ、有利な価格で処分できた可能性が多分にあったのである。

最初の足がついたのは遅れた9:15からだったが、10%を越える成行きでの一気上げは行き過ぎ感があり、(一時的な押しの下げであっても)すぐに下げるのではないかと恐れが出て、当初安値をstopしたのを始値に訂正したため、肝心の流れに乗った買い玉が瞬間的に下に振り切れた今日一番安い所で処分されてしまい、以後の上げの恩恵を一切受けることがなかった。しまったと思ったものの、もうこうなったら残る売り玉を上手に捌くしかない、今度は少し余裕を見て寄付き高値から離れた所にしようと損切を置いたら、すぐさま急騰して、高値で買い戻す羽目になり二重の損失を出した。

結局、仕掛けでいらない欲を出して不利な両建てになり、解除で欲を出して損失を数倍に広げるという最悪の体たらくとなった。戦術は合っていたのに、右往左往して出鱈目に振る舞ったためこんな結果とは、情けないにもほどがある。仕掛けた枚数が少なかったことを感謝するしかない。

ここまで過ちを重ねた原因を思うと、土日に出かけ、といっても出た翌日には帰ったので大きな影響はないだろうと思っていたら、やはり色々調子が狂っていた体調要因が一つ、そしてそもそもの根本は何をどう言い訳しても経験不足である。急変動時の対応に慣れていない。特にこういう上下変動の激しいITの様な新興技術企業であればなおさら。

結局、せっかく見出した正しい戦術を生かせなかった訳だが、自分の現状を見るに、まだまだ知識を消化しつつ基礎的な練習を始めている所に過ぎず、それらが血肉化して、意識する必要もない骨となり己の身体を成すところからはまだほど遠い。このような段階では、十分に消化できていない知識に惑わされやすく、それを「理由」として、誤った仕掛けや損失管理もしてしまいやすい。

終極、相場での振る舞いは自分がやってきたことの延長でしか行い得ないということを改めて痛感する。知識も積み重ねた行為の延長線に接ぎ木の様に植え付けられる場合に初めてかろうじて役に立ち、それが機能して自分の肉体になるには何度も実践を繰り返していくしかないのだ。

◇2497 ユナイテッド

寄付き直後の反動から下げが出るのは子会社の2497 ユナイテッドでよく出ている。好決算から数日上げ続けて来たユナイテッドだが、急騰が続いた後、昨日上ヒゲがついで限界が見えていた。
寄付きから売り仕掛けが入る→押しで下げる→昨日後場の底が支持として意識され買いが入る→再度本来の流れである上昇へと日中動いている。本来の流れに逆らうのが危険行為であるのがよく見える。

◇2220 亀田製菓 – 段階的手仕舞い

先週末昼の決算発表で急落した亀田製菓。


横幅縮小

今日も寄付きのみ瞬間的に上げたものの、すぐに下げだした。自分は上げ戻しがないのが見えた段階で買い玉を処分。流れに沿う売り玉だけを保持する。fundamentalsに疑問符がついたことで起きた下げの流れはしばらく続くと見て、この売り玉は基本保持なのだが、損切/利確のstop注文を置かないわけにはいかない。日中見ていて4900まで下がったので今日はもうほとんど上げ戻すことはないだろうと、4900後半にstopを置いて、皿洗いなどをする。しかし、昼になって急落が止まったと見た買い方が恐らく値頃感からだろうまた買い始めて、第一抵抗の昨日安値4925からさらに上げ戻してしまう。これを見て、第二抵抗の4950上に置いていたstopを上に昨日終値の強い抵抗まで動かしてしまった。

こういう場合、どうすべきなのかと思ったが、旅行中に『トレードの教典』を読んで、段階的手仕舞いというものを学んだ。仕掛けの想定通りにある程度進んで、目先の限界が見えた時に、このまま持ち続けてさらなる順行を狙うか、手仕舞って利確するかを選ぶのが普通の振る舞いだ。今まで半分利確して、残りでさらに利益を狙うという半分手仕舞いは見たことがあったが、うねり取りの様に段階的に手仕舞いして常に利益を確保することで精神的優位を保ちつつ利益を伸ばしたり、玉を処分するというやり方である。今日は急落が短期的に底を突きやすい状況であったから、至近にtrailing stopを動かして、玉の1/3~2/3を適宜利確し、残りでさらなる利益を狙ったり、流れに逆らう上げがあるなら再度売り仕掛けするのが適切であった。次からそうしていく。

週足で見ると今度の下げで上下均衡の取れた三角保ち合いが破れ、下降三角形という、かなり弱い形を形成しており、月足はこれまで続いてきた上げ潮支持線を抜ける寸前で、trendが変わる可能性が高い。これからは売り主体で関わっていく。

◇場帳・玉帖

よくみたらDACHDは1枚しか扱っていないから、似たような株価で20枚で出したサン電子の損分などほとんど補っていなかった。
Market Speed側に信用建玉の損益が反映されてないせいで、間違えていた。

    現物株式評価額+買い付け可能額+信用建玉損益=現在の資金

現在、場帳(日々の終値や出来高などを記す)はLibre Officeのcalcでやっているが、玉帖と資金は取引日記に記していて、

    [玉帖] 総額:X円 買付可能額 X円 -2%=X円 -6%=X円

    現物 1,773,600 -72,445
    2220 亀田製菓 5250×100+5230×200=5236.7 x300 //3.5% 5050 box下抜け5180// 5000 Sなし
    6534 DACHD 912×300 // // 912 S896 決算待ち

    信用売 1,860,000 +84,496
    2220 亀田製菓 5300×300 // // 5000 Sなし
    6534 DACHD 900×300 // // 912 S926

    保証金維持率Real X% 信用新規建余力 X円

こんな形で記しているが、やはり資金計算もちゃんと毎日しておかなければ、雑な管理になってしまう。
去年までは取引日記に全部ごちゃまぜに記していて、場帳が用を成していなかった。今年に入ってから機能するものをようやく構築して、これでないと話にならないということを実感している所だが、玉帖も我流とはいえ、よりきっちりした機能するものに仕立て上げていこうと思う。

◇両建てからの捌き

よく考えたら、決算前の値から通常の振れ幅以上、もしくはそれまでの値動きでの支持/抵抗を越えて上げた/下げた時点で、決算による決定的な変化が確定してしまっているのだから、売り買い両方の建玉にそれに基いてそれぞれ損切りを設定しておけば自動的に決算発表後の流れに逆行する方の損切りを行い、流れに乗る方の建玉は残すことができる。もちろん、決算を見て振れる方向を知った上で寄付に成行で捌くのが最も良いが、一旦振り切ってしまった後で押しを拾うよりよっぽど損失を抑えることができるだろう。

◇きゃりーぱふぱふ

「統計力学や量子力学を応用した値動きの考察とターゲットの算出も行なっていますが、それは『あくまで補佐的』なもの。それより重視しているのは、膨大な経験で培われた『動物的感覚・第6感』でプライスアクションが示すものを読み取ること。そうした私のやり方を誰かに伝えても再現性はないに等しいと思っているんです」
 「当時、平日は1日のうち6時間をトレードに、8時間をテスターでの検証にあてました。週末は、15時間をテスターでの検証にあてていました」

偏差値100超えの天才はどんな検証をしてFXで資産10億円大幅超を達成したのか?|ドル・円・ユーロの明日はどっちだ!? – ザイFX!

専業FX trader「きゃりーぱふぱふ」の聞き取り。非常に優秀な数学の成績を上げたぐらいだが、「次元の違う天才」にはかなわないと悟り、試しにFXに手を出し、素人のまぐれ当たりと失敗を経験してから本格的に取り組む。数学の才を活かしてMechanical system tradeを行っているのかと思えば、ひたすら練習でつくりあげた「経験と勘」中心。

いわゆる「マルチタイムフレーム」での分析だ。
 「1時間足、15分足、5分足、1分足の4タームが、それぞれ『買い優勢・中立・売り優勢』のどれになっているかを見ていくんです。
 4タームそれぞれと『買い・売り・中立』の組合わせは、81パターン。そのすべてについて検証し、どのパターンが取りやすく、どれが取りづらいか、細かく見ていきました」

これは自分がやろうとしている潮>うねり>波>波先と大きい所からの組み合わせでtrend判断するのと基本的に同じである。FXだからこれほど短い時間での重ねになるのだろう。もっとも自分には決定的に検証量が足りない。

彼が練習に使っているutilityの過去の相場一本ごとに足を表示する機能は本当に羨ましい。
一般に、「つもり売買」はまったく実戦と異なるものでまるで役に立たないとされるが、既に表示されたdataをもとにそうやっても役に立たないのは後講釈になるから当たり前のことで、最低限こうしてわからない状態で一本ずつ価格変動が再現されていくものでないと練習としては意義が薄すぎる。

・日足での過去六十年分ぐらいのdata
・過去の価格変動の中で一本ずつ表示して仮装売買を練習できるutility
・事件や材料などをその変動の中で表示して再現できる

株式には有料の過去dataぐらいしかない。それも株価は分割や統合で調整しなければならないので、そういったことをきっちり済ませたdataが容易に手に入らない。過去の事件や変動材料もGoogleで調べてある程度得るのが限界だろう。

◇2220亀田製菓/6534 DACHD – 小賢しいズラし両建ての失敗

昨日DACHD(日足)で当てたし、亀田は両建てで決算発表後の来週まで放置、特に計画もなく、仕掛ける対象も見当たらないので、何もすることはない、待ちだと構えていたが、気が緩んでいたのかどうせならDACHDでも両建ての練習をしようと無駄に仕掛けてしまう。しかも、建てる金額を相場の動きでずらして、より有利なものにしようというコスい考えであった。

事前に計画していない、ということは情報収集をロクに行っておらず、夜間に決算情報が日経新聞に洩れていたのにすら気づいていなかった。とは言え、昨日あれだけ上ヒゲで抑えられたのにまた急激な上昇になったのはなぜだろうと思いつつ、相場の流れに従う。

結果、朝方の天井から下げ続けて、12:45に5分足で狭いboxを下にbreakしたように見えた所で売建をすると、そこが最安値、買いは大引けの最高値付近というまるで思惑と逆の損が確定した両建てになってしまう。なぜこんな失敗をしたのかと思ったが、たまたまwindowを小さくしてみると、上の画像の様に横に広げて見ている場合は水平の支持線/抵抗線を強く意識してしまい、boxの上抜け・下抜けが過大に気になるが、幅を小さくするとtrendが意識され、そのtrendで見れば一番仕掛けるべきでない、trend転換の判定まで一番幅のある波の底で、横抜けをtrend転換と見なかったせいで損失が拡大したのだった。computerでchartを表示すると、chartの縦横の尺を枠に合わせて変えるので、判断が歪みおかしくなる、だからcomputerは使うなと林輝太郎が口を酸っぱくして言っているのを実感した。だからと言って使わない訳にはいかないので、二重の確認が必要。

「昔は、大きく動く株は大きく、小さく動く株は小さく表現した。しかし、コンピュータの画面もチャート・ブックも、一定のスペースに納まるようにグラフを描いているから、たとえば急騰急落の天井でも動きがゆるやかに、全体としては薄っぺらいグラフばかりになった。視覚に訴えるのが目的のグラフとしては全く用をなさない」『株式成功実践論』 pp.296-297

輝太郎がcomputerを否定する理由の一つが、computerでchartを表示すると画面内に収めるために縮尺を変えて縦横の比率を捻じ曲げしまうことにある。雑誌や本のchartも同じく、尺を変えて表示するので相場観が歪む。

結局、好決算の情報を抑えておかなったことで、上昇を「行き過ぎ」と勘違いし、ただの推しを昨日と同じく大引けには下げるだろうと誤った読みをしたのが敗因であった。計画なき仕掛けはするなの典型であろう。

一方で、両建てしたことで安心して監視を外していた2220 亀田製菓は、週末ということもあるしてっきり大引け後に決算発表するものだと思っていたら昼に発表が行われ、気づいた時にはそれを受けて暴落していた。同数のツナギを入れているので、まったく痛くはないのだが、こういう決算での急変動を挟んだツナギの両建てを解除していく道筋を考えた場合、決算前にツナギの両建て→決算発表を受けて急変動→急変動の行き過ぎで一旦押し戻し→再度、決算での方向へ回帰しtrendとして流れていく、という過程を辿ることのほうが多いだろう。

つまり、決算後にそれによって起こるtrendに反する方を外すのに最適な機は急変動からの一時的な押し戻しということになる。もちろん、決算発表→それを受けた急変動→急変動は一時的な行き過ぎでゆるやかにもとの流れに回復という逆の流れに行き着くこともあるが、可能性は低い。

いずれにせよ、決算発表直後に張り付いて、少しでも早く流れに逆行する方を外す、押しの機会を素早くとらえるということが必要になる。

少なくとも亀田を日中監視していなかったことで、発表直後のまだ高い段階や、日中の押し戻しで買い玉を外すのに失敗してしまった。もちろん、これから数日の中でうねって最終的にtrendが確定してくだろうから、その機会に外すことにする。

#亀田の3Q決算は増収増益であるものの、事前に出していた会社の目標値より低く、ずっと上がり続けてきた株価を正当化できないものだから下げた。また、亀田はVietnam/Thai/USAなど世界展開に積極的だが、いずれもTPP加盟予定国で、Trump政権によりTPPの成立がなくなったことで、想定ほど有利にはならないと思われる。
平成29年3月期 第3四半期決算短信

◇儲けるとすぐ油断

自分は勝ったり、少しでも儲けると、余裕がでたことから気が緩み、甘い考えで「少々何をやってもいいんじゃないか」という気になる。

現実では散財、相場ではきっちりと機会を見定め、損失のriskを計算した上での仕掛けでなく、まったく可能性の低い、仕掛ける必然性のない所で過大な玉で仕掛けてしまう。当然その結果は、惨憺たるものになる。

だから、勝った後こそ、むしろ一旦相場から離れて、そういった甘い考えが飛んでしまうぐらい間を開けるか、口座の資金を全部ないし、半分ぐらいは移して、甘い考えで仕掛けてもそれが致命的事態につながらないように投機資金を減らしてしまうことが必要なのだ。

この勝った後の気の緩みで、「実験」や「練習」を言い訳にその場の思いつきで無駄な仕掛けをしてしまうのを排除するために思いついたのは、実際の環境の中で「つもり注文」をしておけばいいということだ。「あの時、こう思いついて現実の環境の中で仮想的に注文を入れてみたが、結局こうだったな」ということが後でわかるからである。つもり売買は、実際の取引から重要な要素を排除しすぎてまるで役に立たないと謂われるが、現実の状況の中でやれば学習の役に立つだろう。

◇6534 DACHD

DACHDというのはDifital Advertizing ConsotiumがIREPなど子会社と合併して去年HD(holdings,持株会社)になったもので、親会社は広告事業で電通に次ぐ二位の博報堂。DACはADTech(アドテク)と謂われる、より新技術が使われる最先端の広告を事業としている(InternetやSmartphone広告は元より、big dataで分析し、AIを使って個々人に合わせた広告を街の巨大電光掲示板で表示したりするのが先端広告)。

旧4281 DAC時代のchart 上から日足/週足/月足(旧DACが子会社を吸収合併する形を取らず新たに持株会社を設立したためchartや決算が途切れてしまっている)

去年は子会社関係などを調べて、上げ相場で取った数少ない成功した銘柄だったが(完全に「当てた」のに2月暴落に巻き込まれて上げ幅は知れていた)、5月から7月にかけて当時市場全体が低迷していてtheme株探しが横行していたこともあり、行き過ぎではないかというぐらい上げ、その後反動で下げ続けていた。

それがHD化後、11/4日にようやく止まり、突如大きな出来高とともに連騰した(11/7日発表の第二四半期決算で安定成長が確認されたのが理由だろう)。しかし、ほぼ半減するぐらい下げてきていたので、その時点では半信半疑で追っかけ買いはしなかった。この「出来高とともに上げる」のは典型的な機関投資家など大口が動いた証で、押しをへて更に一段上昇、今の827-924のrangeで構成されるboxでの保ち合いに移行する。

最近はTrump相場や練習にかまけていたので触らなかったが、改めて値動きの激しい銘柄を探した方がよいと思い始め、基礎的な情報を知っており付き合いもあるDACを思い直す。

まず、日足でrange内のboxで底近くに落ちていた1/31に一枚仕込み、支持線を抜けた場合の損切りも想定しつつ、買い下がりでもう1-2枚追加するつもりだった。ところが、翌日寄付で840を割って追加するかどうか迷っている内に、どんどん上げ始めてしまう。子会社のユナイテッドが1/31に出した3Qの決算報告で事業絶好調であることが判明して株価が連騰しており、親会社のDACHDもそれを受けて上げたのだ。一旦上げてしまった後は、平均値の不利になる追っかけはせずとの原則に則って、増し玉はせずじまいである。

この時の増し玉失敗は、boxの支持線までもっと下があるからというのが理由だったが、よく見ればそういう大きい波の支持/抵抗の中にあって、材料を得たことで前日の安値が支持となって目の前の転換を起こしたのだった。trendの判断においては、月足で見える潮(tide)、週足で見えるうねり(swell)、日足で見える波(wave)があるが、波先の波紋(ripple)も日中取引の支持・抵抗の理由となるのである。特に前日の値動きは波の中に解消されず、日中の分足闘技に身を投じた者に参照されるから、昨日安値で支持がつき、さらに二底で上げの流れが確認された辺りで一枚追加するのが道理にかなっていた。

※中期のうねり支持線だけでなく、直近(昨日安値・寄付き安値)の支持抵抗も意識せよ。

上は2017/01/31~02/02の5分足

今日も寄付きから激しく上げたが、急激過ぎるので9:25の頂点域に入った所で前足の天井割れにstopを置いた所、すぐに下げて約定。今日は約定した辺りが抵抗になって上抜けることもなく、上げ期待で待ち続けた日計り師どもも大引け辺りで抜けたので、最終的に下げて終わった。一番いい仕掛けと抜けをしたので僅か一枚にも関わらず、先日のサン電子の損を半分程度取り戻す。追加していればすべて戻していた。抵抗/支持までの増し玉は、機会が現れるごとにもっと逐次柔軟にやっていくことにする。

◇4324 電通 – 買埋の後にまた下げる

三日前に、体調の悪さもあって、box底に達した辺りで日中5分足内での近めのstopを置いていたら買埋約定していた電通だが、中期で下げるという読みの通り、市場全体の下降につれて激しく下げた。

自分の市場の読みにおいて、Trumpの入国規制をSocial Liberalist(社会主義的自由主義、今の一般的左翼)が喚き立てているのは、去年から続く過剰にMass mediaや芸能人が騒ぎ立てているだけで相場にはほとんど影響がないと見ているが、日本株は米株より弱い立場にあるせいで、少し米株が下げたり、円高になったりするとより大きく反応してしまう。電通は企業自体が叩かれる渦中にある「下げの理由」と、東芝のように企業が解体中な訳でも、主力事業が落ち目な訳でもないことから下がったら買う勢力もいる「上げの理由」もあるため、中々trend任せでは危ないという感覚が働いてしまった。

今回は体調が悪くて切った訳だが、体調が悪い場合でもまだ利が乗っていてtrendも有利ならそのまま放置すべきということだ。逆に損が出ていて、動きの中で素早く手仕舞わねばならないような状態なら、とっとと処分してしまうべきである。有利なtrendにいるならそれに任せておけばいいのだ。

これまで見てきたように保ち合い場面には「転換保ち合い」も「中段保ち合い」もあるため、どちらなのかを見極めることが非常に重要な点になる。また、こうした場合、転換点保ち合いよりも中段保ち合いのほうが、現れる確率が二倍であることも知られている。相場が大幅に上昇した場合、天井をつけて下げてしまうのではないかと考えてしまうのも、もっともなことである。それまで積み上げた利益が、瞬間的な基調の転換で消え去るかもしれないのだから。しかし実際、ほかの材料が何もなくて、基調の転換場面なのか継続するのかを見極める手段がなかったとしても、確率としては2対1でtrendが継続する場合が多いのだ。相場がそれまでかなりの勢いで上昇していた場合、これを否定的な材料として受け取りがちだが、実際には好材料の場合が多い。相場が保ち合っているからといって、別に弱気に転換したわけでなく、単にその水準が達成されたという状態を示しているに過ぎない。買い手と売り手が均衡しているため保ち合いになっているだけなのだ。何らかの新たな兆候が見えるまでは、これまで相場を支えてきた原動力が依然として存在し、次の動きはそれまでのtrendを継続していく可能性が高いと見るほうが妥当だ。したがって、保ち合い場面を見て、そこで天井をつけると予想するのは、むしろ珍しい予想をしていると思ったほうがいい。

『相場心理を読み解く出来高分析入門』第九章 「市場を見極める―相場の天井の特徴」


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