SAND STORM

朝ぼらけ

2009年10月8日

MMORPGの問題点

Filed under: 未分類 — Tags: , — sajin @ 19:50

MMORPG – 構造的に人生を浪費させるgame中毒の問題

今やvideo gameは現代人に欠かせない娯楽だ。産業規模がどうこうというより、多くの人間が自分の人生にstress解消の手段としてgameを組み入れており、完全に現代社会の一部となっている。例え、その内容が暴力的であったり、性的であっても現代人にとってそれが適度なstress解消に繋がり、有用であることは間違いない(表現に応じて適切な年齢制限がなされるのは当然だが)。gameは有効なstress解消手段として社会的に肯定されるべきである。

だが騒がれることの多い過激な暴力表現や性表現以上に問題なgame分野が存在する、それがnetworkで大量の人間が同じ仮想世界を延々と共有しあうMMORPG(Massive multiplayer online Role playing game)である。

MMORPGはその基礎的かつ核心部分において擬似生活とおしゃべりが絡まりあって際限の無い繰り返しに陥いるように設計されており、その構造ゆえに大きな確立でplayした者の人生を長期間浪費させてしまう。その単位は数ヶ月に及ぶことが大半であり、酷ければ年単位になるだろう。

一人用のRPGやonline対戦FPSのような比較的時間を食う類のgameであっても、飽きる・疲れるといった現象が数時間も経てば起こり、playerは現実に回帰する。特殊な依存を引き起こしてしまうような人間でない限り、十分社会生活と共存できる。だが、架空世界で終わりなき擬似生活・擬似成長・擬似交流を続けるMMORPGはやめどきが無く、ハマれば通常の社会生活を破壊してしまう。俗にMMORPGの重度依存者は”廃人”と呼ばれるが程度の差はあれなにがしかの社会的喪失者になってしまうのだ。

生物学的な面から見ても、最近”ゲーム脳”という言葉がよく言われるが(その論旨は曲解やこじつけではないかという部分が多い)そんなあやふやなものより、日常のほとんどをgameに費やして、実際の社会生活に注ぐべき精力をその中でしか通用しない仮想社会に注ぎ込み、自身の肉体すべてを用いて行動する機会・時間を失えば脳を含めた身体機能全般の退化を招いて当然だろう。

現在問題にされている暴力表現や性表現はやった人の極一部がそれに影響されて犯罪を行う可能性があるという程度のものだが、MMORPGで起こる可能はその比ではない。実際に中国や韓国では社会問題化し、規制も行われるようになった

#video gameが暴力性を増すという研究が多く出ているが、それは被験者の脳の暴力的な部分の活動が少し増しただとか、因果関係の不明な暴力的傾向のある人間が暴力的gameをやっていた(この場合stressを発散していただけ)だとか、結論ありきのものが多い。暴力を扱ったgameが格闘技や戦争映画同様に人間の暴力的な感情を刺激するのは当然で、にもかかわらずGrand Theft Autoの様な犯罪者を積極的に演じるgameが何百万も流通しながら、それを原因にした暴力犯罪や犯罪増加など何も起きていないという結論が出ている。つまり大規模な社会実験が恒常的に行われているにも関わらずvideo game程度の刺激は既存の映画や小説同様に社会に実際的悪影響を何らもたらさないことは実証され続けてている。性を扱ったものも同様で、それによって性犯罪が増える所か減る一方だ。こういったvideo game悪玉論は宗教がかった保守派が言い訳探しに用いてきた、映画が悪い、小説が悪い、漫画が悪いといったことの最新のお題に過ぎない。

Study Finds Violent Games Reduce Violence – Hmmmm | Rock, Paper, Shotgun

二十歳にもならない人間の人生が月単位で失われる社会的費用はあまりに大きく、このような観点から考えれば年齢制限や時間制限が当然課されるべきだし、最低限、煙草と同じように「このgameはあなたの人生を長期間失わせる危険性があります」といった注意書きを大きく外箱やinstall時に表示するよう義務づけるべきだ。現在の何の注意も促されていない状況は異常である。

またアルコール中毒や麻薬中毒のようにMMORPG中毒の問題が社会問題として明確に認識されるよう、啓発運動を行なわれてしかるべきだ。一人ひとりが声を上げることも重要で、少なくとも家族・友人など廃人化・半廃人化することによってあなたが直接被害を受けかねない周囲の人間が軽い気持ちでMMORPGにハマりそうになったとき、”MMORPG”と”人生を破壊するほど時間を失う”ことを明確に関連させて語るべきだと思う。

問題はMMORPGによってこの社会に属する人間の人生が社会生活を破壊するほど長期間失われること、そしてそれによって生まれる悪い結果をgameの世界からいずれ出てこざるを得ない当人は元より家族など周囲の人間、ひいては社会全体が負担しなければならない点にある。MMORPG、もしくはそれに類する消尽を起させるものは社会的に規制しろ、というのが私の主張だ。


[Link]

オンラインゲーム依存症 – Wikipedia

TOMTIAN@現代game論 シリーズ連載「RPGを疑え!」編

第5回 それでも蔓延る「廃人仕様」オンラインRPG
第15回 もはや救う事すらできない、MMORPGの現状


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