SAND STORM

朝ぼらけ

2010年5月22日

カタカナ英語をやめよう – 近代日本と断絶の日本語

Filed under: 未分類 — Tags: , , , — sajin @ 01:46

やらなければならないのは日本語の外来語部分を国際標準に切り替え、世界への橋をかけること


◇水村美苗『日本語が亡びるとき-英語の世紀の中で』

日本の外国文学研究が滅びるとき @ 内田樹の研究室

この本は話題になったが、その騒動は見ていてなんとも焦点の合わないズレた話だと思っていた。

何もかも無理に日本語で処理しようとし過ぎた結果が今のカタカナまみれの読むに耐えない文章の数々であって、それは日本人が世界に対応できていない徴であり、現今の問題はそこに集中している。

・本来は当用漢字を中心とする日本文化の断絶・抹殺を図るために捏造された”戦後語”を廃棄し、旧字の復活(それを裏支えする古典漢文、戦前文学その他の必須教養化)を視野に入れるべきだが、大きな障害が幾つもあるので簡単にはいかないだろう。

・日本語は和語を母体に2000年近い時間をかけて漢字を消化し、さらに明治維新で西洋近代化の事象に対応させたもの。

・カタカナ表記というのはtemporaryなものでしかない

・日本の教育は後進国でしか上手く回らない”成功modelへ追いつけ追い越せ”を押し進めただけの、暗記装置、無意味化された歴史事項表出装置、 数学計算機、英語翻訳機、そんなcomputerで代用させればいいだけの実態/実用と懸け離れたものを作り上げようとしているバカな代物。

・”明治維新~追いつき追い越せ~大発展~破滅”、”戦後の焼け野原~追いつき追い越せ~大発展~破滅”この2つは馬鹿な後進国型の教育がもたらした必然の帰結。

・教育などというものは小中学校levelに止めて、後はすべて実用と連動させた自学に任せる他ない。追いつく頃には成功modelはとっくに終わっている。

◇カタカナ英語と当用漢字は取り替え可能。両者を国際標準に変えよう

・母体である和語と外来語である漢字、カタカナ英語は切り離せる

日本語は構造としてまず和語があり、そこに外来の事項を一挙に取り込むために漢字を取り入れ融合させた。それから、欧州諸国が近代文明の覇者として世界を席巻したためにそれらの国の概念・用語を必死で取り入れた。最終的に英国とその継承者である米国が世界の覇権を握り英語が国際標準となったこと、加えて日本は戦争に負けて米国に支配されたので、近代~現代に至るさまざまな事象をカタカナ英語で受け入れることになった。

このような日本語特有の構造から日本語における外来語部分はカタカナ⇔英語としたり、当用漢字⇔旧字とすることが容易にできる。

今為さなければならないのは、日本という狭い、沈没していく島の中の戦後という期間のみ通用した流行語を死守することではなく、和語の部分だけをきっちりと残し、外来語部分を国際標準に合わせて切り替えることだ。幸運なことに日本語でそれをやるのは簡単にできる。

漢字を旧字体(繁体字)に戻し、香港・台湾・華僑ら漢字文化圏と通用を計ると同時に、敗戦までの日本および古代世界にまで至る東Asiaの世界、歴史、哲学と接続する。

カタカナ英語は原語表記にし、誤った受容を棄て、直接原文に近づくことのできる橋をかける。現代の知における世界的標準言語となり、世界中の人間がそれを用いて高度な知を交換している英語という知的世界と接続する。

日本語をカタカナ英語の様な流行語で破壊し続け島国の中でだけ通用する方言に貶めていくのか、その伝統的母体をきっちりと守りつつ、激しく発展する国際社会と通用する連動したものにするのか。

カタカナ英語と当用漢字を国際標準に切り替えない限り、日本に生まれた個人も、日本自体も世界に対して生き残れない。

◇簡体字か繁体字か

共産中国の用いる簡体字に合わせることは現代の中国に容易に橋をかける。一方、逆にそれ以外の伝統文化、歴史、繁体字世界と断絶をもたらす。また簡体字のそれは著しく変造されたもので、漢字の良さそのものを破壊する。

総合的に考えて共産中国の奴隷にでもならない限り、用いるべきではない。

[Link]

大連雑学事典 簡体字解体新書0(漢字簡略化の歴史) – 共産支那(Communist China,中共)での簡体字化の歴史と日本でのそれを融合して簡潔に記してある。戦後の当用漢字に代表される言語変造には同時期に進行した共産党支配下のChinaの影響がある。

言葉 言葉 言葉 > 國語國字問題解説 – 野嵜健秀による正漢字正かなづかひのsite。単なる反動や懐古趣味ではない至極論理的な主張の元に行われている。

すべては日本語に在り – 國語問題協議會會長・宇野 精一との聞き取り。戦前からあった極端な日本語廃棄論、GHQと革新官僚によって漢字は元よりかなまで廃止してすべてローマ字にしようなどという狂った計画まであり、実験が行われた地域まであった。

漢字廃止論,新字体,簡体字, | Wikipedia


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2 Comments »

  1. 同感ですね!特にカタカナ英語の氾濫から脱するのに、漢語訳をできるだけ活用するべき;そのために漢字の旧体を復帰させる必要があるかもしれない。。。とにかくいまのまま(カタカナ英語40,000語+)では日本人の英語能力は上達しない。

    Comment by J. Hopkins (言語学博士) — 2013年12月6日 @ 22:27

  2. 漢字を繁体字にして台湾などと一緒にしてしまえば、外国語を取り入れる時、そのまま漢字が使えるんですよ。彼らはすべて外来語を漢字で表現し直しているから、それをそのまま使えばいい。そしてそれは日本国内だけで通用するものではなく、そのまま国際的な表記になる。

    そもそもからして漢字というのは国際文字であって、特定の国やら体制やらが勝手に変造して内輪でしか通用しないようにするものじゃないのに、communist的な連中が浅薄な合理主義でおかしな文化破壊ばかりやってきていて、今のカタカナ外国語の氾濫もそういうことの延長線上にある。

    カタカナ英語を中心とするカタカナ外国語の氾濫は、単に英語能力が上がらないだけじゃなく、日本語を際限なく破壊変造し、日本語能力を落とし、国外の事象をまともに受け取ることもできず、代わりに言語詐欺師が横行し、と百害あって一利ないですよ。

    Comment by sajin — 2013年12月6日 @ 23:00

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