SAND STORM

朝ぼらけ

2018年10月11日

投資日記 2018/10 vol.2

Filed under: 未分類 — Tags: — sajin @ 21:50

◇楽天Happy Programの悪用の危険性

元々、Happy Programは楽天銀行になる前のeBANK時代(2009/03より楽天子会社化)、2009年11月に打ち出されたもので、2010年3月より始められた。つまり既に10年近く運用されている実績のあるものだ。

5.(特典等の注意事項)
(3) 当行が会員による取引件数獲得対象サービスまたはポイント付与対象サービスの利用が不適切であると判断した場合、付与した取引件数または楽天スーパーポイントを取引件数獲得対象サービスまたはポイント付与対象サービスの利用時に遡り取り消すことができるものとします。その他の特典等の場合においても本項に準じるものとします。

7.(契約終了)
(2) 次のいずれかに該当した場合は、当行は会員に通知することなくいつでも本プログラムにかかる契約を解除することができるものとします。
4. 本規定または当行が定めるその他の各種規定に違反する等、当行が会員にサービスの提供の中止を必要とする相当の事由が発生したとき

楽天銀行ハッピープログラム利用規定 | ご利用規定 | 楽天銀行

やり方次第で無限にpointが儲けられるように見えるが、上記利用規定にあるように遡及しての取り消しと強制契約解除が可能なので、入出金を繰り返して莫大なpointを掠めたりすれば、まず間違いなくその対象になると思われる。

とはいえ、実際にweb上に攻略記事は多い一方、取り消されたという話は見当たらないので、個々人が多少攻略してやる程度のことはserviceの魅力を高め利用者を増やすものとして放置されているようだ。

恐らくだが、かなりの精神・肉体・生活の構築と節制を強いられる状況がない限り、人は利用用途が限られ、期間限定などで追い込まれるpointがあれば乱用する性向があるので、そしてpointの使用は当然楽天のservice群内で行われ楽天の利益として相殺されるので、額にすれば大きいように感じるpoint付与を循環的な利益として帰ってくる宣伝手法のひとつぐらいにしか楽天はみなしていないと思う。

◇楽天銀行とFX

FX会社ってたいてい楽天銀行に無料で入出金できるけど、Happy ProgramでPay-easy扱いで入金ごとにpoint付与されるね。賭博系と同じで、接触させることでservice利用してしまうことによる吐き出しの方が多いから付与してるんだろう。楽天のpoint全般に言えるが、負担するのはFX業者側だろうから。

◇Turkish Liraの暴落とswap

最近、Turkish Lira(トルコリラ[TRY])の暴落で大損した人が多く出たのは、TRY/JPYないしTRY/USDではTRYの買建に多額のswapが生じていたのでTRYの価値が落ちても持っていさえすればswapで稼げるとそのまま握っていたか、さらに買い進めた挙げ句に暴落が起きて大量の含み損を抱え、追証を支払えなくなって損切りせざるを得なくなったからだ。

トルコリラ大暴落!下げが止まらないので16ヶ月目で損切り。感想まとめ。 | akilog

逆に言えば、そういう不安定で危険性の高い新興国通過だから多額のswapが付いていたということになる。

この会計士の人は、「さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 」というbest sellerで数千万円を手にし、そのほとんどを新興国通貨に突っ込んでswapで毎日数万円をもらっていたために一時期まったく働かなくなっていたが、その新興国通貨の価値が暴落して、それを補填するためにさらに突っ込んでということを繰り返した挙げ句、ほぼすべてを失って再度働いて暮らすようになった。

◇USD/JPYのswapの過去と現状

さて、新興国通過であれば、政治的要因やらで一気に価格が半分になったりする訳だが、日[JPY]・米[USD]・欧[EUR]のような主要通貨間であれば、中央銀行の緩和政策の大転換のようなよほどのことがない限り、短期でそのような価格変動が起きたりはしない。

USD/JPYのswapはdataのある2014-2016年の売建-1/買建+1というほとんど差がない状態から、同年後半には-30/+30と買建有利に転じ、今年前半まで-35/+35で安定していたのが最近になって-50/+50、さらに-68/+68にまで拡大している。

1lot買うために必要な証拠金は50,000円弱だが、一般的な消費者金融14.5%で50,000円の金利は7250円/年 604円/月 19.86円/日である。ということは去年~今年前半のswapであってすら消費者金融の金利の方が遥かに低い状態だ。もちろん、価格変動によりcapital lossが起こって買建している通貨の価値自体が下がってしまっては短期のswapと比較にならない損失が生じるが(TRY暴落と同じ)、追証が払えないほど多額でなければswapを蓄積することで損失を減殺し、価格上昇を待って処分なりすることで有利に立ち回れることになる。

Abenomicsと黒田の緩和相場で75.34円から125.84円まで振れてきた反動とはいえChina shockからBrexit騒動で97.42円という25%以上の振れ、さらにそこからTrump当選で118円まで20円の反転という大きな振れが起きたことは注意を要する。また北朝鮮程度の政治理由しかなかったにも関わらず、年初からTrump相場が一時的に崩れたことで113円から104円というかなりの振れも今年起きている。またswapは-1/+1円のようなほとんど差がない状態に戻っても不思議はない。

とはいえ、かつてのような「安全資産」の円へ巻き戻す流れが弱くなり、日米金利差の拡大が継続する現状では何かで円高で振れた時にswapという追い風を当てにして追証にやられない程度に買建を持っておくというのは悪い戦略ではないのではないだろうか。

◇FXとswap

FXを始めた頃は、株の信用売買にあるような配当の受け取り・支払いや日歩・逆日歩はなくて、売りのpositionを取るのも買いのpositionを取るのも同じことだと思っていたのだが、途中で妙な損失が発生しているのに気づき調べるとswapという逆日歩とまったく同じものが働いていた。

逆日歩というのは、そもそも信用売り=空売りがあるから生じるもので、実際に現物の株を持っていないのに売ろうとすれば、誰か現物の株を持っている人に借りてこねばならない。当然、そうやって株を借りてくるには株を貸してもいいよという人に毎日金利を払って行うことになる。

信用での売買にはまずこの金利の要素が働き、信用買いは(預け入れ金や保有株などを担保に)借金をして買っているに過ぎないから当然その金利(=日歩)を払わねばならないし、逆に信用の売り方が空売り用に貸してもいいという人に払う費用、貸株料が売り方の払う金利ということになる。

それだけでなく、信用買建と信用売建の不均衡から生じるのが逆日歩だ。
常に株を幾らでも貸す人がいる訳でないから、空売りの需要に対して貸株が払底してしまうことがある。しかし、ここで同じ信用の買建があれば売建のそれと相殺することで実際に手配する貸株数を減らすことができる(一種のノミ行為)。ということは、信用の売り方から逆日歩を徴収して、信用の買い方へ提供するという制度をつくり、その額を調整すれば貸株が払底しそうな時はどんどん逆日歩を釣り上げて売り方に損失の圧力を加えることで売建を解消させて数を減らし、一方で逆日歩につられて買建する人が増えるから、結果として不均衡をなくせるようになっている。

これと同じことがFX(信用での外国為替取引)にも働いている訳だが、空売り側が支払わされる一方の逆日歩制度と違って、FXのそれは売建・買建の均衡次第で買い方も売り方も両方支払わされる可能性がある。


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