SAND STORM

朝ぼらけ

2010年7月26日

French Revolution(フランス革命)に関する雑考

Filed under: 未分類 — Tags: — sajin @ 03:50

適当に読書しつつ気付いたり思いついたことを書いていく

◇貴族

いつも残念に思うのは、この貴族階級を法の支配に服従させようとはせず、打倒し絶滅させたことである。こうして、国民の生存に必要な部分が奪われ、国民の自由は決して癒されることのない痛手を負ったのである。何世紀も先頭に立ってきたこの階級は、長い間毅然として権勢をふるってきた結果、確固たる矜持を持ち、自己の力を信じて疑わず、つねに他人の注目を浴びていた。この指導者階級は、注目されていたからこそ、社会のうちで最も強力な抵抗の拠り所となったのである。彼らは男性的な徳をもっていたばかりか、それが模範となって他階級も男らしさを強めていった。この階級を絶滅させることは、結局、その敵対者自身をも弱体化することになる。この階級に完全にとって代るものはなく、この階級自体が再生することもありえない。

旧体制と大革命 ちくま文庫 p.266

貴族階級がほとんど根絶された後の民主社会では貴族は浪費と怠惰を貪る道化のようにしか描かれないが、Edmund Burkeのフランス革命の省察などでも日本の武士にも似た貴族階級の美徳や誇りが語られている。

◇ロベスピエールは童貞ではない

一七八四年にはロベスピエールは売れっ子弁護士となっており、社交界での受けもいい中流階級のモテる男だった。

彼はもうムッツリした青年ではなく、社交を求め、美しい婦人たちとの交際をいとわなくなっていたのである。P15

アカデミィの雄弁家たる彼は、当時、なかなか魅力的だったようである。同郷の画家ボワイは、二五歳のときの彼を次のように描写している。≪すらりとした体で上品なものごし、よく手入れされた鬘の下に秀でた顔、はっきりと弓なりになった眉の下には澄んだ目がやさしく光り、鼻筋の通った高い鼻の下には華車な口、豊かな頬、やや大きめの顎はレースの胸飾りに埋まり、右手は刺繍のあるチョッキの下に置かれている≫。彼は婦人に鄭重で、妹の友達ドゥエイ嬢には慇懃を尽くした。間もなく、従妹のアナイス(或いはアントワネット)・ディゾルティが彼の許嫁だという噂が広まった。彼はまた、≪近郷の舞踏会にも参加し、彼が現れるとそれだけで舞踏が活気づいた≫ともいわれている。

だから、彼の生活は引っ込み思案でも陰気でもなかった。弁護士としても立派な地位を得たし、筆をとっても上首尾で、風采も良いというわけだから、社交界の受けも良かった。彼は、後に「パ・ド・カレ新聞」の編集者になるマルシャン夫人のもとに出入りし、また勿論、友達のビュイサールともよくつきあった。中流の市民層(ブルジョワジー)は彼を仲間と見なした。彼は、州の当局や政体に関しては慎重な態度をとることも心得ており、ルイ十六世を話題にするときはうやうやしく喋るのだった。P16

マルク・ブゥロワゾ著 ”ロベスピエール”

おそらくロベスピエールは童貞ではないが、ある時期から生涯の伴侶として”革命”を選んだことは間違いない。童貞というより、出家して修行に全人生を捧げている宗教者のような純性の高い存在になったのだろう。

◇French RevolutionとNapoleon期は一体

『フランス革命の代償』ルネ・セディヨという本がある。伝記や理想がどうなったなど物語主導の認知ではなく、人口・産業規模の変遷など実態経済のdataを中心に、フランス革命は栄光のためにどれほどの犠牲を強いたのかを暴いている。この本はいわゆる革命の時期とNapoleonによる戦争の時期とを分けていない。実際それが正しいと思う。

いきなりIrelandに上陸しようとしたり、Egyptに遠征してみたり、といった革命期の無茶苦茶な軍事作戦とRussiaの奥まで突っ込んだNapolenの軍事作戦は同じノリで行われている。


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