SAND STORM

朝ぼらけ

2017年4月26日

投資日記 2017/04 vol.3

Filed under: 未分類 — Tags: — sajin @ 05:56

◇認知の歪み

相場で儲けるとは市場参加者の認知の歪みを利用し、自らが賢明かつ果断に立ち回ることでしかない。つまり、人々の認知に逆らうことでしか儲けることはできない(相場参加者の95%を構成する二流以下の素人が儲けられるのは経済の拡大期ないし個別会社の成長に、人々の認知が追いついていない場合だけである。)

この際、自分の認知や行いが歪んでいたら爆死する。
賢明さは「不遜と傲慢」に、果断は「無謀と恐怖」に硬貨の裏表のように入れ替わるからだ。

賢明さは知能と理性に、果断さは本能に依拠しており、相場の様な危険と投機に向き合う時、両者は交錯する。どちらもひとつの肉体に収まっており、肉体は社会的存在として社会環境と自然環境の中に収まっている。

知性と本能が肉体全体の、社会環境の、自然環境の影響を受けないことはありえない。むしろ支配的な影響を受け、意識して逆らってもそれは一時的な例外に過ぎない。

◇日常

相場で儲けたからといって浪費してはいけない。
相場で損したからといって日常を回していく上で必要なものを買い渋ってはいけない。
日常を曲げて上手く行く取引などない。

◇20170428 – 6434 DACHD 巨大な引かれ玉の手仕舞いgame

巨大な引かれ玉を抱えたせいで、ろくに眠ることもできなかったので、身の回りの整理を進めて、場帳に2007までの終値を追加し、Golden Weekのanomalyを調べた。するとほとんどの年でGWに入る4/29手前の週末で下げている。

よって、今日は徹底して待つのを作戦として臨むことにする。夜間にPTSがH1599 C1550と異常に上げていたが、少枚数での価格操作に過ぎないと思ったらその通り、寄付きからC1451->O1420と2%以上下げて始まった。前場途中でまた昨日高値付近まで戻したものの、前引けから後場にかけては、予想通り押さえつけられるような重苦しい下げの展開になる。

しかし、昨日の上げの狂躁、調整後の再上昇から見て取れるように、こういう状態になると本当に崩れない限り、買いたがるplayerが消えないものだ。自分は「幾らなんでも上げ過ぎ」「連休を控えてかなりの調整の下げになる」といった仕掛けた時の見方を強く持ちすぎて、こういった人々の心や行いを十分わかってやることができていなかった。買い方から見れば昨日の急上昇のv trendが崩れた所は「押しの機会」、昨日後場の本格的調整が横這いになったのは「底固めがなされた」といった認識になる。

・昨日の1400割れの時点(ないし平均値である1409割れの時点)で、何度も機会を与えられたのに逆指値での損切りをしなかった。
・今日寄付きからの下げで平均値割れにまで値を下げたのに、逆指値も分割手仕舞いもしなかった。
・後場に1404まで下抜けた後、1406-1409で停滞していたのに、分割手仕舞いも、逆指値での損切りもしなかった。

以上の三つの機会を生かさなかったことで、終盤の反転が起こり、結局、昨日の含み損よりは遥かに少ないものの、損失を出して玉の80%を大引けで始末した。

こういった機会を捉えて処分を進めさせなかった自分の心理的理由は、あくまで「儲け」「利益」を夢見ていたからだ。
儲けを夢見ているから、現実には逆行した場所からかなり無理して一時的に戻ってきたにすぎないのに、「いよいよ本当の流れが来た」ととんでもない勘違いをする羽目になる。

これまで何度も経験してきたが、失敗した建玉で逆行してしまっても、適切に待っていれば救済の機会は必ずといってよいほど訪れる。しかし、それを活かせない。

このような勘違いを防ぐには、逆行した時点で何を追求するgameかを切り替えないと駄目だと気づいた。儲ける「利益を上げるgame」は逆行した時点で終わってしまっており、その段階で「いかに損失を抑えて手仕舞うかのgame」に切り替えないといけない。

そして、その積極的な意味は、「処分してしまいさえすれば次の機会を捉えることができる」気持ちよさがあるのに対し、逆に処分しなければ「いつまで経っても引かれ玉の不利な牢獄に囚われ続ける苦痛」に堪えねばならないという嫌な思いだ。今回何度も有利な地点まで下げては高値まで上げ直し、また下げてくるということを繰り返した。快と不快で刻んでいけばかならず行為や考えは反転するはずだ。

6534はあえて20%のみ残しておいた。判断としてはすでに数段の上昇を経てきて、2月の決算後のような連続した陽線上昇が否定された以上、少なくとも短期で調整の下げうねりに入る可能性が高いと考えたこと。ただし、GW中の場は上げ下げ中立でGW中だから下げるといったことは特に期待できない。

今日は信用枠を食い尽くしていた6534の処分にかかりきりになったことで、寄付き高値で下げるのがわかっていた3853 インフォテリアのツナギや7270 SUBARUの日計りをまったく行えなかった。愚かな仕掛けさえしていなければ確実に利を取り、含み益を守ることのできる日すら、引かれ玉は失わせる。

◇6534 DACHD – ボーっとしてとんでもない引かれ玉

週足

今日は、昨日までの低気圧が解消していき、ぼーっとしていた。

3583 インフォテリアは上昇回復基調で、一度だけ吹き上げた時に売建したが、下げた時に買埋めすると、案の定bid-ask spreadが広いせいでまったく利益にならなかった。下手に弄る必要もないので、放置することにした。
相場つきは昨日の上昇が、米国市場が停滞したせいでまた凪に入ってきており、各企業の決算とGWの連休も近いことから積極的な動きが見えない状態だった。手持ち無沙汰になったので、他にいい候補はないのかと2497 ユナイテッドや6534 DACHDを見ていると、DACHDが異常に急騰している。すでに6%も急騰した状態だったので、「幾らなんでも行き過ぎだ、これは落ちる」と、売りの突っ込みを始めててしまう。背景には、最近捉えねばならないと思うようになっていた、v trend/reversalへの意欲や、インフォテリアの急騰・急落をそれまで扱っていたことが潜在意識に滞留していた。

・急騰の材料を確認して検討することなく突っ込んだ。(内容は本業の営業利益の上方修正、ただし、純利益は90%減)
・ちゃんと資料を整えることなく、かなり前に取引したことはあるので、なんとなくは知っていた程度の馴れで突っ込んだ
・v trend lineをちゃんと横抜けしていないのに仕掛けて、「今にも落ちる」という思惑だけにすがってナンピンを繰り返した

今にも抜けそうだ、という儲けの欲と焦りだけで、まず500株、さらに近い所でナンピンして500株、少し離して500株と突っ込んでしまった。これらはまだ急騰のtrendが続いている最中であり、「明白にtrend lineを横抜けてから仕掛ける」という大原則を守らなかった。「抜けそうだ」という焦りだけで次々やったのである。

過大な玉で次々パカパカとこういうことをやってしまう背景は、資料を整えていないのが大きい。game playの場、そこでどのくらい張るか、どの程度の値動きはそこでは当たり前なのか、そういったことは資料を調えていれば自然とわかることだが、それをまったく怠った。

当然の様に、そこから二段、三段と上昇し、終いには10%近い上げにまで至った。その二段目の時に、もうこれ以上はないだろうと信用枠を危険に晒す1000株をナンピンし、凧の糸を出しきった。その後にも上があった訳である(せめてこの、v trend lineを抜けた所から仕掛けていればまだ余裕が持てたのだが)。

とは言え、予想通り一度v reversalの下げがあり、この際自分の建玉の平均値以下に下がったにもかかわらず、「どうせ明日は週末だし、GWも近いから、さして上げ直すこともないだろう、待っていればいい」と、あやふやな先の期待に依拠して、逆指しの損切りすら置かなかった。「down trend 抵抗線を横抜けたから上げるだろうな」と思っていたにもかかわらず何もせず。心理的要因になったのは、「どうせ下がるのなら、今すぐ処分されるようなことはせずに、自分の最初の方の建玉以下に下がった時に買埋めすればいい」という、身勝手な先の予測(期待)と最初の引かれ玉の価格に引きずられた。

すべてはボーっとしていた所から始まるのだが、「自分の取引する上での適切な緊張感が、引かれ玉を持つことを前提として成り立っている」ことに気づかされた。危険なpositionがすべて消えた時、含み益が出ている時、このような時、ほとんど何も考えず、無茶苦茶な建玉をしている。悲しいことに、自分の適切な緊張は、含み損を抱えた引かれ玉によってもたらされていた。そういう癖付けがなされていたのだ。

そして、365日年がら年中そのような緊張感を保ち続けるのは無理であることも悟った。緊張感のない状態でも適切に立ち回れるようにしていかなければ、また失敗を犯していく。

◇20170426 – 雨と低気圧でのひどい取引

今日はひどい取引を繰り返した。完全に体調の悪さがそのまま誤った取引として幾度も表れた。

全体的状況としては、政治riskで下げ続けてきた相場が、その政治riskが晴れたことで一気に上昇回帰している最中であり、それは米国市場とそれを受けた日経225先物両方に出ていた。素直に受け止めれば、押しの機会を捉えて買いで入るしかない状況だ。

しかし、今日は朝から雨と低気圧が支配している気候で、それにより体調がかなり悪いことをひしひしと感じていながら、値動きを見ている内に値幅感だけで始めてしまう。まず、スバルに流れに逆らう売建で仕掛けてやられた。せめて、窓開けの上昇をv trendと見て、その限界を見てから売り仕掛けすれば調整を取れたのだが、そういう構えがまったく失せて、早くから一方的な読みで誤った仕掛けを過大な玉でやらかすのがこういう調子の悪い時だ。

これまで調子が悪い時に自分が行ったことを振り返ってみると、市場環境をまっすぐ受け止めることができず、つまり「市場を構成する他者への慮り」がなくなり、その他者の動きがつくりだす機会を待つことなく、「自分の都合」や「自分の勝手な思惑」を優先して早くから過大な玉を突っ込む。そこには「利益を上げなければならない」という強迫観念、「儲けて都合のいい目を見よう」というダラけた欲望、「自分は無能、低能ではない」「自分の有能さを示そう」(強迫観念と誇示)といった意志が深層心理で働いている。それらがもたらすのは値頃・値幅感だけが頼りの流れに逆らった逆張り、さらにそれが逆行した挙句の糊塗だ。

    ・体調が悪い
    ・失敗を繰り返している
    ・引かれ玉を抱えている

この三つがあるのに新たな仕掛けを行うのは自殺行為に近い。特に失敗が起きた時に、それが気候や体調要因から発していると気づいたなら、即座に取引画面を物理的に遮断して、その日の取引をやめるべきだ。日常の他の作業をやって、今の自分の状態がどのようなものか確かめ、そうしながら時間を置いて直ってきたなと思った時に初めて取り組み直せばいい。

根本状況として、市場やそれを取り巻く流れをまるで正しく認知・感知できず受け止められなくなっている時に、やるべき有効なことは何なのだろうか。

もちろん、単に体調を考えれば、すべてのpositionを手仕舞って休むのがよいのだが、それはそれで市場の流れがまるで見えていないのでpositionが利益方向に乗っているのに失うことがままある。かなり離した、そこを抜けたらtrendが変わってしまうという限界に近い場所に、損切りないしツナギの反対玉を指しておくのが唯一やるべきことではないだろうか。もちろん今の地点にツナギを入れるというのもあるだろうが、見えていない段階ではすべてが裏目に出るもので、逡巡している内に悪い方へ悪い方へ流れていく。必要なのは損失を限定しつつ、今すぐ取引から逃げ出せる、心理的にもっとも容易な手法である。それが一番早く手を打てる。

ひどい取引をした主体は現物保持をしながら、ツナギ売りのcost downや利益確保をしようとした3853 インフォテリアの売建だ。ここは、急激に買いが入る場面があるものの、続かないというのが毎度のことなので、売り仕掛けは吹いた時の限界でしか行ってはならない。またそうして建てた売り玉は、下げが止まった時点ですぐ回収せねばならない。ツナギ売りには幾つものそれを行う意味があるが、吹いた時に売建てすれば、それは「利益確保のツナギ」になるので、なんとか意味を見いだせる。そもそも、流動性が少なく、bid-ask spreadが広くなることが多いので、日中取引には向いていない銘柄だ。

◇集中するとは

「集中できない」とは、目の前で処理できないことを思いわずらうこと。
「集中する」とは、目の前で処理できることに意識と意志を集中すること。

目の前で処理できないことは、後で必ず目にする目立つものに書きつけておけばいい。
外部脳の構築と利用こそが、人間の限界を超え、己の能力を最大化し、際限なく伸ばしていく秘技。

◇どれかの層で最善を尽くす

大戦略>戦略> [日常] >作戦>戦術>戦闘

普段もそうだが、旅中、層分け思考を進めて、どれかの層で最善を尽くせば、それでいいと頭を切り替えるようになった。
できる所で最善をなせばよい。

◇7270 SUBARU 20170425

Trumpの軍事行動で大底に落ちたのに仏大統領選の不安が重なって底這いとなっていた。しかし、先週末から、大統領選はEU離脱候補当選の可能性が低いこと。そこからの反転上昇余地が大きいことを見越した買いが入る。今日はさらに北朝鮮riskがほぼ失せたと見えたことで上昇の流れ。

・trend lineでの押しの仕掛けは早く、時には成行でしないと遅れを取る。再度の落ちを待っても、そこに帰ることはない。
・急角度で連続する陽線/陰線のv trendからのreversalをどう捉えるか。
・行き過ぎた流れからの反転は、その動きを作り出した買い方の需要/売り方の供給が尽きたのだから、早い段階で狭い追従は行わない。

◇1552 国際のETFVIX売りから2049 VIXインバースETN買いへ

1552は、smartphoneで誤認していたが、4/19に貸借がx1.09まで悪化して逆日歩寸前になっていた。たまたま助かったものの、逆日歩を喰らっていたら、巨大なriskを抱えた上に利益などすべて吹き飛んでいたところだった。

よく調べたら、変化率に差があるとはいへ、1552の売りと2049の買いは大体同じであり、2049は逓増で価格が20,000近くになっているといっても1口単位で売買できるから問題はない。よって併合するまで1552売りはしないことにし、替わりに2049を現物買いないし信用買建で扱うことにする。空売り(=制度信用貸株)の金利年1.10%に対して、信用買い(=制度信用融資)は年2.90%と金利でかなり不利だが、長期間持ち続けるものではなく、VIX上昇時にswing狙いで仕込むものだから大したことはない。

◇旅中 – 東京篭り

1552 国際のETFVIXと3853 Infoteria両方をかなりの含み損で抱えた状態で東京篭りに入る。
当然、相場へ取り組む精神はかなり悪化していて、宿のwi-fiが使い物にならずlaptopが取引に使えない誤算も重なって、予定していた日計りも行えず、数日は3853の処分にだけ悩まされる。3853は吹いた所で売れば、損失をほぼ出すことなく処分できたが、そこまで待てずに持ち直した所で段階的に処分してしまった。

このままでは何もやる気が起きないので、木曜に気分転換に2kmほど歩いて博物館に出かける。途中、公園や河原で運動したり、その最中にsmartphoneで日計りをやってみると、せめてlaptopがないとまともにやれないと考えていたのに反して、利益こそほとんどでなかったが十分いけることがわかった。気分転換ができ、自信を取り戻したので、翌日から日計りに取り組む。多少利益がでる程度には上手くやれた。

Infoteriaの反省もあり、少し目を通して、今の自分の頭にぴったり合うと思って持っていった板垣浩の『自立のためにプロが教える株式投資』を読み込んだ。これのおかげで、低次元で滅茶苦茶だったposition tradingの技術がかなり上がった。

旅から帰り、仏大統領選も見通しがついて一気にVIXが10台まで下落したので1552 売建は利確して処分(VXXは逓減で下がり続けるがVIX10台で処分することにしている)、資金は微増程度だが、資金の10%近い含み損を解消して利益側に持っていったのだから十分だろう。それより、経験を経て明らかに基礎部分の実力が上がったことの方が大きい。


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