SAND STORM

朝ぼらけ

2009年10月31日

Europa Universalis 3 – Magna Mundi (MOD)の特徴

Filed under: 未分類 — Tags: , — sajin @ 09:09

Forum: Paradox Forum > Magna Mundi Platinum 2 Free
Wiki: EU3 Wiki

Magna Mundiとは、無闇に旧路線を否定して浅薄なsystemを乱造した挙げ句、長期間出来の悪いままとどまったEuropa Universalis IIIを歴史面から充実させようと長年開発が続けられているMOD。

歴史面の充実といってもEU2まででありがちな特定の個別歴史eventの追加ではなく、様々な共通systemを強化するという方向で作られており、EU3の用意したsystemをgameが面白くなるように大胆に使いこなし、それらに匹敵する基幹systemすら新設することでEU3を遊べるgameにしている。

その完成度の高さが認められ、単体の製品として発売されることが決まった。2011ADにrelease予定だったが、June 2012ADに、開発の遅れや指導力の欠如を理由としてParadox側にcancelされた。開発側はまったくそんなことはない、理解出来ない話だ、訴えるとまで言っていたが、Paradox ForumのMagna Mundi(製品版)はすべて消去もしくは凍結され、開発者たちが使っていたforumも消えている。

Magna Mundi cancelled by publisher, developers promise legal response | PC Gamer

Magna Mundi Cancelled Due To Lack Of Progress, Trust | Rock, Paper, Shotgun

[version]

最新版はHeir to the Throne用のMagna Mundi Ultimate。これはPlatinum 2をHttTに対応させ、HRE特有のCasus belliなどいくつかのHttT新要素に合わせて中身を追加したもの。Platinum 2自体の完成度が低いので、その問題をそのままひきずっている。

In Nomine環境ではPlatinumが安定版。Platinum2がreleaseされ、幾度かversionも上がっているが、その内容は予定されていたsystem群が加えられ魅力的になる一方、gameを破壊する明らかに破綻したものも多く組み込まれてしまっている(しばらくEnglandでplayしてみればわかる)。

非In Nomine環境のものはNapoleon’s Ambitionを前提としたMagna Mundi Goldがあるが、versionはかなり古い。

[Link]

Paradox Interactive forums > Europa Universalis III > Magna Mundi – 製品版のforum

Paradox Interactive forums > Europa Universalis III > EU3 – user Modifications > Magna Mundi Platinum 2 Free – MOD版のforum

EU3 Wiki

Terranova.dk > Magna Mundi


[Graphics]

◇地形表示

HandDrawn mapというgraphic描き換えMODを統合しており、常用する国家別色塗り分けとの相性を優先させて、山河森林など地形を描き直している。純然たる地形表示でplayすることなどほとんど無いため、味気なかった見た目を改良し、表示に国別/宗教などを選んでいても地形を判別し易くなっている。

Platinum 2ではより精緻に描かれる

◇Icon変更

兵士、国旗、産物など多くのIconが入れ替わっている

◇描画bug

通常のplayには問題ないが、bugが多い。Radeonだが、地形のみ表示でzoom Inすると白の四角が多数表示されるbug表示。またIndia辺りで都市を表示するとこれも黒抜けのbugが多数。
->zoom Inすると白い四角が表示されてしまうbugはoptionでTreeをoffにすると消すことができる。同様にAdvanced Waterもoffにしておいた方がいいようだ。

[system]

◇国家全体補正とNational/Religious Decision

主にNational/Religious Decisionでしか付かなかった国家全体への補正が様々なeventやdomestic sliderの変更、君主特性などに応じてつくようになっている。

どの国家でも最低5程度から多ければ20にもおよぶ大量の国家補正がつき賑やか。

そういった補正は条件が変われば自動的に追加されたり消滅したりする。

[国政関連]

◇政体

幾つも政体が追加され、より段階的変更が行えるようになった。また部族政体であっても時間はかかるが段階を踏んで抜け出すことができるようにしてある。

政体の進歩は後述するAdministrative efficiencyと大きな関連がある。

◇勢力規模

国家はその規模に応じて

Small State/Lesser power/middle power/Major power/Great power

を行き来し、それぞれに国家補正がつけられる。

◇domestic slider

効用が全面的に変わっている。

各sliderの左右両極で効果が別の要素を用いて相殺されており、基本的に上げておけば正の効果が大きかったCentralizationすら上げることが有利とは限らないし、陸上志向の国家ならLandを最大に、といったこともdemelit(Trade/Product両方減少)が大きくやりづらい。

特に、すべてのsliderを+/-2の範囲に収めているとbalanced Policiesという貿易/税収/士気などあらゆる効果に正の補正がつく国家補正が現れ、逆にどれかを極端に振っていると、社会相克のような負の効果をもたらす補正が付くので極端な国内政策は取りづらい。

Magna Mundiの中で唯一改悪と感じるのがこのdomestic slider周りの変更だ。

◇軍隊 Maintenanceを高く設定していると多重bonus

Land/NavyのMilitary Supportを高い値に設定するほど、士気だけにとどまらず、Revolt Risk/Stability cost/Prestige/Tech Investment諸々に複数のbonusが発生する。

これまで戦争時以外は可能な限り下げておくのが定石だったが、Magna Mundiでは金額と発生する効果を睨みつつ上げておくのが重要になる。

◇National Idea

どの国にも開始当初から3SlotのNational Ideaが特性に応じて与えられ、個性化されている。

また、個々のideaの価値も全面的に書き換えられ、どれも多くの効果を持つようになっている。

・National Idea = 国のroots

National Ideaはその国家のroots(柱となる存在形態)として認識され、変更するとStability-3のpenaltyのみならず、その変化が受け入れられるまで負の国家補正がつき、さらに定期的にeventで大きな出費を迫られる。rootsの変更が受け入れられるには10年程度かかり、その間それらに悩まされる。

◇Advisor

高能力の人物が恒常的に現れ、元とは比べものにならないぐらい活用できる。ただし、Mugna Mundiの場合、元版の様に大国が次々周囲の中小国を併呑せず多くの国がそのまま残り続けるので、国数の多い欧州では払底気味。

Platinum2からは、どのAdvisorも複数の効果を持つようになる。

CoTを占領すると、Jewish(ユダヤ人)communityを受け入れるかどうか問われ、受け入れると人口/収入増加といった複数の効用を持つJewishのAdvisorが現れる替わりに、反乱率が上がる。

◇君主の個性(Trait)

即位直後に様々な個性が追加され国家補正として表される。

Platinum 2からは即位直後だけでなく、在任中に段々変化していく。Crusader Kingsのtraitを意識したsystem。

[Administrative Efficiency]

Stabilityに匹敵する基幹system。

国家に政体/君主Administration能力/地位から合算される領土管理能力が新設され、その能力10%ごとに問題なく支配できるprovinceが制限される。

管理能力を越えてprovinceを持つと、超過した数に応じてinefficiency,strain,disorganizedなど国家全体に深刻な収入低下/反乱率増加などあらゆる負の補正が付き、最後のoverwhelmingまでいくとほぼまったく収入の入らない破綻国家となる。

・合算したAdministrative Efficiencyごとに定められた問題なく支配できる限界領域数

5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40% 45% 50% 55% 60% 65% 70% 75% 80% 85% 90% 95% 100%
1 2 3 5 6 9 12 16 22 30 40 53 71 95 126 169 225 299 398 530

・National Idea
Bureucracy +10%
Viceroys +10% (海外領土がなければ+20%)

・政体

Tribal 10%
Steppe,Origarchic 20%
Despotic,Feudal,Theocratic,Merchant 30%
Noble,Administrative 40%
Absolute,Bureaucratic,Republican 50%
Constitutional,Enlightened 60%

・君主の行政能力

Monarch ADM Efficiency
8-9 15%
6-7 10%
4-5 5%
3 0%

・Government Class(manualに記述なし。systemそのものが不明。)

Rank Efficiency slider Change
Highest(emperor) 5% -1year
Higher(king) 0% 0
Lower(prince) -5% +1year
Lowest(count) -10% +2year

他にHoly Roman Empireでemperorになった時の効果があるが、これは例外的なものだろう。

[領地政策]

◇建造物

建造物は建設費が50 -> 125などかなり高額化。

◇Provincial Decision

税率の高低など新たなものが追加。

条件として君主の高い管理能力を問う物が多く、また到底元が取れるとは思えない過大なcostが掛かるのはあい変わらず。

[財政]

◇Inflation

domestic sliderのCentralizationからInflation Reductionが消されたため、Inflationを下げるのがかなり難しくなっている。Inflation減少の効果があるのはNational IdeaのBreaucracyとNational Bankのみで、その2つを合計しても-0.09にしかならない。

[探索と植民]

‘Quest for the new world’のNational Decisionが消えており、Conquistador/Explorerは雇えない。

未踏地はeventでのみ発見される。結果、それぞれの国家が進出する地域/時期がおおまかながら歴史に近くなる。

◇植民中の原住民との関係

Magna Mundi Preview X – Natives system – Paradox Interactive forums

Platinum 2では原住民との友好・衝突・交易などがeventで発生する補正により細かく変化する。

[文化]

random eventの領域文化変更はなくなり、領域の文化は最初に規定されたものが最後までまったく変わることなく続く。代わりに、同groupの文化であればacceptされ、main cultureに近い待遇を受ける。

[宗教]

・種類増加

Christ教にOriental Orthodox/Gnostic、IslamにWahhabi/Ibadi、HinduにSikhなどすべての宗教groupに異派が増え、合計20種にもなって地域の個性がでている。

・土着宗教との混合 (Indigenous)

Indigenous Catholic/Indigenous Muslimなど土着宗教との混合宗教が現れる。これは宣教師を送って改宗しないとちゃんとした宗教にならない。

・少数派宗教

EUでは1から3まで、ひとつの領域にひとつの宗教しか存在せず、改宗は領域全体を変えてしまうものだった。Lebanonの30%がChristianで70%がIslamであるとかいった、同領域内の異宗教同居はsystem上表現できなかったが、Platinum 2からは領域補正として少数派がsupportされ、ひとつの領域に複数の宗教の存在が表現される。

Mundi Platinum Preview XII – Religious minorities – Paradox Interactive forums

◇改宗

・派遣初期費用が高額

最低でも50ほどから100越えもある。

・何度もmissionaryを送って成功させないと領域の宗教変更は無理

・成功確立がかなり低い。特に異なるgroupの改宗はminusにまで落ち込んでおり自然宗教を除く異groupの改宗は、様々なbonusを重ねでもしない限りほぼ無理。

これらからgame最後まで各地の宗教はほぼそのまま残る。

Religious Decisionが各宗教ごとに大量追加されており、game開始当初から使用できるものになっている。また、各宗教特有のeventも頻繁に起きる。

◇教皇

Papacyに決定的な変更が加えられた。枢機卿を買収して教皇を傀儡にしても破門・十字軍などは一切行えない。外交commandそのものが消えている。

その代わり、多様なeventが発生する。

この教皇systemの変更は、第四回十字軍を筆頭に度重なる十字軍の失敗で権威を失墜させ、Anagni事件でFrance王に捕らえられて憤死した挙げ句、仏国内のAvignonとRomeに教皇が並立する教会大分裂の最中だった当時の状勢を考えれば当たり前のことで、教会大分裂が解消してからも、教皇の権威が中世の様に回復することなどなく、むしろHussite(フス派)の乱から改革派、Protestantの勃興と繋がっていくのだから、元々時代錯誤なmini-gameを付け加えた元のがおかしかった。

教皇を傀儡化すると確かに色々bonusはつくのだが、高額な枢機卿買収のcostはそのままなので、参加するmeirtは薄い。

[外交]

Platinum 2からは七大勢力という大国同士の合従連衡を扱うsystemが加えられるようだ。恐らく友好度の枠を飛び越えて同盟を組んだりするか、友好度上昇/下降に別の要因が加わるのだと思う。

[威信]

Prestige Decay(減少)が5%から7.5%に上がっている。advisorがいない状況でprestigeを高く保ち続けるのは高いLand/Naval Maintenanceを保ったり、別途Kalif/教皇/HREなど様々な国家補正を付けないと難しい。

[軍隊]

・騎馬部隊の制限

province数に応じた数以上の騎馬隊を持つと、負の補正がつく。また騎馬/歩兵が4:6以上の割合になるとこれも税金に大きなpenalty。

[戦争]

◇初期要塞Lvが上がり、簡単に占領できない

EU3ではFort level 0の領域が多数あったが、Magna Mundiで要塞Lv0は建設中のcolonyのみ。

どの領域も最低要塞Lv1を持ち、さらに人口が多かったり、主要な場所であれば1399の開始当初からLv2になっている。

[Spy]

全44種類に大幅増加

◇仕込みが必須

元版では反乱を起こしたり、城壁を崩すのを確立判定するだけの一発勝負だったが、まず、Spy Ring Infiltration/Admiralty Infiltrationなど各groupごとに事前の浸透による条件作りが前提となる。浸透行為自体も費用がかかり確立判定され、もちろん浸透したSpyが排除されることもある。

かかる費用は高額なものが多く、よほどsystemに精通するか、終盤の大国など金余りの状況でないと効果的に使いこなすのは難しい。

[経済]

systemとして変更されている様子はないが、各領域の人口/生産物/CoT領域などが変えられている。

[歴史event]

特定の国に特有の展開を決め打ちするようなeventは元同様にほぼない。同じ地域、同じ文化、同じ政体、同じ宗教といった共通groupに等しく現れる共通event/decisionを分厚く強化して、localなsystemを創り上げている。

◇Holy Roman Empire

中でも強力なのがHoly Roman Empireだ。HRE内の領土を一つ取っただけで、HRE構成員なら多数の重いpenaltyが国家補正として付き、Emperor国の戦争目標になる。

元版での神聖Rome帝国は弱体な諸侯の集まりという態だったが、Magna Mundiではまるで強力な一つの生き物と化している。

商業国家をplayした時の海賊関連eventの数々、ユダヤ人の扱い、Mongol国家と隣接した時の略奪、日本の足利将軍支配・・・playすると元版になかった様々な歴史のsystemに直面するだろう。


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