SAND STORM

朝ぼらけ

2010年1月30日

Europa Universalis 3: Heir to the Throne

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正直installして起動後この画像を見たときHeir to the Throneはただ金儲けの為に手抜きで創ったexpansion packじゃないかと思った。

内容的にはそんなことはなく、Heir to the Throneの名が示す後継者system他、gameの骨組みを整える重要な新systemの追加、二つもexpansion packを出してまだ完成度の低さが目についた既存systemを充実させる方向での内容追加、さらにAIの進化が為されており、合計三つ出たexpansion packの中でも改善幅は一番大きい。

◇Trade League(交易同盟)関係の外交option増加

Hanseatic League(ハンザ同盟)などMerchant Republic体制の国でCoTを支配していれば交易同盟への加入や特定物品の独占扱い契約などを申し込める商業関係の外交optionが増えた。

これらの商業League commandは本来Merchant Republicに共通で与えられる能力だが、実質的に可能なのは欧州の商業都市国家Venetia,Hansa,Genoa,Novgolodのみで、東南AsiaのMalaccaなど他のCoTを持つ勢力は条件を満たさないので表れない。ただし、後から政体変更すれば可能。

実際にplayしてみると、Leagueへの誘い、特定品独占取り扱いなどの交渉で自支配CoTの価値を増大させるのはもちろん、その過程で友好度を上げて容易に外交関係を構築していくことができるので楽しみと利益を両立している。商業都市国家をPlayするのが格段に面白くなった。

◇InfamyによるBadboy rateの明示化とCasus belliの多様化

従来Reputationとして曖昧に表示され、どちらかというとMask data的扱いを受けてきたBadboy rate(player国がいかに悪逆な存在として国際的に認知されているか。転じてAIのplayer国に対する敵対度に繋がる)が、上部にInfamyとして明確に表示されるようになった。以前はこのBBRが限界を越えると周囲の国が片端から宣戦布告してきてまず助からない状態になったのだが、AIの反応は全般に鈍くなっており、Limitをかなり越えても似たような状況にはなるものの切り抜けられる程度に調整されている。

またCasus belli(開戦理由)が中核州回復の為であるとか同盟違約、Sphere of Influence侵犯など、それぞれ異なるものになり、開戦理由を越えて領土を獲得したり、属国化したりすると、それに応じてInfamyが上昇する。BBRの明示化によって、Casus Belliなど他のsystemも柔軟に意味を持って機能するようになった。

◇Prestigeと影響圏(Sphere of Influence)

Prestigeが大きな影響力を持つようになった。外交だけでなく、商人その他Agentの増加率にも影響し、高いPrestigeは単に外交成功率を高めるだけでなく、Personal Unionなど継承が危うくなった時、こちらが有利になるeventの発生率にも影響する。

さらに外交CommandでPrestigeを消費して、対象勢力を自己影響圏とすることができる。効果は更新されない限り続くProclaim Guaranteeといった所。このInfluence下に置くためのPrestigeの消費は痛く、Sphereに取り入れてもPrestigeが減って逆効果ということもある。とりあえず導入された程度で大きな意味を持っているようには見えない。

◇Legitimacyの新設と後継system

後継者(Heir)がsystemとして増設され、Crown windowを開くと君主の下に表れるようになっている。後継者がない状態で王が死ぬとPersonal Unionとなって他国の王に共同統治されるし、若年で継承するとRegency Councilに統治されて戦争に参加することができない。

またPrestigeの横にLegitimacyというparameterが追加され、Prestigeが外から自国がどう畏敬されているかを表わす一方、Legitimacyは自国民にとって王家がどれほど畏敬されているかを表わす。これは後継者Heirの正統性に直結し、商業国家など王家をもたない政体にはLegitimacyも存在しない。

◇Cultural Tradition

Army Tradition/Navy Traditionに加えCultural Traditionが追加され、これを溜めると任意で好きなAdvisorを雇えるようになっている。またCultual Traditionを増やす手段も色々追加された(主にMagistrate使用)。おかげでAdvisorがかなり使い易くなった。

◇領地内政の充実

Heir to the Throneで明らかによくなったのが領地ごとの内政だ。それまでEmbassyなど多額のducatがかかったり税金が減少するなど負の要素が多い割にまともな正の効果のないものばかりだったが、Population Censusなど税金・人口・manpowerすべてに多くのbonusがつくとりあえずやっておけば得なものが増えた。ただし、実行には新たに登場した商人や植民者と同じMagistrate(判官)が必要。

またこれらをまめに実行していくことで領地から得られるresource全般が上がるので、予算・manpower双方で身動きが取れない状態が大分緩和され、中小国でも戦争やSpyを行う余裕ができた。

◇National Focus

Capital(首都移転)の横に、National Focusという指定が増えた。これは国を上げて中心的に開発する領域の指定で、National Focusを受けている領地は人口増加など様々なbonus補正が付く上に、良性のeventも起こりやすい。首都移転の軽いようなもので、一度指定すると25年は動かせないという縛りはあるもののどの領地だろうと自由に指定することができる。

CoTを新規作成する際にはNational Focusがあたっていなければならず、またNFが国境沿いにあるとその隣接国を刺激して相手側にそれを理由としてたCasus belliを与えることとなる。

◇簡略化されたPapal Control

Papal Controlは以前は各枢機卿の買収が主体で、補正が効いているため資金が余るAI国家が有利な競合gameだったのだが、買収がなくなり引退した枢機卿の替りに表れる新たな枢機卿がPapal Influenceに基づいて選ばれるようになった。Papal Influenceは教皇国との外交関係やNational Decisionなどで自動的に決まるので、変に気にしなくてよくなっている。

◇進化したHoly Roman Empire

・Imperial Authority

HRE皇帝になっている国がHRE傘下の諸国を防衛したり、復興したり、HRE領域を拡大することで増加する。50%溜まるごとにImperial Reformsという一つの国家としてのHREを強化する様々な政策(多くはHRE諸国に負の補正を強い、皇帝国に正の補正をつける)を段階的に実行できるようになっており、最後(七段階目)のRenovatiio Imperiiを実行することでHRE構成諸国がすべてまとまって一つの神聖Rome帝国に合体する。

また皇帝は傘下の諸国に対して外交画面で1%のcostを払ってbestow Imperial Graceを行えるようになっており、これをやると金を使わずに友好度を引き上げることができる。

◇正の効果をもたらすeventの増加

細かいことだが、以前はnegativeな効果ばかり目立ったeventに正の効果をもたらすものが多くなっている。例えばTrade Leagueに属しているとTrade routeというeventが起きて、様々なbonusがつく。Provincial decisionに正の効果をもたらすeventが大量追加されたのと合わさって、主体的にplayする余地を広げている。

全体に一部のLuckyのつくような超大国以外、過度に資金と人的・物的資源両面が絞られ行動の自由があまりなかったIn Nomineまでに比べればかなり自由に動けるようになった。

◇達成しやすくなったmission

以前まで、無意味でどちらかというと嫌がらせのような役割を果たしていたrandom missionだが、身近な達成し易い目標が表れるように調整されている。HttTはこのような既存systemがちゃんと調整された面も大きい。

◇AIの洗練と進化

特に外交面で感じるが、開戦・同盟・和平など重要な決定それぞれにおいてAIの振る舞いが洗練され、playしていて納得のいくものになってきた。部隊指揮でも陸戦での追撃やEnglandが二隻だけの快速船でblockadeしているこちらの弱体な部分を臨機応変に叩いてくるなど以前にない上手さを見せてくれる。基本的に自分以外すべてAI国なので、その振る舞いが厳しすぎる訳でもなく、かといって優しすぎる訳でもなく、納得のいくように向上したことは、長期に渡ってgameをplayする環境が整ったと言える。

[総評] : まともなgameとして遊べるようになった

拡張三本目にして、完成度の低いままやたらと追加されたsystem群が進化洗練し相互に意味をもって絡まり合うようになったことで、ようやくまともなgameとして遊べるようになった。AIの進化も大きい。未だ問題な部分や、EU2までと方向性の違いで不満はあるにしてもEuropa Universalisとして遊びうる満足すべき水準のgame。

また、個別historical eventに頼らない共通system志向ながら、分厚く歴史感を強化する大型MOD Magna Mundiが正式に製品としてこの先の発展を引き継いでいくことになったのでその面でも先のあるgameとなった。


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