SAND STORM

朝ぼらけ

2009年10月31日

Europa Universalis 3 + Magna Mundi (MOD) – play log vol.1

Magna Mundi Ultimate 1.25 – Now Available!

製品版の開発に集中しているのかと思ったら、やたら細かくupdateしているようで、2010AD8-9月にかけてv1.25、v1.26とreleaseされている。Genoaでちょっとやってみたが、細かく改良されたり、要素が追加されているのはわかるものの、やはりUltimate化してからのMagna Mundiは遊べたものではない。

Platinumの時点でその気はあったが、Ultimateは全体にHeir to the Throneになってからの、”ある程度資金的余裕を持たせて増加したsystemを使いこなせるようにすることでplayに面白味を持たせる”方針と逆を向いている。

・海賊関連の出費がやたらと多いのに、交易にそれを相殺する収益がない。

そもそも海賊関連のsystemは面倒なだけでまるで面白味がない。製品版ではもっと洗練したbalanceの取れたものにしないと評価を下げる要因にしかならないだろう。現状ではgame全体を破壊しかけている。

・Provincial decisionがHttTと違い、In Nomineまでのやたらとcostがかかるのにロクな正の効果がない使い物にならないものばかり

特にHttTで追加されたmagistrateを消費して正の効果が出るもものがほとんどない。

・常時金欠状態の為、複雑で莫大なcostのかかるSpy systemを使いこなす余裕などなく、実質systemごと死んでいる。

In NomineまでのEU3は常時金欠状態で長期に渡って自由な行動の余地がないのに、event/system共に負の効果が多いものばかりなので、playしていて嫌気ばかり差すというのが大きな欠点の一つだったが、Magna MundiはHttTでの改善を反映することなくその欠点を引きずってしまっている。

◇国によりかなりのバラつきがある

複数の国でplayしてみると充実した国とそうでない何も起きない国の差が激しい。Golden HordなどMongol部族はthrillingで圧倒的に面白くなっている(政体変更すら可能になって未来も閉ざされていない)が、明などはほとんど何も起きず欠伸が出るほど退屈だ。日本は足利時代のやたらと込み入った状況が再現されており、ここまで出来るのかと思うほどよくやっているものの、EUの単位で表現することの限界も感じる。

色々とあったMODを吸収して統合したのがMugna Mundiなのでこういったバラつきは仕方ないのだろう。

◇Administrative efficiency

eventが増強されていると書いたが、いわゆる展開を決め打ちする歴史eventはほとんど無い。Magna Mundiで行われている中心はあくまでもあまりにも完成度が低かったEU3の構造強化になる。中でも決定的な役割を果たしているのがAdministrative efficiencyの導入だ。

これは所有province数が自国のAdministration限界を越えると、それにしたがってinefficient > strain > overwhelmingなどと国家全体に大きな負の補正が付き、収入は激減する一方反乱率は増加、play続行は不可能に近くなる。

これを防ぐためには所有領地数が管理能力を越えないように常に気を配っていなくてはならない。この統治限界が導入されたために、強国が野放しに強くなる現象はパタリと治まっている。例えば継承時の反乱だけでbalanceを取っていたMongol部族国家は、部族政体で統治限界が一番低いために、ある程度以上拡大すると容易く機能不全に陥ることで調整されるようになった。

管理能力は一に政体、二に君主の管理能力、三に国際的地位によって決まり、National Ideaも大きな補正として絡む。

◇本来あるべき洗練された姿

Magna Mundiはmanualが177Page(本体EU3は148P+NA26+IN29)もあることでわかる通り、かなりの付加改造が施されている。

そのため情報表示との兼ね合いでかなり無理も出ている。Administrative efficiencyはなくてはならない優れたsystemだが、自分の管理能力などはまったく参照することができない。

これはMagna Mundiが悪いのではなく、元のEU3が悪いのだが、Stabilityやdomestic sliderの意味が希薄化したために、Administrative efficiencyのような補完systemを後付けで作らざるを得なかったと言える。

日本の込み入った状況はDecentralizationと反乱で、Administrative efficiencyの効果はStability一つですっきり表現される洗練されたものであってほしかった。

EU3本体のそれは安定度や国内政策といった中核的要素を希薄化させ効果のかぶる似たようなsystemを質も完成度も低い形で乱立させたことが失敗だった。expansion packを二回も出してあの出来では、Paradoxの開発者が本気でgameplay自体を行っているのか疑問だ。

◇共通system次元からの改造

Magna Mundiをやっていると”共通systemを強化するという”方向性自体はいいと感じる。

EU3ではMOD Friendly化が徹底されたが、これぐらい自由にやれるなら、systemそのものを作り出すという既存のevent制作やdata変更にとどまらない高次元のModifyが行える。

自分はVictoriaでは経済systemの改良に取り組んだが、実際やってみるとかなり無理があった。Magna Mundiぐらい弄れるなら、やってみるかという気を起こさせられて、何も起きなくて退屈な明などは自分で朝貢systemを既に作りかけている。

MOD制作にまで踏み込んだuserならEU3はまったく違った面白味を生み出してくれるだろう。

◇歴史eventと共通systemが助け合う形が理想

Magna Mundiをやって思うのは、基盤となる共通systemを進化させることの重要性、それは安易なsystemの乱立ではなく、このscaleで歴史を貫く基本原理をちゃんと読み取り、それをこのgame全体にとって本当に必要なものであるから組み込んで、洗練させ進化させることが大事だということがひとつ。

そして、それだけでは到底表しきれない歴史の突発事件や大きな変化をちゃんと歴史eventで表現し、両者がその各々得意とする所を追求しつつ助け合う形で絡み合うのが理想ということだ。

◇first impression

EU3のTotal Conversion MOD:Magna Mundiは思ったより遙かに出来がいい。

1/2とくらべて風情の欠片もないgraphicになった3だが、Magna Mundiではまず地形表示が置き換えられている。一見DOS時代の古臭いgraphicだが、国家色などと組み合わせた際の相性はいい。しかもこれは次のversionでさらに大きく質が改善される。

system面で大きいのは、邪魔な重荷でしかなかったNational Ideaを最初からすべての国家に3Slot開放し、それぞれの国の特徴付けに使っていることで、これは見事。ごくたまに使えるのが来るだけだったAdvisorも、恒常的に高能力の人材を雇えるようになっており、player主導で扱うことのできる便利で快楽を生み出すsystemに変わっている。

こういった”EU3の原型を生かしつつも、その拙劣な束縛にとらわれず、面白く納得のいくgameに大胆に変更する”というのはMagna Mundiに一貫する特徴だ。

また、「まるで卓球」と揶揄される不快極まりなかった戦闘は、そのようなEU3の原型をとどめつつも、軍団の消滅基準その他諸々を調整して、他の既存のEU系gameのような闘っていて面白い物に引き戻されている。

EU系は外交/内政など様々なsystemに囲まれていても、つまる所戦闘が中心にあるgameなのでこれは大きい。

ちなみにEU3の戦闘がおかしいのは、manpower自動補充式になったことと、”互いに組織された軍隊がぶつかりあっている最中は兵の損傷は知れており、会戦で敗れた際の敗走時に一番兵が失われる”歴史事実を無視した損傷systemが組み合わさっているためだ。現状、兵の損傷は会戦で軍隊をぶつけ合っての削り合いが主体になっており、戦闘の勝ち負けはその領土に居座れるかどうかの意味しかない。

また根本から置き換えられた強化event群が素晴らしい。しかも、EU2型の固定歴史eventではなく、EU3の目指す政体共通eventを強化する形で大量のSupport eventが加えられている。

例えばMongol部族政体だと、君主が死亡すると全土が反乱の渦に巻き込まれてしまうが、こういった元の構造は止めつつ、すべてを丁寧に仕立てあげてある。

金と人口を得たり、逆にmanpowerを失ったりといった様々な効果が現れる騎馬民族特有の略奪event、Islam教共通の学校選択など、種々のSupport eventはわざわざその国を選んだ意味を十分感じさせてくれる。

そういった目立つ所だけでなく、「一体いつになったこれは扱えるようになるんだ?」といったケチ臭い出し方しかされなかったReligeous Decisionも、最初から複数使用できるし、domestic sliderに至ってはその全項目で数値特性を弄ってあるなど、およそあらゆる所を改良してある。

Magna Mundiを入れるとEU3本体の完成度がいかに低かったかがよくわかる。Magna MundiはEU3の救世主と言ってもいいだろう。


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