SAND STORM

朝ぼらけ

2009年10月23日

Serious Sam: The Second Encounter – 情報/批評

Filed under: 未分類 — Tags: , , — sajin @ 07:47

Serious_sam_2nd000

Released: Jan 2002
Developer: Croteam
Publisher: Gathering of Developers
Engine: Serious engine

Official: n/a
Forum: Seriously! forums > Serious Sam 1
Wiki: Serious Sam Wiki / Wikipedia

[played: HARD/SERIOUS clear]

Doomの系譜を受け継ぐRun and Gun styleで圧倒的な高評価を得たSerious Samだが、本来はもっと長い内容で一括して出される予定だった。2nd Encounterはその予定されていた後半部分に当たる。


[Edition]

単体での発売後、Serious Sam: Goldとして1st+2ndに加え、”Dark Island”というmappackが一体になったものが売られた。Dark Islandはmodのようなもので評判は良くない。

またSerious engine 3を用いてremakeされたHD Second Encounterがある。HDはあくまでもremakeで、大枠では同じであるものの細かなlevel構造や武器の当たり判定などが異なる。

[Patch]

v1.07まではmulti channel環境でのsoundの定位が滅茶苦茶で敵のいる方向が実にわかり辛い。1.50betaで定位はまともになるが今度はnetcodeの出来が悪くmultiplayが遊べない。multiplayをやる場合はv1.07環境を別のfolderに丸ごとcopyし残した上で1.50betaをinstallし、singleplayのみv1.50betaで遊ぶ。

v1.07とv1.50betaにはsave data/設定fileすべて共通性が無いので注意。

[menu/config]

Samはkey bindなどがprofileに隷属しているのでprofileを選んでそこから変更する。

・解像度: 1600×1200まででAspect 4:3のみ

widescreen他がconfigを弄ることで可能になる。

Serious Sam 1st/2nd Encounter – Setting

[Trouble]

・GOG版でplayしようとするとCD認証を求められまともにplayできない

簡単な回避方法は、なんでもいいからoptical disk driveにdiscを入れておく。

根本的な解決は、control panel > 管理ツール > コンピュータの管理 > 記憶域 > ディスクの管理 > 光学drive > right clickでドライブ名とパスの変更からdrive letterを変えてSamを起動。すると以前のようにCD認証messageがでない、Samを終了後元のletterに戻しておけば以後ずっとでなくなる。

“Missing DVD in Drive (X)” Message @ GOG Community Forum


[Graphics]

Serious_sam_2nd071Serious_sam_2nd072

graphicは全体に質が上がっている

目立つのはlightingの向上とcharacter shadowが綺麗に描画される所。ただし世界表現で前作に匹敵するのは前半1/3のAztecを舞台とするstageだけ。中盤は並程度、後半は低質。

[Sound]

channel: 3D surround+EAX

1.07patchまでは定位が滅茶苦茶で敵のいる方向が酷くわかり辛い。1.50betaで定位はまともになりEAXにも対応するが、これを当てるとmultiplayが実質不可能になる。またrearから聞こえてくる拳銃の発射音がボンボンというはっきりしない音に。

[視点/移動/姿勢]

・一人称基本/三人称にも切り替え可

・立ち/しゃがみ Jump

×××半ば下手糞なplatformerと化した2nd

純粋なRun&GunのFPSとして最高傑作だった前作First Encounterは「platformer(#1)のように余計な物のないarcadeのようなFPSを作りたい」というconceptの元に作られ無名の業者、低予算・低価格であったにも関わらず大成功を収めた。

#1 Super Mario Bros.の様な移動操作中心の jump game

だが、この2ndでは何を血迷ったか

Serious_sam_2nd009Serious_sam_2nd010

×××Super Mario Bros.のような「余計な物」が大幅に取り入れられている。そのような移動actionが求められる部分は単に滑らかなgame展開を妨げているだけで面白みにまったく貢献していない。

Serious_sam_2nd083

唯一いい方向にでていると思ったのがAztecのbossとの闘いで空中に巻き上げられる部分だけ。三人称視点で見るとわかるがSamは到底platformerを行えるような作りではない。

[Weapon]

前作と同じsetに加え、chainsawとflamethrower,sniper rifleが加わった。面白味が増したように思うかも知れないが、Samのような高度に完成されたgameは下手に弄くると悪い結果しか生まない。

×前作の武器に追加して新しく武器が加わったため、武器数が多くなり過ぎ使いづらい

Chainsawは使うのにskillの必要ないknifeに過ぎず必要性そのものがない。その上chainsawが登場したため、knifeの当たり判定が不当に狭められ使いにくいものになっている。

Serious_sam_2nd127

火炎放射器は面白いが他の武器に比べて便利過ぎ

Serious_sam_2nd030

sniper rifleはこのgameにそぐわず、本来のSamのplay styleを崩してしまっている、そしてこれが遠距離担当になったために基本中の基本である拳銃の当たり判定が小さくなり遠距離の敵を拳銃で殺すのが困難。

Serious_sam_2nd048

平面shooterで言う所のいわゆる”bomb”。まともなbalance調整が出来てない所があると言っているようなものだ。

××銃弾の当たり判定が小さくなっている

拳銃/shotgunなど銃弾の当たり判定が小さくなっており、前作の主役であったdouble barreled shotgunが使い物にならなくなっている。

つまり2ndの武器改訂で何が行われたかというと既存の武器の当たり判定など基本部分を改悪弱体化して、当たり判定の雑なflamethrowerとscopeで即着弾するsniper rifleを使わざるを得ないように仕向けている。この2つは弾薬も豊富に補充され、難易度を上げてやればやるほど2ndの主役はFlamethrowerとsniper rifleであって、他の武器はオマケに過ぎないということがわかる。

×各武器ごとにkey設定が出来ない
特に役割の全然違うFlamethrowerとsniper rifleが同じkey。

[Enemy]

Serious_sam_2nd059

△追加された敵の特徴が薄く、既存の敵と役割が被っている

高速でrocketを打ってくる敵や紫・赤の首なしとかぶっているbeamを打ってくるだけの敵は追加する必要があったのか?追加されたことによる厄介さは感じても面白みが増えたとは思わない。

××敵の動きが下手に複雑になった

前作は単純だがそれぞれ特徴のある動きをする効果的な敵が多種大量に突っ込んでくるのを必死に薙ぎ倒すのが醍醐味だった。 どのshooterでもそうだが、特にこういう敵が大量発生するgameはなんでもかんでも小利口に動けばいいという訳ではなく、そのgameに適した敵の動きであることが重要だ。であるにも関わらず、2ndは下手に敵の動きを変則的で複雑なものにしたため、前作で確立されたgame性を貶めている。

[level design]

Serious_sam_2nd034

×level designの劣化

1stにおいては縦長幅広の単純な構造、遠くまで見通せる野外の爽快感、Egyptを背景にした統一感のある描写が基本だった。

Serious_sam_2nd180

それが2ndではかなり変化をしておりplayしつつ眺めているだけで気持ちいいといった基本的な爽快感は大きく殺がれている。

Samのgame engine/game性に最も合った縦長幅広構造が守られておらず、進行が複雑になったのもいただけない。それにsniper rifle/flamethrowerといった新しい武器前提のMAP構成・敵配置になっていることが多い。

序盤のAztecこそなんとか前作並のplay感が得られるが、中盤のPersepoliseを過ぎて後半~終盤になるほど投げやりになり、

Serious_sam_2nd181

××特にPERSEPOLISE後半からは滅茶苦茶でまともにbalanceをとったとは思えないほど雑な箇所が多い。COOPさえ遊べれば後はどうでもいいといった印象を受ける。前作の徹頭徹尾練りこまれた構築に程遠い出来。

Serious_sam_2nd176

△Boss

前作の通常攻撃によって倒せないBOSSよりはいいが評価できるのは最初のだけで、後は妙に入り組んでいたり、ただ広い場所にやたら多くの敵を出すいったstage構成と似た作り。

Serious_sam_2nd109

こういう強烈に耐久力のある色違いを中bossとして幾つも出してくれればよかったのだが、secret levelで一度出るだけ。

Serious_sam_2nd057

×××Secret

どうでもいいものやネタ的なものは馬鹿でもわかる様にしてあるが、肝心の重要なものが極端に見つけ辛く、知らずに見つけるのは著しく困難なものが多い。こういうわかり辛く発見法の一定しないsecretを置きまくるとどうなるかというと、player側の探す手間、それも無駄手間が無限に増大し、playが恐ろしく不快なものになる。playの楽しみにならない形でこういうsecretをつける感覚は何とも田舎臭い。

Samは1st/2ndともsecretを知っていればいる程快適に遊べるgameだ。知っていると知らないとでは大違いなのでplayの際はぜひ下のlinkを参照してもらいたい。

Serious Sam II – The Second Encounter Walkhtru – 画像付きsecret

×視点が低い

もうひとつのなぜ?が主人公の視点がやたら低く見える点。

これは草木などのobjectの丈も関連しているのだが、到底ガタイのいい白人男性の視点ではないし、前作と比べても他のFPSと比べてもかなり低い。そこに草が生えていたりして、fieldがやたら見辛い上に酔い易い。

・Samの視点が低い

・地形に細かな起伏がある

・草の丈がSamの背並に高い

この三つに加え改悪された髑髏犬などの非直線的な動きが重なると遠距離から迫る敵に合わせて弾を置くことが困難になる。これは見て避けるrun&gun FPSを超遠距離にまで広げることで成功したSerious Samを自己否定するに等しい愚行だ。

[総評]:まるで出来の悪いMOD

なにも変えずにそのまま続きを作ってくれれば良かったのだが、2ndは初心を忘れて、service過剰とばかりに色んなものを付け加える一方、game性の基本部分をいじくりまわして悪い方向に変えてしまっている。前作はNormal・Hard・Seriousとclearしたがこの2ndはgame途中で投げ出してしまった。

Serious Samにplatformerもpuzzleも複雑なAIもいらない、練り込まれたlevelで無数の敵と闘う純粋なFPSがあればそれでいい。


[Link]

Serious Sam custom map – Serious Violence関連がすべて揃う

Seriously! downloads >
Serious Sam: The Second Encounter > maps > single player/Co-op maps

私のリプレイDEMO2nd – 百聞は一見に如かずということで、難所の攻略はほのんさんによる難易度Seriousでの再生fileを見るのが早い


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