SAND STORM

朝ぼらけ

2017年6月25日

投資日記 2017/06 vol.4

Filed under: 未分類 — Tags: — sajin @ 23:59

◇RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)

 2016年4月、東京・文京にある日本生命保険の銀行窓販事業部門のとある部署で、10人ほどの職員が集まり、一風変わった「入社式」が開かれた。
 入社したのは「日生ロボ美ちゃん」。ノートパソコンのなかで事務作業を担うソフトウエアロボットだ。RPAテクノロジーズ(東京・港)が提供するRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)専用ソフト「BizRobo!」のうえで、仕事をしている。
 RPAについては後で説明することにし、まずはロボ美ちゃんの働きぶりを見てみよう。ロボ美ちゃんの担当は、請求書データのシステム入力作業。それまでは職員が保険契約者から郵送されてくる保険金の請求書を見て、10ケタ近くある証券記号番号などを、業務システムに手入力していた。その仕事をロボ美ちゃんが一手に担う。職員が、請求書に印刷されている証券記号番号のバーコードをスキャンすると、ロボ美ちゃんは証券記号番号を認識。それを基に社内にあるほかのシステムから、必要なデータを収集。業務システムに入力していく。
 人手では1件当たり数分かかっていた入力処理も、ロボ美ちゃんがこなせば20秒程度で済む。単純な処理を繰り返すと人間は飽きを感じてしまうが、ロボ美ちゃんは集中力を欠くこともなく、黙々とこなす。この職場には女性職員が多いため、親しみを込めて「ロボ美ちゃん」と名付けられた。
 日本生命保険の神庭宏治金融法人契約部金融法人事務開発G課長補佐は「ロボ美ちゃんが来てから、職員は『契約パターンに応じて事務処理内容を変えて対応する』といった、人手でしかできない仕事に専念できるようになった」と話す。
ホワイトカラーもロボットだ! – 新入社員「ロボ美ちゃん」、仕事は迅速、集中力も持続:ITpro

RPA(ロボットによる業務自動化)とは | RPA テクノロジーズ株式会社

RPAというのは、つまる所softwareのrobotで、PCなどでのdigital業務を自動化するものだ。

自分は毎日、為替と米国株DOW30/NASDAQ/S&P/VIX/VXX 欧州株FTSE300、日米国債10/30年金利、原油、金、Copper(銅)、Nickel/Zinc(亜鉛)と日本株30銘柄ほどをLibreOfficeのCalcに手入力しているので、できるなら自動化したいものだ。手入力や手でのgraph描きは、手間をかけることでちゃんと脳神経に残していく重要さはあるものの、間違いがでるし、時間もかかる。他にも何年も前からつけている日誌兼健康管理の起床時間・天気・気温などは手書きするのが面倒で、書く時と書かない時バラバラだから、dataとしてあまり役に立ってない。

■ロボット化して非効率な事例も
「ロボットを入れさえすればよいわけではないという教訓も得た」と明かす。同じレンタカー予約業務でも、ロボットの作業内容によっては、メリットが減ってしまうと分かったのだ。

 RPA導入のため、8人のメンバーを選抜して専任担当者に任命。現場でロボットの開発運用に携わっていく。8人は業務に精通しているものの、IT(情報技術)の経験が少ない。しかし長澤部長は「RPAはプログラミングすることなくロボットを開発できる。業務に詳しい現場担当者がRPAを駆使できるようになれば、大きな効率化につながる」と指摘する。

業務1.2倍で人員3割減 オリックス「在宅よりロボ」:日本経済新聞

現状のRPAは、まだAIとも組み合わさっていない状態で、あくまで既存の人力業務手順の中で自動入力・一括処理できる部分を洗い出して、そこをRPA化するという段階。

ニュース解説 – RPA、早くも失速の危機?:ITpro

今の日本社会が求めるものと、政府が進める政策に完璧に合致するので、この会社上場していたらすごいことになってると思うけど、非上場の株式会社。
どうせなら無駄まみれの役所の業務を効率化してほしいものだ(中央官庁にblockchainを導入するという話はあるが・・・)。

◇連続する日本の相場と市場

米先物の帳合取引、維新による近代化、戦争(日清・日露・第一次大戦)と相場師たち、福沢桃介、山種、戦時の統制と敗戦の混乱(『兜町の四十年』)、膨れ上がる証券屋、高度成長とBubble崩壊、林輝太郎ら、取引手数料自由化によるnet証券の全盛、IT bubble、東証ArrowHeadの導入、HFT(超高頻度取引)への主役交代、中小証券の転換と廃業(『株式ディーラーのぶっちゃけ話』)、AI・・・

そして、戦時統制経済で停止され、戦後も農協利権の元で禁止されてきた米先物市場が復活

おぼろげながら、ようやくつながってきた。時代と動乱なくして相場があり得るだろうか?

◇信用五階建て

信用二階建てというのは、買った現物株を担保に信用取引をすることで、通常現金であれば信用新規建の枠に対して信用保証金を30%として換算した三倍強の取引(つまり333.33..%)ができるが、現物株を担保にすると80%に割引される上に、その現物株の株価が下がるとその分が即座に保証金の減少として反映されるので、逆行時の保証金維持率の減少が激しくひどく脆い危険な建玉になる。

新規建余力*30/100=信用保証金
新規建余力*30/100=現物株担保*80/100

さらに信用三階建てというのもあり、元々の現物株購入資金を借金で賄うというやり方で、逆行すれば金主の信用を失ったり、借金取りに追い込まれたりという事態になるのは容易に想像がつく。

ところで更にその上を行く信用四階建てなる言葉を見かけた。

1.家や車を割賦のloanで買う
2.その返済中の家や車を担保に金を借りる(車担保ローン、不動産担保ローンなど)
3.借りた金を元手に現物株を購入
4.購入した現物株を担保として信用取引

家や車を元手にしたloanの審査は厳しく、到底満足な金は手に入れられないだろうができることはできる。逆行して月賦が払えなくなった場合、車や家といった最低限の生活基盤が失われ、社会生活を営むことが困難になる。

これ以上の五階建てがあり得るとすると、loanの審査を通るための社会的信用(身分証明書・就業証明書・卒業証書)を造る料金を借金で賄うということが考えられる。これには密入国絡みの偽造passportや偽大学修了証(diploma mill)も含まれるが、違法でなくとも悪名高い日本の奨学金がそれに該当するだろう。

1.借金で合法・違法問わず社会的信用を獲得
2.造った社会的信用で家や車などの資産を割賦のloanで取得
3.その返済中の家や車を担保に金を借りる(車/不動産担保ローンなど)
4.借りた金を元手に現物株を購入
5.購入した現物株を担保としてleverageをかけて信用取引

1.2への返済が毎月生じている状態で、日常的にそれがないと生活できないものを担保に株を買い、それを担保にさらにleverageをかけた信用取引を行う信用五階建て。僅かでも株価が逆行したら、明日の生活基盤すら失われ、犯罪組織からの借金取りに追われることになる。

大体、大きな思惑で一発当てようとすればするほど上手く行かないのが相場だから、一発当てようとして百発失うのがオチで、階層を増すごとにうまくいく確立は1/100になっていくのではないだろうか。つまり、全力買いで一発当てる思惑を最後まで適切にこなしてやり通す確立を1/100とすると、二階建てが1万分の1、三階建てが100万分の1、四階建てが1億分の1、五階建てが100億分の1ほどか。

◇そろばん

山崎種二『そろばん』が地に足がついていて良い。これまで読んだ相場関連本の中で一番しっくりきた。

没落した家庭に生まれ、貧農として働いても借金は返せないと一念発起し、米商いの小僧として東京に奉公に出る。主人に将来を見込まれるほどの働きを見せ、二十代前半で講演を頼まれるほどになった。必死に働く中、関東大震災の動乱で奉公先が丸焼けになり廃業したため独立、初期は信用も無いことから商売に苦労し、相場でも敗北を喫して苦境に追い込まれる。山種は米取引の表裏を知り尽くした専門家で、当時の大半の人間が及ばないほどのedgeを持っていたが、それ程の者であっても、相場では幾度も敗北を重ねた。人の助けがなければ、本業の米商いも行き詰まって破産し、歴史に名が残ることもなく埋没していただろう。

林輝太郎の本を読んでいると、先物・サヤ取りなどが頻出して感覚的によくわからないことが多いが、元々はこの米相場で行われていたことであり、『そろばん』では、その様が現場で働いていた相場師により活写されるので一発で理解できる。江戸時代以来の米相場と戦前・戦中・戦後に渡る動乱を一身に受けて相場を続けたのは山種だけでないか。

山種の歩みを見て感心し、またもっとも共感するのは、その普段・日常の歩みの地に足がついていることだ。Livermoreの様な頂点に上り詰めながら破滅した、一種博打打ちの延長としての多くの相場師・投機家と違って、山種は終生相場と事業を続けながらその身を全うした。日常の努力を当然とし、社会的な振舞いから何まで、とにかく地に足がついていて、投機も単なる今年の豊作・不作の思惑でなく、新人画家の絵画収集の様な長期的な視野から投資を行い、その上で勝負に出る時は勝負に出る。

相場だけのことを扱った本、相場師としての人生だけを扱った本、それらよりも相場に関わるものが読まなければならないのは相場を取り巻く人生全体を扱ったこの本ではないか。小手先の技術だけを真似した所で上手くいくものなど何もない。

◇思惑

日経平均の26日午前終値は前週末比24円高の2万0157円と続伸した。27日には6月期企業や12月期企業の配当などの権利付き最終売買日で、権利取りの買いが相場を支える。7月第1週には上場投資信託(ETF)の分配金の権利付き最終日が控える。29日に集中日となる株主総会が終われば、配当の一部を再投資するための買いも入る。このため「6月末から7月初めは例年、株式需給が引き締まりやすい」(大和証券の佐藤光シニアテクニカルアナリスト)との指摘がある。

株、連日で同じ時間帯に入る160億円の注文 買ったのは誰だ:日本経済新聞

旅の準備と気候変動と体調回復のための試行錯誤とで寄付きの変動を見ているだけで頭がクラクラしたので、よほど回復するか、旅行(というより肉体的限界を試しつつ山城に挑むのが半ばを占める修行)が終わる七月後半ぐらいでないと、もう激しい取引はしないだろう。

今日も調子が悪いままなら注文を出すつもりはなかったが、鈍らない程度に試し玉を幾つか入れておく。結局、後場を待った方がよいのは確かだが、前場での極端な突出か、後場でも良い帯域に入ったなら、そこで決めてしまうか、最低でも逆指値で追従した方がいい。

◇日銀ETF

 日銀の日本株買いが止まらない。異次元緩和の一環で上場投資信託(ETF)を買い入れる金額を2016年7月に年6兆円に拡大してから1年近くがたち保有残高は推定17兆円を突破。日本株保有額では第3位に急浮上した。上場企業の4社に1社で日銀が「安定大株主」になった計算

日本経済新聞社の独自推計では上場する3675社のうち、833社で日銀が上位10位内の「大株主」に入った。実際に名簿に表れる株主名はETFを実際に買っている信託銀行だ。ユニクロを展開するファーストリテイリングや半導体製造装置アドバンテストなど日銀が15%超を持つ企業は着実に増えているもよう。サッポロホールディングスなど3社は計算上、筆頭株主になったようだ。

日銀、株買い一辺倒 4社に1社で「超安定株主」に:日本経済新聞

日銀によるETFを通した間接的な日本株買い支えは、2010/12に始まり、その時は一日の買い込み額が140-200億円ほどだったのが、Abenomics中の黒田Bazooka2に合わせて2014/11に300億台に倍増、2016/08からさらに倍で700億台の買い込みをするようになった。

指数連動型上場投資信託受益権(ETF)および不動産投資法人投資口(J-REIT)の買入結果 | 日本銀行

一位のGPIF(年金)は運用額こそ大きいものの、投資資金全体における時価換算した日本株の比率というのは決まっていて、去年の下落時には買いで猛威を奮ったが、今年の様な日本株が高騰した状態になると、比率を下げるために逆に売って処分するようになっている。

二位の米のBlackRock(ブラックロック)という超巨大fundは、他の外人が売りまくっていた2016年にGPIFと一緒になって買いまくっていた機関で、GPIFか政府かの委託を受けてるんじゃなかったかな。去年は市場全体の急上昇に先駆けて異様な先物買いが起こることが多かったが、ここが主体ではないかと思う。去年底練りで買っていたから、含み益は巨額だろう。

日銀のETF買いにそんな融通性はなく、ただひたすら買い集める一方だ。大きな出来高が発生する瞬間的暴落には無力なものの、前日比で-0.5%ほど下げる度に買いを入れるので膨大な蓄積となっている。

個人 -6.2兆円
投資信託 -1.8兆円
外国人 1.7兆円
日銀 6.6兆円

結果、2016/04からの個人の売りと投信の売りをそれぞれ日銀と外国勢がそのまま吸収してしまっている。

去年一番損を出したのが、1-2月の暴落で「本格的下げ相場に入った」と勘違いして思惑を抱き、政府の買いがいつまでも続く訳がないと、日銀&GPIF&外国連携機関の買い支えに歯向かってbear ETFを仕込みまくったことだった。「機関に歯向かうな」というのは僅かな資金で立ち回るネズミか蟻の様な個人投資家の鉄則だが、中央銀行・年金、それとつるんだ外国機関投資家といった最強・最大級の巨大機関が買っているという環境認識を軽視し、思いっきり歯向かった結果、資金は半分になった訳である。


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