SAND STORM

朝ぼらけ

2009年10月18日

Risk II

Filed under: 未分類 — Tags: , , — sajin @ 06:09

Released: Feb,29 2000
Developer: Deep Red games
Publisher: MicroProse

Official: Risk II << DR Studios
Forum: Neoseeker forums
Wiki: Wikipedia / Wikia / BoadGameGeek

これぞ戦略gameの基本中の基本という出来でMonopoly,Acquire,Diplomacyと並ぶ四大聖典とも言われたboard gameの古典RISK。

RISK1は単なるAIと対戦可能なboard gameの移植版として出されたが、RISK2は大幅な改造が加えられ元とは比べ物にならないほど面白いgameになっている。
(more…)


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Reiner Knizia’s Samurai

Filed under: 未分類 — Tags: — sajin @ 05:58

Released: 2002
Developer: Klear games
Publisher: Klear games
Engine: Macromedia?

Official: Reiner Knizia’s Samurai @ Klear games

日本の中世における各市民階層の支持獲得をthemeに高度に抽象化した戦略board gameの移植版。2003 Independent games Festival (IGF) Technical Award。

Samurai | boardgameGeek – 元のboard gameの写真。

[Patch/Demo/購入]

なし。最終v1.5.3

DEMO版にkey登録すればそのまま正規品になる仕様だが、現在はkey自体が販売されておらず、DEMO版をinstall後10回まで起動し直して遊ぶことしかできない。

[Trouble]

NOTE: user’s of Asian language versions of Windows.

Samurai is not fully functional on systems running the Japanese or Chinese versions of Windows. In particular, users of such systems cannot create multiplayer games or custom single player games. We believe these problems will also affect versions of Windows for other Asian languages.

××日本や中国語版のWindowsではmultiplayやcustom設定したsingleplayは行えない。このためdefaultのNIHON map以外ではplay不可能。

[Game mode]

AI相手のsingle/multiplay両対応

難易度: Norvice/Intermedoate/Advanced/Expert

難度が上がるとともに最大四人まで参加人数が増え、AIの実力も上がる。人数/AIを自由に組み合わせたcustomized gameも可能。bugで日本語OSでは不可能。

SimplifiedとStandardの設定があり、前者だと

・最初の手持ち5 tileをselect
・各都市にどの階層がいるかを各playerが順番に全部配置してから開始

の2つを飛ばす。Standardでもrandom配置optionを選んで即座に始めることは可能。また参加人数に応じてplay可能な土地は増減する。

[game system]

・HEXで成り立った日本列島

・各地の都市に当たる所には米/冠/僧が配置されており、それを囲んでなるべく多く取った者が勝つというのが基本。

米は農民を、冠は貴族を、僧は僧侶とそれぞれ階級を象徴しており、その獲得はどれだけ自らの政権が支持されているかを表す。最終的にはどのplayerがどれだけ多くの階層の支持を取り付けるかを巡って争うgame。

・各playerには毎turnきっかり五枚になるようにtileが補充される

表示された数値の影響力を”ç±³/冠/僧”それぞれの階層に持つ各種類のtileと”ç±³/冠/僧”すべてに影響力をもたらす兵士tileが基本。これらを1turnに一枚だけ配置することができる。

・”ç±³/冠/僧/兵”の基本tileの他にFast tileと呼ばれる浪人と船のtileがあり、これは上の1turn/一枚制限と別に自由に配置できる。

・特殊tileとしてすでに配置したtileを再配置する位置交換tileと物資そのものを再配置するtileがある

都市周辺がtileで埋め尽くされた時点で最も強い(合計値の多い)影響を及ぼしているplayerがその階層の支持を獲得する。tileの種類が噛み合わないと影響力そのものが発生せず、合計値が競合相手より少なければ獲得することはできない。

一度その都市で獲得された支持は覆ることはないので、mapがすべてtileで埋め尽くされればそれで終了の一方通行のgame。

game最後に農民/貴族/僧侶、それぞれの階級ごとに獲得数が評価され、より多くの階層の支持を獲得したplayerが勝利する。

[Graphics/Sound]

描画: software
Window化したままのplayは不可能

○描写、音楽とも日本というより東洋的なものを上手く取り入れて牧歌的な雰囲気を醸し出しており心地よい。

このgameの場合、素材に竹や茣蓙(ござ)、井草などを用いているかのような感じを受ける。そのおかげで旧家の縁側で将棋でも打つようにRelaxして対戦に取り組むことができる。

[gameplay]

ある場所を確実に確保しにいけば他がおろそかになる・・・

敵対勢力が都市を確保しに行った時、どの程度それを妨害し、どの時点で確保を決めるか大変考えさせられるgameで、下手に強い駒を用いて時間と駒が無駄になったりしたら目も当てられない。かといって競合を避けてばかりでは良い様にやられてしまう。

狙い目の場所に強い影響力のある駒を配置して自分の縄張りのような場所を作りつつも、そこだけに目を向けるのではなく、完全に確保しきれていない段階であっても他の都市にも駒を張りつけて競り合っていかなければならないのだ。

ー江戸など多くの階層が集まる場所は海に面していないので完全に確保するのに多くのturnを浪費してしまう。その間に地方で有利に立ち回ればもっと多くの階層支持を取り付けられる。かといって無視する訳にもいかない・・・

ー周囲2HEXが開いた状態でこちらが後一つ置けば、他の誰かが確実な計算を元にもっと影響力のある駒を置いて確保してしまうかも知れない、しかしその誰かは他の別の場所に目を向けていてこちらの優位が確定するだけかもしれない・・・

このgameでは至る所にdilemmaが発生し、お互いの読み合い差し合いが悲喜交々の結果を生み出していく。

またmapの都市配置はどこにtileを置いても最低2つの都市に隣接するようになっており、ここら辺りも上手い作りだ。競合しにいってもその都市が取れないとなっても完全に無駄になる訳ではなく、もう一つ他の都市が狙えるのである。

△mapが狭い

これは元のboard版の時点で各playerに割り当てられたtile数が固定していることが原因なのだが、ただでさえ広くない日本列島が舞台なのに三人だと蝦夷はplay可能地から外れるし、二人だと蝦夷に加え、四国九州はOFFにされてしまう。

戦術/戦略を振るう余地があまりなく、これなら支那大陸などの広いmapもあった方がよかった。

また、どちらにせよHEX数は限られるのだが、本来四つのmapを自由に選べるのに、bugがあるためにmultibyte文字を扱うOSではNIHON map以外はplay不可能だ。

mapが狭いこと、gameが速く終わってしまうことは損なことばかりではない。このgameの場合、三人以上のplayerでやることを想定されている割に狭さや密度のせいでお互いの利害が至る所で交錯し、外交的提携が成り立ちづらい。その場その場で絶えず相手の動きを将棋の様に読み合うことが必要になる。

この濃密な読み合いの対戦こそがSamuraiの本質と言っていいだろう。実際の人間と面と向かい合ってのplayを本来とするboard gameならではだ。逆に言えばcomputerでは本来の面白味が引き出しきれない。

1vs1のNormalならともかく3人4人となってくるとcomputer AI相手でもそうそう勝つことはできない。技術と運が絡み合って初めて勝利することができる。

Samuraiは突き詰めていけば戦略眼と技術が支配する余地の大きいgameだと思う。

[multiplay]

Master serverにつないでのonline play、もしくはLOCALでHOSTを建ててIPを指定しての接続。

×××master serverが死んでいる

×××日本語OS環境ではHOSTを起ち上げること自体が不可能

この二つにより完全にplay不可能。

◇minor gameのmultiplay環境維持は難しい

Samuraiが販売停止になった理由はmultibyte環境の問題もあるが、このgameは対人multiplayができないと意義が薄いのに、対戦希望playerを維持し続けるsystemがなかったので早期に接続player数が減少、master serverの維持には経費がかかるので廃止かつ販売中止にしたというのがおよその流れだ。

独創性や洗練されたgame性を高く評価された作品だが、Flash baseでの無料playでもないと、名前の売れていない小品gameのmultiplay環境の維持は難しい。ただmaster serverを経由しないIP打ち込みでの対戦もできるのだから販売そのものは価格を下げるなりなんなりして継続してもらいたかった。

[総評]

結構面白いgameだがsingleでは長続きしない。かといってmultiplayをしようと思っても何かの大会やeventでもない限り人は集まらないだろう。Netでのmultiは終わっているし、bugも致命的。

親しみ易く対戦gameとして面白いものの、board gameの原型に依拠し過ぎているため長期間playさせ続ける要素に欠けるのが原因だ。

◇Samurai systemを中核にしての発展

とはいえSamuraiで確立された”それぞれの階層に影響力のある駒を隣接させて、主要な階層への支持を競い合う”という中核的なsystemは優れて面白い。

これまでよくあった、軍事的占領さえすればその都市を奴隷のように扱えるというーまるでIRAQに侵攻した米軍のようなー幼稚な発想でなく、権力基盤にまで踏み込んだconceptはまるで「中世における民主主義」を表象しているかのようだ。playerが主で都市(市民階層)が従という図式ではなく、都市(市民階層)が主でplayerが従のStrategy gameというのは新鮮な切り口で色んな発想を与えてくれる。

仮にSamurai systemをひな形に考えても、一度囲い込んだらそれで終わりとするのではなく、囲んだ状態を様々な手法を駆使して崩せるようにしてやるだけで、長期playが可能な本格Strategy/simulation gameへの道が開ける。

都市を直接軍事占領することはできず、軍隊を近郊に置いて脅しをかけ(=保護)たり、自派閥の有力宗教者を張りつけて宗教的に取り込んだり、貴族階級に賄賂や便宜を図ってつるんだり、そういったことができるgameというのはなんとも現実的で面白そうだ。Bush Jr.前大統領もこのgameをやっていればもう少しマシなIraq統治ができていたかもしれない。


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